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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第三章

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少年テイマー、疑問と成果を再確認する

 ダンジョンの調査が終わって数日。僕達は現在ご飯を食べてます。今日は僕が料理を作ったんだー!


「どう?レル、僕のご飯はおいしいかな?」


「わん?わん!」


 僕はリースさんの盛り付けを参考にサラダを作った。レルはおいしそうに食べてくれるから嬉しいな!……ちょっと崩れてたから最初は変な顔してたけど……。上手く盛るのはコツがいるんだよね。


 よし、他の二人のご飯も出来た。早速教えてあげよう!僕は家のドアを開け、二人を呼ぶことにした。










「マイラさーん!びー君ー!ご飯出来たよー!」


「びー!」


「おお、出来ましたか。今行きますよ。」


 そう!二人っていうのはポイズンビー君とヘルキマイラさん!二人もこの村に住むことになったんだ!とりあえず、それぞれ種族から名前をとって、びー君とマイラさんになったんだよ!


「さて、行きましょう!びー君、掴まって下さい。」


「びー!」


 マイラさんは畑仕事の途中。振り下ろしていたクワを地面に置き、僕の家に入った。


「今日はジャムを塗ったパンとスープです。リースさんがジャムを作ってくれたんですよ!」


「パンは買ったものですよね。つまりティムはスープ担当ですか。」


「はい!それではどうぞ!」


「ふむ。…………なるほど、リースには及びませんが、なかなかの美味です。野菜をもう少し煮てはどうですか?」


「びー!びー!」


「は、はい……。」


 やっぱりリースさんには敵わないや!もっと腕を上げないと……。


「皆さん!外の木から果物取ってきましたよ!」


「「おー!」」


「わん!」


「びー!!」


 リースさんはカゴを持って家にやってきた。早速食べよう!それと、中断しちゃった話もしないと!












「ティムさん、一つ質問があります。」


「はい!」


「ティムさん、この前の成果報告で王国の言葉が出た時、顔が青くなってましたが……?」


「あっ……それは……。」


「ご、ごめんなさい。言いにくい事でしたら、別に構いませんから!」


「あ……いえ、大丈夫です!お話しします!」


 僕は[王国]の単語が出てきた時、顔が青くなっていた……その理由を皆に説明した。







「そんな……テイマーだから追い出されたんですか?でも、ティムさんはお仕事頑張ってきたんですよね?」


「はい……。でも、滅ぼすべき魔物と一緒にいると、パーティーにとって不都合らしくて。それに僕の役割も、誰でも出来るから不要みたいです……。」


「ふむ。魔王を倒す勇者パーティーの立場は分かります。ただ、普通に人と共存している魔物も世界には大勢いるはずです。魔物全体を敵に回す必要は無いのでは?」


「そ、そうですよ!レルちゃんとマイラさんみたいに、良い魔物もいるんですから!」


 マイラさんは更に話を続ける。







「……勇者パーティーは、ティムの追放は王も了承している、そう言っていたのですね。」


「はい。」


「勇者には王を騙してでも追放したかった、或いは王の方に何か理由があるのかもしれませんね。テイマーを外に追い出したい何かが。」


「そ、そんな……。」


 マイラさんは腕を組みながら話を続けている。テイマーってそんなに悪いスキルだったのかな……?






「では、こうしましょう。ダンジョンの警戒は私がやります。王国への報告は一度待って下さい。」


「マイラさんがですか?」


「はい。私が見張っていれば、魔物達も悪さは出来ないでしょう。畑仕事と並行してやらせてもらいます。リース、それでよろしいですか?」


「は、はい!是非お願いします!」


 マイラさんの提案にリースさんは喜んでいる。マイラさんはヘルキマイラだから、ある程度の魔物なら簡単に追い払えるし、畑仕事も手伝ってくれるならすごく助かるよ!








「後は……この玉ですね。ティム、心当たりは?」


 マイラさんが次に切り出した話は、ダンジョンの戦利品について。魔物を倒した時に出た、黒い玉の事だね。


「多分魔石だと思います。でも、こんなに綺麗に落ちる事はほとんど無いので、自分でも驚いてます。」


「これは何かに使えそうですか?」


「うーん。魔石は武器とか防具の材料になるから、いい値段で売れるんです。ひとまず保管して、お金が足りなくなったら持って行こうと思います。」


「それが良い。必要になる時に使えば良いのです。……それではこれで話は終了ですね。私は畑に戻ります。自分の蒔いた種が育つ、何だか親になった気分ですよ?」


「あっ、私も行きます!」


「びー!」


 マイラさんは家のバケツを持って外へ。リースさんとびー君も一緒について行く。何だか楽しそうだな。……よし、僕も気持ちを切り替えよう!次は何を配信しようかな?ダンジョン配信かな、僕達の生活を撮ろうかな?色々試してみないとね!











「な……何だこのイケメン!?誰だお前は!?」


「ちょっ、この美人さん誰っすか!?こんな人前居なかったっすよね!?」


「誰ですか貴方達。今私は忙しいのです。」





 えっ!?外から声が聞こえた!僕は何だろうと思って外に出ると、…………そこには僕の知っている人達が立っていた。

今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

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