テイマー一行、特訓！そして再会！
今回から、ラルフ推しのあの人が再登場します。よろしくお願いします。
「勝負だ先生！ブレイブソード！」
「見えた！ここだっ！」
僕達は今、ラルフさんと特訓中！闘技大会に向けて体を鍛えないと！
「ぐっ、何てパワーだ！」
「今だよレル！後ろをとって！」
「わん！わん！」
「ヤバい！タルトいけるか！」
「かー！かめー！」
ラルフさんの後ろからレルが攻撃……でも、タルトの砂のブレスで進路を塞がれる。
「かー！かー！」
「わ、わふー！？」
レルはブレスをブレードで受け止める。向こうは任せて、ここはラルフさんに集中しないと！
「行くぞ先生！一騎打ちなら俺にも勝機がある！」
「負けませんよ！」
剣とブレードで打ち合い、お互いに足元が揺れる。しっかり踏みしめて……
「とりゃぁぁぁ！」
「うわっ！？」
ブレードを下から振り上げる！ラルフさんの剣は空中に飛んで行った！
「突っ込めー！」
「ぽふっ！？」
僕はラルフさんに突進、体を吹き飛ばす。そこで短剣を投げて追撃！
「ちょ待って浮いてて回避できな」
ドガァァァァァァァン！！！
「やった！今回も僕の勝ち……えっ？」
「や、やったぞ！体ちゃんと動く！先生！俺防御出来たよ！」
「お、おめでとうございます！ラルフさん、また強くなりましたね！」
ラルフさんの体はちょっと黒くなってるけど、怪我は無さそう。魔力を使って僕の短剣を防いたんだ！
「緊急時にはこれで防御、また一個上に行ったぞ！」
「その調子です！でも、一度休憩しましょう。体力を回復させないと！レル、一緒に休もうー！」
「ああ！タルトこっちこっちー。皆で日向ぼっこするぞー！」
「かめー！」
「わん！わん！」
僕達は集まり、草原でのんびりと横になる。
「気持ちいいね、レル！」
「わふー！」
「眠くなってきた……タルトはどうだ？」
「かー。かめー。」
うとうとしてきたなあ。ちょっとおやす
バキン！
「な、何！？」
「びっくりした！先生、あれだ！」
「あれ……あっ！」
「そこっ！」
「おや、いい動きですね。ですがまだまだです！」
「おわっ！？でも、これなら避けられるよ！」
音の先ではミーさんとマイラさんが拳を打ち込んでた！パワーで押し込むミーさん、それをマイラさんは受け流してカウンター！
「ミー、貴方は変身出来ますよね？ここでは使いませんか？」
「うーん。スピードは上がるけど、マイラには多分通用しないと思う。だからね、その分パワーで押し込むんだ！それっ！」
「……むっ！？これは……考えましたね！」
ミーさんは地面を蹴って高速移動！マイラさんの側に近づいて、地面を踏むとヒビが入った！？
「思いっ切り力を入れれば、ちょっとは隙ができるよね！」
「なら……これはどうです？」
揺れた地面から離れて、両手で逆立ち。すかさず蹴りが飛んできたけど、ミーさんはそれを掴んだ！
「よし、つかまえた！」
「しまった！？」
「そーれ、これでどうだー！」
体を回転させてマイラさんを振り回し……地面に叩きつけた！ミーさんのパワーって本当に凄い！
「お見事。素晴らしい一撃でしたね。」
「う、うん。でも、その状態で言う事じゃないよね……。」
「心配ありません。呼吸は出来ていますよ。」
地面に頭が埋まったまま、腕を組んでミーさんを褒めるマイラさん。ミーさん何か複雑な表情……。
「おや、そちらも終わりましたか。どうです特訓は？」
「ああ！俺は防御が上手くいったぜ！先生の動きもどんどん早くなってるぞ！」
「はい！レルとのコンビネーションもバッチリです！ね、レル！」
「わん！わん！」
「みなさーん、そろそろお昼にしましょうー！」
「リースさん！今いきまーす！」
遠くを見ると、リースさんが手を振ってる。お腹もすいたし、皆で一緒に食べよう！
「では、ここでも特訓です。早く着いたら多く食べられると言うのはどうでしょう？」
「望むところだよ！ミーが一番速く着くからね！」
「負けませんよ、レル行こう！」
「わん！わん！」
「お、おい待ってくれよー！タルト、早く早く！」
「かめー。」
「という事がありましてね。地面に埋まるとは思いませんでしたよ。」
「マイラさん、お疲れ様でした。ミーさんも強いんですね、今度私も二人の勝負を見たいなー。」
「いいよリース！ミーのパワーをどーんと見せてあげるからね！そうだ、びー君とサキは？」
「はい。お二人はリッチさんと一緒にダンジョンに入っています。なんでも、多数の敵との戦いを練習するとか。」
リースさんの言葉で、ラルフさんがビクッと体を震わせた。
「あそこか！先生とマイラが会った場所だろ？高ランクの魔物がたくさんだぞ、大丈夫なのか？」
「ラルフ、多分平気でしょう。リッチは強いですから、二人を守ってくれますよ。」
「そっか……そうだよな！ならマイラ、後で俺に付き合ってくれ！特訓したいんだ！」
「分かりました。よろしくお願いしますね。」
「ごはんおかわり！」
「はい！ちょっと待ってて下さいね！」
ミーさんがどんどんおかわりしてる、このままじゃ無くなっちゃうよ！？
「僕もおかわりしますから、一緒に手伝いますよ！」
「俺も頼むよ！たくさん食って強くなるぞ！」
「では私も。リースの料理なら幾らでも食べられますよ。」
「は、はい！」
リースさんと一緒にご飯を用意して……
ん……この感じ……外からかな？
「ねー、誰かの気配しない？」
「確かに……モブロウ達では無さそうです。見てきましょうか。」
マイラさんが家の扉を開けると、そこに一人の男の人が立っていた。
「おや、確か貴方は……。」
マイラさんの前に立つ、茶色い肌の、筋骨隆々の男性。この人は！
「よっ、久しぶりだな諸君！元気してたか？」
「ロットンさん！」
「ロットン！？何でお前がここに！？」
「そりゃ配信を見たからに決まってんだろ？あの流れ、お前ならここで特訓すると思ったからな。」
ロットンさん。ラルフさんの居る街役場の職員さんだ！以前僕とミーさんも、ロットンさんの手伝いとしてラルフさんの昇格試験に参加したんだよね。また会えて嬉しいな！
「あっロットン！久しぶりだねー。」
「よっミー！お前も元気そうで何よりだ！」
満面の笑みを浮かべるロットンさん！やっぱり格好いいなあ！
「しっかしラルフ、その様子だとお前気づいて無さそうだな。」
「気づく？何の話だ？」
「お前、配信最近見てないだろ？」
「まあな。特訓してたからパソコン使ってないし。」
「一度見てみろよ。とんでもない事になってるぞ？」
「そうなのか？ちょっと見てみるか。」
ラルフさんが魔導パソコンを操作し、配信をチェック……顔が急に変わった！
「な………何だこりゃぁぁぁ！？」
今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。
