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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第十一章

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大会前日。少年テイマー、友人を探して

「先生、ミー!いよいよ明日だな!」


「はい!僕達は準備ばっちりです!」


「ミーも大丈夫!いつでも行けるよ!」


 今日は予備試験の最終日!昨日の観光が終わって、今は道具の最終確認中なんだ。


「短剣、煙玉、爆薬、他にも色々!レル、準備出来たよ!」


「わん!わん!」


 レルの足元には、僕達の使うブレードが二本置いてある。調子を確認したら、後でお菓子を買ってこよう!


「なあミー、俺達と一緒に配信したあのレニーって人、どんな人なんだ?」


「ラルフ調べてないの?あの人は槍使いだよ。ランクはBランク、ラルフよりも格上だね。」


「そうなの!?あんなにのんびりしてたから、冒険者なりたてなのかと……。」


「人は見た目で判断したらいけないよ!あの人かなり強いから、負けないように頑張ろう!」


 ミーさんはグローブを手に嵌めてギュッと握る。それから拳を突き出して、回し蹴り!体の調子を見てるんだ、僕達と同じだね!


「ミーは今日おひるねするよ!明日に備えて力をためるのだ!」


「俺はタルトと特訓だな。背中に乗ってくれ!」


「かめー!」


 タルトを背中に腕立て伏せをするラルフさん。僕達は外に出ようかな、街の様子を見ておきたいし、何より……




「昨日の人達大丈夫かな?」


「わん!わん!」


「うん!だよね!」


 まだ来てない皆を探してみよう!絶対に今日来る!早速出発ー!













「ソードは移動手段を探すって言ってたからね。後はカズハさん、アオハ君、それに……」


「わん!わん!」


「そうだね、一度船着き場に行ってみよう!」


 僕達が最初に着いた船着き場!あそこなら船も来るし、空を飛んで来てもすぐ分かる。僕達もそれで来て、冒険者さんが集まって来たんだ。


「誰か来れば周りが賑やかになるよね。ここで待ってみよう!」


「わふー。」


 アイスを買って椅子に座る。食べながら遠くに目を凝らすと……









「見えないね、レル。」


「わん!」


 ここから入ると思うんだけど……見当たらないなぁ。




 スッ。






「まだ今日は始まったばっかりだし、のんびり待とう!」




 ズズッ。





「レル?何か飲んでる?」


「わん?」


 ……レルを見たけど、アイスを食べてるだけだよね、何か引きずる音が……。










「とおっ!」


「わ、わっ!?」


 目の前が真っ暗!?な、何とかしないと!


「レル、ブレードを!」


「わふー!わん!わん!」


「レル!?どうしたの?」


「フッフッフ、さて問題!僕は一体だーれだ?」


「あ、この声!」


「早く答えないと、手でほっぺをぷにぷにしちゃうぞー!」


 この声、間違い無い!あの人だ!












「分かった!君はアオハ君だ!」


「正解!では離してあげよう!」


 目の前が明るくなると、僕は後ろを振り返る。そこに居たのは、アオハ君……




「う、うけー。」


 アオハ君と、シロメ……?何か痩せてない?


「久しぶりだねティム!僕達もここに来たよ!」


「う、うん。アオハ君達が来たなら、カズハさんも居るよね?」


「そう、僕達は三人で来たんだよ!場所は分かったけど船の席は埋まっててね。自分達だけでここまで来たんだ。」


 二人を見る限り、軽装だよね……どうやって?


「アオハ君、どんな方法で」










「やあ!やっぱり君達も来ていたんだね!」


「カズハさん!お久しぶりです!」


 やった、カズハさんとも会えたよ!後はソード達に会えれば安心だ!


 んー……でも誰か忘れてるような……。



「ティム、レル、私達も参加するんだ。お互いに頑張ろう!」


「はい!」


「わん!わん!」


「でもカズハさん、どうやってここまで来たんですか?船には乗れなかったって聞いたので。」


「どうやって?決まっているだろう、空を飛んで来たんだよ。」


「空を?魔物の力を借りたんですか?」


「流石だねティム。後でちゃんと食事とマッサージをする予定なんだ、随分無理をさせたからね。そうだろう、シロメ!」


「うけー!?」



 シロメびっくりしてる。あ、アオハ君?何?


(シロメ細くなったでしょ?僕とカズハがシロメにぶら下がって来たんだよ。だから痩せてるんだ。)


(えっ!?結構距離あったよね?休める場所は!?)


(うーん。僕の荷物はだいたいジャーキーだったんだよね……カズハが氷の矢を使って海に足場作って、そこでシロメにジャーキーを食べさせて、飛んでを繰り返して……。)


(ええ……)


(僕もシロメも納得してたんだけど、ここまで疲れるなんて思わなかったよ。シロメびっくりしちゃうから、この話題はここまで、お願い!)


(わ、分かったよ!)


 事情が重い……ここは話を切り替えなきゃ!







「ティム、ここまでどうやって来たか教えてあげよう!私達はね」


「カズハさん!僕たくさん特訓したんです!勝負になったら負けませんよ!サリアもラルフさんも、皆手強いですよ!」


「それは楽しみだ。私も鍛えたからな、この勝負は私達が勝つ!そうだろう、アオハ、シロメ!」


「うけー!?うけー!うけー!」


 二人を見てにっこり笑うカズハさん。かっこいいけど、シロメは疲れた顔してるよ……


「そ、そうだね。ごめんねティム、僕達今から泊まる所を探すから、今日はここまでで!明日の大会、楽しみにしてるよ!」


「う、うん!負けないよ!僕達が優勝するんだ!」


「じゃあ行こうカズハ!ティム、またねー!」


「うけー。」


「お、おい!まだ私には話したい事が」




 アオハ君がカズハさんを引っ張って街の中に。レルはシロメをじっと見てた……。


「わふ?」


「シロメは今日はごちそうだね。二人運ぶのは大変だったよね……。」


 シロメはコットンバード、ふわふわで大きい方が強い魔物だからね。明日また太ってるといいなぁ。














「ソード、今は来なかったね。」


「わん!」


「うん、絶対にソードはここに来るよね!いや、もう来てるかも!明日が楽しみだね!」


「わん!わん!」


「今日はもう帰ろう!後でお菓子買って、武器の確認をしたらストレッチだ!」


「わふー!」


 勝負はもうすぐだ!この闘技大会、必ず優勝だ!


「勝つよレル!おー!」


「わふー!」








 でも、やっぱり誰か忘れてるような……?明日になれば分かるよね、きっと。

今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

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