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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第十一章

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テイマー一行、移動手段を考える

「今日もお疲れ様ー!かんぱーい!」


「「乾杯!」」


「わん!わん!」


「かめー!」


 村を出発してから歩き続け、一日、二日……僕達は今、小さい街の宿屋に居るんだ。


「ミーさん、この調子だと明日には着きそうですね。」


「うん!ミーの予想なら、ちゃんと目的地に着けると思うよ!」


「お、俺もう限界……タルトはどうだ?」


「かめー?」


「そうだ、俺が背負ってるんだった。先生、明日ちょっとだけレルに乗せてくれないか?」


 そう。一日目はずっと歩き続けて、山で野宿したんだ!急ぎたいから休みも程々にして、二日目の早朝からまた歩いた。僕達もヘトヘトだけど、予定よりもかなり早いペースで進んでる!でも、ラルフさんは……


「はい!レル、いいかな?」


「わふー!」


「ありがとなレル!ごめん先生、俺が足手まといになってるよな……。」


「そんな事ないよ!ミー達かなり無理して進んでたからね。何ならミーが持って行ってあげるよ?」


「……ちゃんと持ってくれる?地面に引きずらない?」


「やっぱり自分で歩くのがいちばんだよ!」


「ミー!?」


 こんな話をしながら、僕達はのんびりと過ごす。予定よりも早いし、気持ちにも余裕がある。これなら問題無く進めるぞ!


「明日も早く出るんだよな。まずはあそこに行くんだろ?」


「はい。その後は」


「もー!続きは明日にしようよー!ミーはごはんを食べるんだから!」


「だな!先生、早く食べようぜ!」


「ですね!頂きます!」


「わん!わん!」


「かめー!」


 皆でご飯を食べてから、明日の準備をして早く寝よう!


「レル、今日もお疲れ様!」


「わん!わん!」

















「皆起きろー!そろそろ時間だぞー!」


「うー、まだねむいよー。」


「もう少し寝かせてくださいー。」


「駄目!ほら早く起きてくれ!タルトとレルはもう起きてるんだからな!」


「かめー!」


「わふー!」


 次の日になってる!?昨日ベッドでうとうとしてたら、あっという間に朝になっちゃった!


「ら、ラルフさんありがとうございます!寝過ごす所でした!」


「だねー。ラルフありがとうー。」


「二人とも準備は終わってるからな、早速出ようぜ!もうひと頑張りだ!」


「「おー!」」


 それから宿屋さんにお代を払って、すぐに出発!この調子で進もう!





















「あー、レル気持ちいいー。とってももふもふー。」


「わん!」


「かー!かー!」


「タルト、ちょっと落ち着いて!僕の背中から落ちちゃうよー!?」


「四人とも元気だね。それならミーもスピード上げちゃうよー!」


「あ、待てミー!」


「ミーさん、加速すると疲れますよー!」









 それからはひたすら道を、山を走る。

 宿屋を出て、どれだけ走ったのかな……僕達の目の前に、ようやく目的の場所が見えてきた!


「つ、着いた……俺達、やったんだー!」


「お疲れ様でした!やっと到着ですよ!」


「かめー!」


「わん!わふー!」






 僕達が着いた場所、そこは……















「みんなー!あったよ、船着き場!」


「よし!早速手続きしようぜ!」


「はい!行きましょう!」


 そう!この街には大きな船着き場がある。ここから出る船に乗って、闘技大会の会場に向かう事になるんだ。僕達は急いで、船着き場の建物に向かう。


「めちゃくちゃ人が多くないか?ここってそこまで大きい街じゃ無いだろ?」


「他の人達もここを目指してたんです、僕達も急ぎましょう!」


 ラルフさんの言う通り、周りは冒険者さんがいっぱいだ。皆目的地を目指してるに違いない!



「すみません。誰か居ませんかー?」


「はいはい。ご用件は何かな?」


 出てきたのは男の人、きっとここの管理人さんだ!


「あの、僕達この場所に行きたいんですけど、ここに向かう船ってありますか?」


 魔導パソコンを使って、目的地を指しながら説明する。僕達にとってはここが一番近い場所だ。今日は三日目、まだ余裕はあると思うけど……






「ああ、ここだね。ここ行きの船は一気に増えたんだよ。何でも大会があるとか無いとか、君達も参加するのかい?」


「はい!乗れそうですか?」


「ちょっと待ってね。確認するから。」


 管理人さんは帳簿を確認してくれている。船が増えているのは、きっとライアや王様達が準備したんだ。それならたくさん人が乗れる!


「確認したよ。ここ行きの船はね……」


「ふ、船は……」















「ごめんね。ちょっと無理そう。五日後なら出せるけど、その大会向けの客席は全部埋まっちゃったんだ。」


「え、ええー!?」


「わふ?」


 埋まってる!?嘘、僕達油断しないで進んで来たのに!間に合わなかったの!?


「ごめんよ、そういう訳だから、他を当たってみてね。」


「は、はい……。」


 申し訳なさそうな管理人さんに、僕達は何も言えなかった。だってこの人が悪いわけじゃないもんね……。








「ど、どうする?この海を渡らないと、目的地には行けないんだろ?何か方法はあるのか?」


「んー。難しいね。いくらミーでも、目的地までジャンプは出来ないし……。」


「まだ、まだ方法はあるはずです!何とかしましょう!」


 大会の日までまだ時間はある。考えないと!




「あっ、いい事思いついた!」


「何だミー?」


「ティム、管理人さんは客席が埋まってるって言ってたんだよね?」


「は、はい。」


「なら倉庫ってどうかな?食べものとか荷物を置いてある倉庫!そこなら大丈夫じゃない?」


「ぜ、絶対駄目です!もし何か無くなったら疑われます!大会どころじゃないです!」


 皆万全の用意で来てるんだ、そんな大切な荷物が無くなったら大変な事になる!リスクは避けないと!



「ならどうしよう?このままだと目的地には行けないよ?」


「うーん……」


「なあ、一か八か、あれで行ってみないか?」


 ラルフさんが船の近くを指さす。あれ…………えっ!?


「あれ…………アレ!?ラルフ正気なの!?」


「当たり前だろ!どうやっても間に合わないなら、多少の危険は覚悟しないとな!」


「ラルフ……本当にいいの?ミーやティム達は平気でも、ラルフは……」


「へ、平気だろ。何とかなるさ!」


 ラルフさんが指さしたのは小さいボート。それが三つ。……距離的に無理だ!他の手を探そう!











「っ!?」


 い、今のは!?


「ティム、今の感じは!」


「は、はい!空からです!」


 何かが空から近づいてくる!?よりによってこのタイミングで……



「おい、何だあれは!?」


「わ、ワイバーン!?どうしてこんな街に!?」







「せ、先生!今の聞こえたか!?」


「は、はい!レル、力を貸して!」


「わん!」


 僕はレルの力を借りて、ブレードを持つ。たくさん人が集まった状況、ここに何でワイバーンが?


「色々あって訳が分かんなくなってきた!俺達はどうすればいい!?」


「ラルフ!船はあとまわし!先にワイバーンをやっつけよう!」


「わ、分かった!タルト、力を貸してくれ!」


「かめー!」



 街中が騒がしくなる中、僕達は戦いの用意を済ませる。遠くから迫るワイバーン……近くなってきた!


「レル、タイミングを合わせて!せーのっ!」


「がおー!」


「ぐおー。」


「ぐおおー!」









 …………えっ?

今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

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