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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第十章

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テイマー二人、会議へ参加する

「もふもふー。」


「兄上、ウィーさん、着きました!ここです!」


「ありがとうソード!大きい建物だねー。」


「わん!」


 ソード達と一緒に歩いて、騎士団の詰め所に辿り着いた僕達。少し離れた場所には城がある。あそこで会議をしてるんだよね。


「さ、入りましょう!」


「うん!」


「あーもふもふー。」














「失礼します。ただいま戻りました!」


「おおっ、剣聖様が帰られたぞ!敬礼!」


「「ハッ!」」


 ソードに向けて頭を下げる騎士さん達、この人達は?


「ソード、これってどういう状況!?」


「はい、俺達が戦っている間、この方達がここを守ってくれたんです。騎士さんは皆王の方へ行ってしまったので、残ってくれたのはこの方達だけですね。」


「そうなの!?ありがとうございます!」


「ん、そうか君はテイマーだったな。」


 騎士さんの視線、ちょっと緊張する……。










「君達のおかげで皆無事だったぞ!ありがとうな!」


「ですな!テイマー殿もお疲れ様です!」


「ここは我らが守りましたから、心配しないで!さあこっちに!」


「あ……ありがとうございます!」


「兄上、さあ行きましょう!」



 よかった……認めてもらえるとやっぱり嬉しいな!と、とにかく今は皆に会わないと!


 たくさん人が避難してる。ここを守ってくれた騎士さん達には本当に感謝しないと!でも、他の騎士さんは皆城に……ここまで攻められたらどうするつもりだったんだろう?









「先生!お疲れ様!俺達も頑張ったぜ!」


「かめー!」


「ラルフさん!ありがとうございます!」


「ミーも頑張ったよ!凄いでしょ!」


「はい!助かりました!」


 少し奥に行くと、皆が休んでた!とりあえずラルフさん達に声を掛けて、一緒に椅子に座る事にしたよ。


「今回も結構ヤバかったけど、何とかなったな。俺達どんどん強くなってるぞ!」


「だね!ラルフもちょっと強くなってるよ!」


「はい!ラルフさんならもっと上にいけますよ!」


「わん!わん!」


「あっ、ラルフさん、サリア達は居ませんか?」


「サリア達はあっちだな。」


 僕が質問すると、ラルフさんは少し離れた机を指差した。あっ、ギルやカインさん達と話をしてるみたい。


「今は取り込み中だな。報酬の取り分について考えてるんじゃないか?」


「ラルフじゃ無いんだしそれは無いよー。」


「いや、カインさん絶対に報酬を多く貰うと思うぞ!だってストーレの街、復興にもう少しお金がかかるだろ?」


「はい!お金の話は後にして、今はごはん食べよう!」



 ミーさんが席を立つと、山盛りになったお肉の料理を持って来た。それをどんと机に置いて、早速お皿に取り始める。


「はいラルフ、はいティム、はいレルも!はい……えっと、ソード?」


「はい。頂きます!」


「そっちの人は、今はおやすみ中だね。」


「もふもふー。」


「わん!」



 ウィーさんは気持ち良さそうにレルを抱いている。その気持ち分かるなー。レルのもふもふはやめられないよ!


「じゃあさ、久しぶりに配信しようぜ!俺達三人で!」


「いいねー!ティムも一緒にやろうよ!」


「はい!」


「み、見つけました!ここに居たんですね!」


 詰め所の扉がバタンと開いて、そこから誰か入って来た。











 …………あっ!



「貴方は……ルー!?」


 な、何でここにあの人が!?と、途端に周りの空気が重くなる。皆こっちを見てる中、ルーは一歩ずつ近づいてくる……。



「何だって!?」


「ティム、下がってて!」


 僕がブレードを構える前に、ラルフさんとミーさんが前に出る。


「あ、アンタ魔王の仲間だろ!こんな時にな、何の用だ!」


「ティムは今疲れてるの。勝負なんて出来ないよ!どうしてもって言うなら、ミーが相手になるよ!」


「ち、違うんです!戦いに来たんじゃ無いんです!ティム先生とサリアさんに、頼みがあって来たんですよ!」


「た、頼み?」


「それをあーし達が信用すると思ってるんですか?」



 サリア!向こうから来てくれたんだね!


「お、お願いします!王国の会議室に来てもらえませんか?お嬢様だけでなく、各国の王様が話を聞きたいとの事です!」


「……あーし達はテイマーっすよ?あそこにはあーし達を敵視する勇者や騎士団長がいるっす。ちょっと行きたくは……いや、良い機会か。分かったっす、安全は保証してもらえるんですよね?」


「勿論!このルーにお任せください!」


「って言ってるっす。ティム、どうしたら良いですかね?」


 こ、ここで僕に振られても……









 ………あっ、でもその場には多分父上も居る。なら……強くなった僕を見て欲しい!うん、決めたぞ!




「分かった。僕達、一緒に行くよ!ね、レル!」


「わふ?わん!わん!」


「決まりっすね。ギル!一緒に来て欲しいっす!」


「サリア、話は聞こえているぞ。良いだろう、我が会議のレベルを見てやろうではないか!」


 目の前のルーは胸を撫でてホッと一息。それからラルフさん達を見て、何だか嬉しそうな顔をしていた。


「ああ良かった!それではこちらです!皆様はここでお待ち下さい……そうだ!会議は配信中なんです、魔導パソコンから見れますよ!」


「ほんと?ならミー達はこっちで見守ってるよ!」


「そうだな。タルトも一緒に見ようなー。」


「かめー!」


「じゃあ、行ってくるっす!」


「僕達も行ってきます!」


「あ、待って下さい兄上!俺も行きます!」


 皆に挨拶した後、僕達はルーについて行って城に入る。階段を登って、廊下を歩いて……






「お待たせしました、ここになります!」


「よし……行こう!」


「ええ!ドーンと構えて、堂々と入るっすよ!」


「ウム!行くぞ犬っころ!」


「わん!わん!」


 僕達は深呼吸した後、会議室の扉を開ける。誰が居るのか、緊張するな……。




「し、失礼します!」


「さーて、あーし達の登場っすよ!」



 中に入ると、そこには……!














「おっ、来たな!悪いな呼び出して。疲れてるだろうけど、ちょっとだけ話を聞かせてくれよ!」


「何、すぐに終わらせるから安心して欲しい。しかし君達が解決してくれたのだな!実に素晴らしい!」


 獣人さんと機械の体を持った人が居て、こっちに笑いかけてる。あの人達は……そうだ、ドレイク様とシンマ様。本で見た事があるけど実際に見るのは初めてだ!



「あっ、ジュリア様!」


「うん。ティム君、また会ったね!今回もお疲れ様でした!トドメの一撃、見事だったわよ!」


 ジュリア様が手を振ってくれたのに合わせて僕も手を振る。知ってる人が居るだけでだいぶ落ち着いた、これなら大丈夫だ!






「では先生も来たことじゃし、始めようかの!先生達の場所はここじゃな。」


「ま、魔王ライア!?」


「落ち着くっすティム。ここは会議の場っす。今は大丈夫っすよ。」


「だが気を抜くなよ。何が起こるか分からんからな。」


「グルルル……。」


 僕達は椅子に座って前を見ると、皆からの視線が集まってくる……




「驚かせてしまったか……早速じゃが、先生達には幾つか聞きたい事がある。まずは……勇者達について教えて欲しいのじゃ。」


 え、シャーユの事?

今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

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