表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第十一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

240/279

少年テイマー、新たなライバルに出会う!

後二話ほど続いた後、闘技大会に入る予定になります。よろしくお願いします。

「こ、これで終わりましたね。」


「ああ!怪我は心配無いぞ、大会当日には間に合うだろうな。」


「わん!わん!」


 僕と男の人は街の病院に駆け込んで、さっきの二人の手当てをお願いしたんだ。そうしたらすぐに準備してくれた!大会で怪我人が出ても良いように、用意をしてあったんだ!


「お前も大した事無くて良かったよ。腕は大丈夫の様だな。さーてオレは帰るか。明後日が楽しみだ!」


「あの!」


「ん?」


「手伝って頂いて、ありがとうございました!」


 僕はお礼を一言、すると男の人が僕の頭をポンと叩いた。


「気にすんな!オレが勝手にやっただけだ!あの二人強そうだし、戦いた……早く治るといいな!」


「は、はい。」


「って訳でオレは行くぞ!」


 外に向かって走る男の人は、最後にこっちを振り返って、グッと拳を突き出した。


「オレの名はニール!お前は?」


「はい!僕はティムです!この子はパートナーのレル!よろしくお願いします。大会、お互い頑張りましょうね!」


「ああ!お前と戦うのも楽しみにしてるぜ!じゃあな!」


 行っちゃった。それじゃ僕達も戻ろう、あの二人はきっと大丈夫だ!


















 ◇◇◇


 さっきの塔の側に戻ると、皆一斉にこっちに来てくれた。心配かけちゃったから、反省しないと。


「あっ、帰ってきたよ!」


「かー!かめー!」


「先生、大丈夫だったか?あの人達は?」


「はい。あの二人は大会当日までには治りそうです!ミーさん、ラルフさん。心配かけてすみません……。」


「ううん!ミーもラルフも心配してなかったよ?ティムならきっと平気だって思ってたから。」


「まあな。でもサリアは凄く心配してたぞ?」


「と、とにかく皆無事で良かったっすよ。全く……アンタは本当にお人好しっすね。レルもお疲れ様っす。」


「わん!わん!」


「うん……ごめんねサリア。ギルもびっくりしたでしょ?」


 ギルの顔を見ると目を閉じてじっとしてる。怒ってるのかも……。







「だが我としても助かったぞ。あの二人も相当強い筈だ。戦う機会が無くなるのは困るからな。」


 怒って無さそう!良かったー!


「ならギルが行けば良かったじゃないっすか!?ティムの事何だと思ってるんですかね!?」


「怒るなサリア、何事も無く済んだのだ。それに我はティムの心配はしていない、絶対に大丈夫だからな。」


「もう……でもこれで安心っすね。ティム、あーし達はこのまま観光に戻るっす。アンタはどうしますか?」


「僕達もラルフさん達と観光の続きに行くよ!リラックスしたいからね!」


「なら……」


 サリアとギルはお互いに顔を見合わせ、フッと笑った。


「では、ここで別れるっす。あーし達は知り合いでも一切手は抜かないっすよ!覚悟は出来てるっすか?」


「もちろん!僕達は負けないよ!」


「わん!わん!」


「ウム、良い返事だ!我らも思う存分愉しもうではないか!」


「サリア、また明後日!」


「ええ!健闘を祈るっす!」



 それから二人は歩いて街の奥に。僕達は観光の続きだ!動いたらお腹空いちゃった、何か買ってこよう!


「わん!わん!」


「そうだね!サキさん、さっきのデザートやっぱり食べたいです!どこに売ってましたか?」


「は、はい!こちらですティム様!」


「俺達も続きだ!皆で回ろうぜ!」


「かめー!」


「うん!みんなで歩くと楽しいよねー!」


「びー!びー!」


「ワシもワシも!美味い店があるのじゃ、後でどうかな?」


 サキさん、びー君、リッチも合流!まだまだ時間はあるから、皆でのんびりと歩いて行こう!目指せおいしい物、配信の題材にもなるぞー!












「あらー。騒ぎになってると思ったら、あなた達だったのねー。」


 あっ、誰かがこっちに来たみたい。誰だろう?


「あらー。君達はラルフとパートナーの……タルトよねー。」


「え、はい。えっと、あなたは?」


 ラルフさんに話しかけてきたのは、ふわっとした緑色の髪の女の人。背中には……槍?この人も参加者なんだ!


「緊張してきたわ……お姉さん配信見てるのよー。よければ一緒に配信しない?」


「えっ!?俺で良いの?」


「もちろん!それと……もし良ければパーティーを組んでみない?きっと楽しいと思うわー。」


「ま、待った!俺はそういうのは遠慮してるんだよ。まだ」


「そ、そうなの?残念ねー。なら配信だけでもどう?おいしいデザートあるから、一緒に撮ってみない?」


「せ、先生?どうしよう?」


 ラルフさんは心配そうな顔をしてるけど、それだけ配信の人気が付いてきたって証拠だ!皆ラルフさんの事を注目してるんだよ!


「僕達は待ってますから大丈夫です!思いっ切りアピールするのも手ですよ!」


「そうか……分かった!俺ちょっと行ってくる、すぐ戻るから!あの、彼らから見える場所で良いかな?俺この後、予定があるんだ。」


「かめー!」


「もちろんよー。あらー、二人はティムとミーねー。有名人に会えて、私もう一生分の運使っちゃったかな……ハァハァ。」


 女の人はぶつぶつ呟きながら、ラルフさん達を近くのお店に連れて行った。


(ねーティム、ラルフ大丈夫かな?騙されたりしないよね?)


(大丈夫ですよ。人の目もたくさんありますし、配信で撮っていれば証拠も残ります。僕達も見張りますから、ラルフさんの安全は保証されてますよ!)


(わん!わん!)


 あの女の人、悪い人では無さそう。だけど警戒だけはしっかりとしておこう。





「やっぱりだ、あの子はティムだぞ!この前ドラゴンを倒したテイマーだ!おーい!話聞かせてくれよー!」


「あそこに居るのはミーよ!生で見るのは始めてだからサインを貰わなきゃ!」


 い、今の騒ぎで周りの人達が集まって来た!?でも、これはアピールのチャンスだ!


「ミー達も明後日の大会に出るよー!みんなよろしくねー!」


「よ、よろしくお願いします!」




 ラルフさん達を観察しながら、僕達は他の冒険者さんと交流だ!ライバルがたくさん居る、明後日の大会……絶対に勝ってみせるぞ!







「ハァハァ……ラルフ、このデザート食べてくれないかしらー?」


「これか?……美味しい!バニラアイスとミントが合わさって、スーッとするよ!何か気持ちいいな!」


「かー!かー!」


「喜んでもらえてお姉さんも嬉しいわー。」


「教えてくれてありがとう!えっと……名前聞いてなかった。」


「私はレニー。見ての通りゆるーいお姉さんよー。」














 ◇◇◇


「うっ……。」


「おきた?」


「ああ。そうだ、俺達は奴に落とされて……!」


「ここはあんぜんだよ?」


「そのようだな。ここは……病院か。だがどうして俺達が?」


「はこんでくれた人がいたよ。」


「……そうか。うっすらと見えていたよ。強そうな男と……女の子。ブレードウルフも一緒だったな。」


「とってもつよくて、とってもやさしい人だったね。」


「俺が間抜けだったんだ。先に仕掛けてくる奴の事が頭に無かった……お前を助けてやれなかった、すまない。」


「わるくないよ。わるいのはあの人だもん。」


「とにかく、あのままでは死んでいただろう。彼らには借りが出来たな。もし何かあれば、俺達が力になろうと思う。それでいいか?」


「うん。わかった。」


「……もう少し休もうか。大会は明後日だ。」


「うん。いっしょにがんばろう?」


「ああ!」




今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ