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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第十一章

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魔王の配信、闘技大会への試験!

今回から闘技大会へ入っていきます。よろしくお願いします。

「ライアお嬢様、いよいよ会議から一ヶ月経ちますよ!準備は大丈夫ですか?」


「ルーよ、儂を誰だと思っておるのじゃ?ちゃんと用意出来ているから心配無いのじゃ!」


「では、早速配信を行いましょう!参加予定の皆様も準備が終わってるでしょうし。」


「じゃな!ちょっとカメラ出すから待つのじゃー!」


 魔王ライアとそのメイド、ルーの二人。彼女達が王国会議で闘技大会の宣言をしてからちょうど一ヶ月。二人はカメラを用意し、自宅から外に出た。





「お嬢様、ドレスにホコリが付いてますよ。……はい、これで取れました!」


「緊張するのじゃ。練習はしたが、これを皆が見るのじゃ、ミスは許されぬ……。」


「落ち着いてください。お嬢様なら大丈夫ですよ!私も側に居ますから!」


「そ、そう言うお前もメイド服が曲がっておるぞ!直してやるからしゃがんでくれ!」


「じ、自分でやります!これで良しっと。」


 二人は身だしなみを整え森の中へ移動。太陽が周りを照らす中、カメラのボタンを押す。闘技大会への案内、その配信が始まろうとしていた。
















 ◇◇◇



「先生!そろそろかな?まだかな?俺緊張しちゃうよ!」


「ラルフさん落ち着いてください!もうすぐですよ!」


「ラルフはせっかちだね。どうせ今日発表だし、のんびり待とうよー。」


「気になるのも分かるけどな。日程次第じゃすぐに出なきゃならない、お前達準備は出来てるか?」


「はい!」


「ああ!」


「ばっちりだよ!」


 僕達は今、魔導パソコンで闘技大会について調べてるんだ。今日でちょうど一ヶ月、そろそろ情報が出てくるかも!






「わん!わん!」


「かめー!」


「びー!びー!」


「み、皆はこっちで見ようね!はい!」


「ワシも見るぞ!どれどれ……。」


 机の反対側では、サキさんとリッチがレル達にパソコンを見せている。見逃しが無いように、一緒に情報を集めてもらおう!


「来た、ここだ!魔王が配信してるぞ!」


「おっ!早速見ようか!」


 ロットンさんがパソコンを見やすい位置に置く。……ライアとルーだ、二人が挨拶してる所が映ってる!














 ◇◇◇


「待たせたな、皆の者!儂はライアじゃ!今回はこの前王国会議で話した、闘技大会の情報を持ってきたぞ!」


「私はルー。魔王ライアに仕えるメイドです。皆様、今日でちょうど一ヶ月経ちますが、準備はよろしいですか?」


「それでは説明じゃ!心して聞くが良いぞ!」










「闘技大会、これはある場所で執り行う事になったのじゃ!そこで配信を見ている者達に、この場所を伝えようと思うのじゃ!」


「それではお嬢様、お願いします。」


「任せるのじゃ!まずは日程じゃな。」


「……お嬢様?」


「まずは五日間程かけて、この場所に来てもらおうと思うのじゃ。近い者も居れば遠い者も居るじゃろうし。」


「ですから、その為に場所を」


「その後、着いた者達の受付をしてから大会を始めようと思うのじゃ。あ、観光や見物に来る者達はいつ来ても大丈夫だから、たくさん楽しんでほしいのじゃー!」


「だから場所」








「つまり……これは予備試験的な物じゃな。会場の場所からの距離を見て、間に合うように来る。お主達のスケジュールの組み立て方と身体能力、それを上手く使うのじゃ!」


「お嬢様!?それならその為の場所を早くお伝えして下さい!もう大会は始まるのですから!」


「慌てるでない。その場所を示した簡単な暗号があるから、推理してここまで辿り着くのじゃ!」


「あ、暗号!?いつの間にそんな物を!」


「全く、ルーは真面目じゃのう。こういうのは気楽に楽しむ物なのじゃ!という訳で、暗号はここに載せておくぞ!解読して目的地に走るのじゃー!」




 パラッ。



「では最後に一言。必要なのは強さだけでは無い!技術、相性、それに運。色々必要かもしれないのじゃ!……暗号に不備があったら儂を貶してもいいのじゃ。結構時間をかけて考えたから、自信はあるがのう!」


「こ、これですか……み、皆様たいへん失礼致しました!それではライアが用意した暗号はこちらの配信映像に付けておきますので、解き次第、目的地へお願いします!

 それでは、次は会場でお会いしましょう!ありがとうございました!……さあお嬢様、こちらへ来て下さい!」


「な、何をするのじゃルー!?儂ちょっと楽しくしようとしただけなのじゃ!ま、待って腕離して欲しいのじゃー!?」







「み、皆の者!もし不備があったら、儂をけなしてもよいぞー!真剣に考」


 プチッ



















 ◇◇◇


 ライアがルーに連れて行かれる場面で配信はストップ。僕達はすぐにメモを用意して机に座り直した。


「えーっと、つまり暗号に会場が書いてあるんだな。」


「これですね。ちょっと覗いてみましょう!」


「さあ来い!どんな暗号でも、ミーがすぐに解いてみせるよ!」


「早くしないとな。これで時間が無くなるのは避けたい。五日間って言ってたからな。相当遠くになるぞこりゃ……。」


 ロットンさんの言う通り、急がないと!配信された暗号はこれだね。中身は……








 けすいけじょうとけしすけたけあじけうむにてけまつけけていけるぱけそこけんでしけらべてきけてねけ。けけけ。


 どうしても解けなかったら貶していいのじゃ!









「怖っ!?何だこの文字の列は!?」


「呪いの手紙じゃない?」


「と、とにかくこれを解きましょう!でないと目的地が分かりませんよ!」


「そ、そうだな。皆で解けばすぐに終わるぞ!な、ロットン……ロットン?」


「悪い。俺先に行くわ。」


 ロットンさん?荷物を背負って……まさかもう分かったの!?


「えっ?一緒に行かないのか?ってかもう解けたの?」


「ラルフ、これ一応予備試験だろ?皆で解くのもいいが、時間が惜しいんだよ。思ったよりも時間が必要だ……間に合わせたいんでな、先に行くぜ!」


「あ、おい待てよ!」


「じゃあな諸君!会場で会おう!」


 ロットンさん行っちゃった……と、とにかく暗号を解いてみよう。







「こんな物かの。ほれ、ワシにはすぐ分かったぞ!」


「私も出来ました!すぐ準備してきます!」






「わん?」


「かめー?」


「び?……びー!びー!」


「わん!わふー!」


「かー!かー!」


 皆すぐに分かったんだね。でもライア、暗号を貶していいって……けなしていい……ああ!









「あっそういう事かー。できたー!」


「僕も出来ました!ライアの言った通り、簡単でしたね。」


「荷物を確認してくるよ。ティムも一緒に行くよね?」


「はい!僕達も行こう、レル!」


「わん!わん!」


 ミーさんと同時に、僕もすぐ解けたよ!早速場所を調べてみよう!






「闘技大会……優勝目指して頑張るぞー!」


「わふー!」
















「……つまり、どういう事?タルトは分かったんだよな?」


「かー!かー!」


「そっか。なら俺も、皆の確認が終わるまでに解いてやるぞー!」

今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

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