テイマー一行、目的地到着!
「ぐおー。」
「ぐおおー!」
「このまま真っすぐお願い!そうすれば到着すると思うよ!」
「わん!わん!」
「そうだよねレル。今日中に着けるか分からなくなったから、ちょっと心配かな?」
クラーケンと遭遇してから、僕達は再び目的地に向けて飛んでいる。空はもう日が落ち始めてるから、急がないとね!
「ねーティム。もし夜で真っ暗になったらどうする?」
「一応周りを見てますけど、この辺りは休める場所は無さそうです……。」
「ぐおー。」
「ぐおおー!」
「かめー!」
「ありがとなタルト!先生、ワイバーンは必ず今日中で着いてみせるって言ってるみたいだぞ!」
「それなら……お願いします!もう少し力を貸して!」
こ、ここはワイバーン君達に任せよう!僕達は少しでも早くつけるように、ちゃんと道案内をしなきゃ!
「結構飛びましたね。もう日が暮れちゃいました。」
「でもしっかり進んでるよー!着いたら何を食べようかな?ミーおなかすいちゃったよ!」
「まずは泊まる場所探そうぜ!せっかく着いたのに野宿じゃ悲しすぎるよ!」
「わん!わん!」
「かめー!」
「二人もそう思うよな!やっぱり…………先生、ミー!あれ見てくれ、光ってないか?」
ラルフさんが指さしたのは、海の遠い場所…………本当だ、小さく灯りが光ってる!
「ん?……あっ本当だ!ティム、ミー達の目的地、あそこで合ってるよね!」
「は、はい!僕達、ここまで来れたんだ!」
「わん!わん!」
「ワイバーン君、ありがとう!おかげで目的地に到着出来るよ!」
「ぐおー。」
「ぐおおー!」
ワイバーン君達は一気に加速!もうすぐ到着だぞ!
「灯りが大きくなって来た!あそこが船着き場です!」
「よーし!端っこに止まろう!あそこまでお願い!」
「ぐおおー!」
見えた船着き場にワイバーン君を誘導して、遂に地面に着陸だ!
「皆お疲れ様!レル、タルト、俺達も降りよう!」
「わふー!」
「かめー!」
一日中飛んでたからかな、何だか久しぶりの気がしちゃうよー!とにかく到着したんだ、僕達はここで一歩を踏み出すんだ!
「ねー。みんなで来たから、ここは同時に降りようよー!」
「だな!」
「かめー!」
「はい!皆準備はいい?」
「わん!わん!」
僕達は足に力を入れて……
「「「せーのっ!」」」
「かー!」
「わん!」
一歩を地面に!これで……到着だーーー!
「着いたぞー!早速泊まる場所を探さないとな!」
「まだ!最初はごはんー!」
「野宿は嫌なの!だったら俺が探してくるから、二人は先に店を探してくれ!」
「その必要は無いっすよ!」
「えっ?」
僕達は声の方向に振り向くと、そこには……
「サリア!もう到着してたの?」
「ええ!お久しぶりっすよ、ティム、レル!」
「わん!」
「俺達もいるぞ!」
「かめー!」
「やあサリア!ミー達は今到着したのだ!」
久しぶりにサリアと再会できた!配信はしっかり見てたけど、直接会うのは王国会議以来だね。
「皆疲れたっすよね?ちょうどあーし達は食事にする所っす。良ければ一緒にどうっすか?」
「いいの!?行く行くー!」
「こらミー!まずは泊まる場所!」
「そうか、アンタ達本当に今来たばかりっすからね。そこを考えるのは大切っすよ?」
「だろ?急いで探してくるから、ちょっと待っててもらえないか?」
サリアは首を傾げて、それから軽く頷いた。
「分かったっす!こっちはティム達が来た事を伝えて待ってるから、そっちの用事が終わったら来ると良いっすよ。はい、場所はここっす。」
「ああ!じゃあ先生、ミー。急いで探すぞ!」
「おー!早く探してごはんにしよう!」
「ありがとうサリア!また後でね!」
「ええ!待ってるから早めに来てくださいよ!」
サリアと約束もしたし、まずは泊まる場所を探し……
「でも、何で僕達が来たのが分かったの?すぐに声をかけてくれたよね?」
「……アンタ達、ワイバーンで来たっすよね?場所は端っこにしたみたいですが、そんなの来たら気づくっすよ。ほら。」
「えっ?……あっ!」
僕達が周りを見ると、たくさんの人だかりが出来ていた。……そうだよね。僕達だって最初ワイバーンが来た時分かったんだから、皆も分かるよね……。
「ほら!早く行くっすよ!お腹ぺこぺこで待ち切れないっす!」
「あ、うん!じゃあまた後で!」
それから数十分後……
「と、とれた……。」
「おつかれラルフー!」
「お疲れ様です!」
僕達は泊まる場所を探して、やっと見つけた!夜だからもう埋まってる所もあったし、色々見て回ったんだ!
「この時間じゃ奥の方までは行けないからな。にしてもここ滅茶苦茶広いな!何か探検したい気分になってくる!」
「見学は明日以降だね。それでどんな部屋がとれたの?」
「三人部屋だな。パートナーも入れて五人だけど、結構広いから問題無しだな。」
「ありがとうラルフー!早速荷物を置いてごはんを食べに行こう!」
「はい!サリアの言ってた場所はここ……急ぎましょう!」
サリアは一人で来ていた、つまりギルは準備をしているんだ。久しぶりに会える!楽しみだなー!
「ここの店だ、行ってきます!すみませんー。」
「いらっしゃい!ご用件は?」
「あの。サリアさんと待ち合わせがあって……彼女ここに居ますか?」
「サリアさん……はい!あちらの会場になります!」
「ありがとうございます!」
「さあしゅっぱつだー!」
「俺は何を食べようかな?」
今会場って言ってたよね?結構広い場所なのかな、とりあえず行ってみよう。
「わん!わん!」
「かめー!」
「ここが会場だね。みんなで開けよう!」
「おう!」
「はい!」
皆で扉に手を掛け、そっと押す。さあ、扉が開いて…………
「来たっすね!お疲れ様っす!」
そこに広がっていたのは、大きなテーブルに色とりどりの料理。そして……!
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