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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第二章

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少年テイマー、成果を確認する

 僕達はリースさんの家に入り、椅子に座る。ヘルキマイラさんは外に寝そべり、開けた窓から顔を覗かせていた。


「リースさん、まずはこれを!あの中にいた魔物をまとめてあります。それと綺麗な鉱石があったので、拾ってきました!」


 僕は紙に書いたメモと拾った鉱石をリースさんに手渡す。リースさんは一度メモに目を通すと驚愕の顔をした。


「こ、これって本当ですか!?もしこんな強い魔物がいるなら、王国の方から討伐部隊を呼んでもらわないと……。」


「お、王国!?」


「?。ティムさん、どうしたんですか?顔が真っ青ですよ?」


「あ、いえ……。それじゃ、次はこれ!ポイズンビー君、これは君の仲間だよね。はい!」


 僕はリュックからポイズンビーの巣を出して、ポイズンビー君の前に置く。するとポイズンビー君は、その上を飛び回っている。何とか持って帰れてよかったよー!


「びー!びー!」


「わん!わん!」


 ポイズンビー君はレルの頭に乗って羽をパタパタ。喜んでくれて嬉しいな!するとヘルキマイラさんは窓から顔を突き出して質問をしてきた。そう、これが重要な事なんだ。



「では……最後は私の扱いですか。」


「どうしますか?このまま外に出るのはまずい気がしますけど……?」


「そうですよね。困ったなあ……。」







 しばらく頭を捻ったけど、何も思いつかない。この大きさだと人目につくし、どうしたらいいかな?


「それでは、こういうのはどうでしょうか?」


「へっ?」


 ヘルキマイラさんはリースさんの頭を、窓から通した尻尾でペチンと叩く。何で叩いたんだろう、そう思った僕達はヘルキマイラさんの方へ顔を向ける。


「では……始めましょう!」


「ひゃっ!?眩しい!」


「わふ!?」


 急にヘルキマイラさんが光りだした!?目を閉じないと!こんなにキラキラするなんて!











「……これでよし。皆さん、目を開けてもらって大丈夫ですよ。」


「び、びっくりしたー。一体何が起こったの?」


「あ、窓の外を見て下さい!」


 リースさんが窓の外を見るよう促し、それに合わせて僕達も外を見る。そこには……誰かが一人立っていた。茶色の髪が長身の体にふわっとかかり、大人の風格をアピールしている。でも……この姿は何だか見覚えがある。どこかで見たことあるなあ。



「これでどうでしょう。私も人間の姿になれば、怪しく見えないと思いますが。」


「か、かっこいい……。ヘルキマイラさんって、人に変身できるんですか?」


「はい。ですので、そこの女の子をベースに姿を変えました。私の性別が分かりませんので、とりあえず姿を借りさせてもらっています。」


「わ、私ですか!?」


 僕はリースさんに顔を向ける。……本当だ、そっくりだ!?ただ、ヘルキマイラさんの方が大人って感じがしてる。こんな事まで出来るなんて!


「これならこの辺りに住んでいても問題無いでしょう。しばらく厄介になりたいのですが、よろしいでしょうか?」


「へっ?……あ、はい!こんな田舎でよければ喜んで!」


「では、定期的に顔を出させて頂きますね。それと人の子……ティム。」


「はい!」


「私を外に連れ出してくれて、ありがとう。感謝しています。」


「いえ!こちらこそありがとうございます!」


 ヘルキマイラさんと僕は同時にお辞儀をした。これでやる事は終わったかな?


「今日はお疲れ様でした!ご飯を作ってきますから、ちょっと待ってて下さい!」


「あっ、僕も作ります!」


「ティムさんは休んでて下さい!」


 リースさんはそう言って家の奥へ。ふぅ、今日はすごく疲れた一日だったな。でも、あの黒い魔物は何だったんだろう?……うーん。今考えても分からないや!また今度にしよう!






 こうして僕達の初配信、ソロでの初クエストはひとまず完了した。ここで撮れた映像、皆に見てもらえたらいいなー!後は足の応急処置をしないと。痛みは引いたけど油断できないから、僕は薬草と添え木を包帯で固定し、リースさんのご飯を待つことにした。

今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

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