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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第十一章

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衝撃!?落下する者達

今回、新しいライバル達が登場します。よろしくお願いします。

「見ろよあの屋台!美味しそうな物たくさんあるぞ!」


「ラルフ、お菓子はミーが買ったでしょ?まずはこれを食べようよー!」


「そ、そうだな。ミーが買ったお菓子食べようか。な、タルト!」


「かめー!」


 僕達は今、街を観光中!皆でお菓子を持ちながら、自由に歩き回ってるんだ。僕が食べてるのはポップコーン。口でとろけて甘くておいしい!


「あ!あそこは武器屋さんですね。ちょっと見てきます!」


「ティムは短剣が得意だもんね。ミーも道具を補充しておこうかな?」


 僕とミーさんはそれぞれ別のお店で商品を探す。一番はブレードだけど、短剣は使いやすいからね。ちゃんと用意しておこう。








「やっぱ美味しいな!続きはどうする?」


「宿屋に帰ってからだね。今は他の参加者を観察だ!」


 道具を揃えて合流だ!ここに来た人達は皆、試験を突破している人達。自信がある人達に違いない、気をつけないと!


「ライバルがたくさん。レル、僕達も負けないようにしよう!」


「わん!わん!」





「おーい!ティムー!」


「びー!びー!」


「ティム様ー!」


「あっ、皆!」


 声を掛けてきたのはリッチ達だ!皆手にアイスを持ってる。


「観光は楽しいのう!食べやすいデザートがあるのじゃ!皆もどうかな?」


「ティム様、一緒に食べませんか?勿論お二人も!」


「びー!びー!」


「ど、どうするティム?さすがにミー、そろそろおなかいっぱいかも。」


「ぼ、僕達はもう食べたので、それはサキさん達が食べた方が。」


「そ、そうですか……。」


 サキさんはしょんぼりと頭を下げた。申し訳ない事しちゃった……。







「で、では!あの人達に食べてもらいましょう!」


「あの人達……サリア!」


 サキさんが指差したのはサリア達だ!二人で本を読みながら、街を歩いてるんだ!


「あのー!サリアさん!」


「ん?どちら様ですか?……アンタはサキっすか!って事はティムも一緒っすね!」


「サリアも観光?もしそうなら一緒にどう?」


「いえ!あーし達はあーし達でのんびり見て回るっす。ティム達もそっちで楽しむといいっすよ。」


 サリアは少し距離を開けてるみたい。ここでは僕達はライバル、それも納得できるかな。


「ほう。ティムに犬っころ!お前達もここに来たのか!」


「がうー!わん!わん!」


「ギルも久しぶりだね!僕達は今観光に来てるんだよ!」


「ウム!我らもそうだ。ハイシンの題材になるからな。お前達も配信者として箔が付いてきたようだ、流石ティムだな!」


「わん!わん!」


「犬っころ、お前もだぞ。その調子でパートナーを支えてやれ!」


「わふー!」


「あ、あの!」


 サキさんがサリア達に近づく。その手にはデザートが!


「サリアさん、ギルさん!よければいかがですか?」


「あー。あーし達はいいっすよ。もうお腹いっぱいっすからね。」


「そうだな、我も遠慮しておこう。お前達で買った物だ、お前達が食べた方が良い。」


「そうですか……では、私達が頂きますね。ティム様、それでよろしいでしょうか?」


「はい!サキさん、びー君、どうぞ!」


 サキさんはスプーンでデザートを取り、一口。あれはアイスだったんだ。真っ白でとろっとしてるクリームがおいしそう!びー君も一口……僕もご飯のお供に買おうかな?


「さて!ではあーし達はここで失礼するっす。皆も大会、頑張るっすよ!」


「負けないぞ!俺達だって特訓したんだから。な、タルト!」


「かめー!」













「おい、何だあれ?」


「塔の頂上か。何だか変だぞ?」


「揺れてるわね……ねぇ、誰か居るんじゃない?」


「そういう事もあるだろ。何かやってるんじゃないかな?」
















 周りの人達が話し合ってる。塔に何かある……?


「何だ何だ?塔の上?ミー見えるか?」


「えっとね……見えた!てっぺんで誰かぶら下がってるよ?」


「上で!?何でそんな事を!」


 上を見ると、うっすらと影が一つ。……いやいやどうして!?あそこから落ちたら大怪我で大会どころじゃないよ!何を考えてるの!?


「あー。変な奴が出てきたっすね。」


「サリア?どういう事?」


「こういう大きなイベントの時には、あんな感じの変な奴が出没するっすよ。あの動きはおそらく……情報収集ですかね。」


 情報収集?ぶら下がるのがどう繋がるのさ!?


「不思議そうっすね。あそこから落ちたらどうなりますか?」


「大怪我だよ!早く助けなきゃ!」


「そう、それっす!あの高さ、落ちたら相当負担がかかるっす。それを受け止めるなら?」


「決まってるよ!魔力を込めて防御で受け止めるんだ!後は魔法を使ったり、僕達なら魔装を使えば!」


 …………あっ。


「その通りっす。普通には助けられない。だからこっちの手の内を明かす事になるんですよ。心配しなくても、そういう奴は頭が良いっす。もし誰も来なくても勝手に助かるっすよ。」


「なら平気だな。俺達だって受け止めたら反動凄いし……。」


「でも……。」







「あっ。手が離れたわ!」


「落ちてくるぞ……おい、アレ一人じゃないよか?」


「どうやら二人みたいだな。一人が支えてたみたいだ……ならヤバいんじゃないか?」












「落ちてきたっす。さあ、この作戦はどんな奴が考えたっすかね。」


「サリア、そんな事言ってる場合じゃ。」


 人影の高度が落ちてきた……だんだんと見えてきたぞ……!





「女の子と……男の人?」


 見えたのは水色の髪の女の子に、同じ水色髪の男性……待って、あれは!


「嘘でしょ!?絶対演技とか作戦じゃ無いよ!」


 男性は体から煙が出てるし、女の子の体の真ん中に赤い染みが付いてる!あの大きさ、きっと怪我をしてるんだ!



「やっぱり危ない!助けなきゃ!」


「ティム!それを含めても、奴らの作戦かもしれないんですよ!?」


「それでも行かなきゃ!今ならまだ間に合う!レル、力を貸して!」


「わん!わん!」


 レルの力を借りて、僕は体中に魔力を込める。落ちる位置を予想して……


「本当に行くんですか!?もしティム達が怪我をしたらあーしは……」


「絶対大丈夫だよ!僕達を信じて!」


「わん!わん!」


「……そうっすね。アンタはここで話しても止まるような男じゃ無いっす。ならティム、レル!絶対に無事に帰ってくるっす!」


「うん!」


「わん!わん!」


 足に魔力を動かして、高速移動だ!僕達のスピードならなんとか間に合うぞ!











「急げ、急げ……!」


 高度はどんどん下がってくる……さっきよりもはっきりと見えてきた!


「間に合う、もう少しだ!」


 二人は……手を繋いでる?だから最初一人に見えたんだ!



「着いた……えっ!?」


 手が離れた!?二人の体が当たって、男の人が変な方向に!?


「そ、そんな!」


「わふ!?」


 建物の屋根の方だ、あれじゃレルも追いつけない!


「ど、どうしよう……僕が跳んでも空中じゃ受け止められないかも、でも誰か行かなきゃ!」


 レルに女の子を任せて、ここは僕が行くしか……















「オラァ!邪魔だお前らァァァァ!外野は引っ込んでろー!」


「わふ!?」





 い、今の声は何!?後ろを見ると……男の人が近づいてる!?


「そこのガキンチョ!上から来る奴はお前に任せる!アイツはオレ様に任せろ!」


「あ、え!?」


「ボヤッとすんな!集中が切れたらお前も死ぬぞ!」


「は、はい!レル、一緒にお願い!」


「わん!」


 何だか分からないけど、今なら受け止められる!魔力を集めて、タイミングよく!



「レル!サポートお願い!」


「わん!」


 女の子が来た!足を踏ん張って、手を伸ばして!




「せーのっ!」








 ガンッ!



「んーーーー!」


 全力で受け止めるんだ!でも重力が凄い!


「痛った!今だよレル、お願い!」


「わん!わん!」


 勢いは落とせたけど、支え切れずに後ろに倒れる。それをレルのもふもふがふわっと包み込んだ。


「わふー!」







 ぺたん。






「れ、レル!」


「わん!わん!」


 僕と女の子はレルの背中にいた。……やった、間に合ったんだ!


「やったよレル!」


「わん!わん!」


「うっ……がはっ!」


「ま、まずい回復魔法を!」


 女の子は血を吐いた、今の衝撃でダメージがあったに違いない!胸に手を当てて、魔力を送り込むんだ!



「ふう……ふう……レル、そのまま支えてて!」


「わふー?」


「うぅ……すぅ……。」


 これで落ち着いたかな……?でも傷口は大きいから、早く病院に!








「おーいガキンチョ!こっちは終わったぞ!男は無事だー!」


「こ、こっちもです!でも病院行かないと!」


「マジか!待ってろ今行く!」


 建物の奥から声が聞こえてすぐに、空中に影が出来た。それが降りてきて……


「よっと!」


「あ、あの!ありがとうございます!」


「礼は後だ!さっさと連れてくぞ!」


「はい!」


「でもよ……。」


 な、何だろう?











「その動き、ナイスだったぜ!お前みたいのが大会に出るなら、オレ様も楽しめそうだ!」


「あ、ありがとうごさいます。」


「病院はこっちだ、ひたすら足を動かせ!」


「はい!」


 あの高さから落ちた人を受け止めて、息を切らしてない……相当体力がある人だ、この人も大会に?




 ううん、今は病院だ!急がないと!


「わん!わん!」


「レル!この人を乗せて病院へ!あの人を追って!」


「わふー!」



今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

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