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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第十章

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少年テイマー、仲間と合流する!

「皆お疲れ様っす!今回の事、本当にお世話になったっすね。」


「俺達凄いだろ!もっと褒めてくれよな!」


「かめー!」


 戦いが終わってからすぐ、僕達はカインさん達に合流。皆怪我をしているけど……カズハさん達が応急処置をしてくれたんだ!


「君達もお疲れ様、最後の攻撃は見事だったな。だが、すまない!奴がまだ動けたとはね……。」


「それは僕も謝るよ。確認してからこっちに来るべきだったね。」


「ううん!ドラゴンは何とかなったし、皆の方を優先するのは当たり前だよ!無事でよかったー!」


 二人とも申し訳無さそうだけど、僕達が負ける事もあるかもしれない。二人は正解だった、僕はそう思ってるよ!


「でも二人とも凄いよ!流石テイマーって感じだったよ。ね、シロメ?」


 アオハ君が振り向くと、そこにシロメはいない。


「あれ、どこいったのかな。」


「あっ、アオハ君あそこ!」


「うけー。」



 …………シロメ馬車に乗ってたんだね。ジャーキーを口に、キラキラ光る目でこっちを見ていた。


「うけー!うけー!」


「わん!」


「隠れていたのか。安心しろ、奴は我が倒したぞ!」


「うけー!」


 馬車に避難してたんだね。あのドラゴンが相手じゃそうなるよね、これは仕方ないかな。






 リッチとマイラさんは二人で何か話してる。呼ぶのは後にしよう。


「いやー!ワシも頑張ったのう!もっと褒めてくれてもいいんじゃよ?」


「お疲れ様です。リッチ、貴方が居てくれて助かりました。いい魔法でしたよ。」


「それなら良かった!さて、ワシらも彼らに合流しようかの?」


「はい。早く行きましょう!」














「サリア、助かったよ!でも不意打ちとはいえ、俺がやられるとは思わなかったな。」


「しょうがないっすよ。あんな化け物、まともにやってたら勝てないっすからね。今は皆無事だった、これで充分っすよ。」


「フェイクー。結構ダメージ受けてない?ミーが手伝おうか?」


「ありがとう、ここは頼む。しかしあのドラゴン、何故ここを襲ってきたのか……。」


「難しい事は後にしようよー!今はゆっくり休もう!はい乗って!」


 サリアとカインさん、ミーさんとフェイクさん、それぞれ馬車に乗ってラルフさんが先頭に。僕も中を見ると、そこには鎧を着込んだ男の人と、きれいな女の人も乗っていた。


「あっ……おお!?ティム!ティムだぞ!実際に見れるなんてな!俺達結構頑張ったんだぜ!後でサインくれ!」


「ほ、本当ですわ!?私達貴方の大ファンですのよ!後で一度お話しません?それと私にもサインを」


「じゃ先生!俺達先に王国に入って、休める所を探しておくから!先生は弟さんに会ってから来てくれよな!」


「は、はい!ありがとうございます!」



 ラルフさんが馬車を動かし、王国の門を抜けていく。……僕も!


「レル、ちょっと乗っていい?疲れちゃったよー。」


「わん!わん!」


 僕達は王国の崩れた瓦礫へ向かう。ソードは門を守ってたんだから、この辺りに居ると思うけど……。









「ソードー!どこー?」


「あ、兄上!ここです!ここに居ます!」


 見つけた!あそこにいるのは魔法使いさんかな?それと……シュリちゃん?


「ソード!王国を守ってくれてありがとう!ずいぶん大きくなったね!」


「兄上もですよ!今の戦いを見て思いました。やっぱり俺達とは違うテイマーの強さ、物にしたんですね。配信も欠かさず見てますけど、これで確信しました!」


「わん!わん!」


「レルさん!配信で見てますよ!兄上を支えてくれて、ありがとうございます!」


「わん!わふー!」


 ソードが僕の配信を……嬉しいけど、何だか照れちゃうなぁ!後で感想とか聞いてみよう!




「ティム君!」


「あっ、シュリちゃん!どうしてここに?」


「あのね、今王国会議があって、偉い人達が集まってるの。私も呼ばれてここに来てるんだよ!」


「なら、ジュリア様も一緒って事?」


「え!?う、うん。そうなの。」


 ここに集まった有力者達、皆を倒す為にドラゴンは動いていた。でも倒せたんだ、これで一件落着!





「でも、それならジュリア様も助けに来てくれると良かったのにね。そうすれば、ドラゴンをもっと安全に倒せたかもしれないもん。」


「あ、アハハ……向こうは向こうで色々あるみたい……。でも、私頑張って被害を抑えたんだよ!女王様が居なくても、私が居れば大丈夫!」


「兄上、彼女は凄いんですよ!あのドラゴンの動きを止めて、皆への攻撃も防御してくれたんです。シュリさん、本当にありがとうございます!」


 胸を張るシュリちゃん。アースラにいた時も国の仕事をやってたし、ここでも戦ってたんだ!やっぱり偉い人だから、女王様が居ない時でも動けるよう鍛えてるんだ……。




「シュリちゃん、僕も負けないよ!どんどん強くなってみせるからね!」


「うん!一緒に頑張ろうね!」


「キャーーーー!?ティムよ!ティムが居るわ、本物よ!えっと、私達もここの防衛に参加したのよ!結構頑張ったんだからね!」


「あっ。」


「そうなのティム君!この人はウィーさん!私達と一緒に戦ってくれた冒険者さんなんです!向こうにもお二人いらっしゃいます!」


 多分さっきの人達だ。あの人達のおかげで、ここを守れたんだ!……さっきから驚いてばっかり、でも皆凄い人達だ!



「生で見れるなんて感激だわ!それにレルもいる!落ち着いたらもふもふさせてくれないかしら?」


「わん!わん!」


「はい!後でなら大丈夫です!……じゃあシュリちゃん、皆と合流しよう!」


「はい!」


「兄上……本当にありがとうございます!」


「ソード……うん!」


 僕はソードと手を繋いで、皆と馬車に戻る。久しぶりに繋いだ手は大きくなってた……僕ももっと強く、大きくなるぞ!


























 ◇◇◇


「おいおい、コイツはあの子達が完全に倒した筈だろ!?」


「間違い無い、確かに先生達が倒したのじゃ。奇妙じゃな……。」


 ベランダに落ちたドラゴンの首、これを見てドレイクとライアは首を傾ける。そこに勇者シャーユ、騎士団長ジャンヌが後ろから近づいてきた。



「覚悟しろドラゴン!俺がその首を落として、実績を挙げるんだ!」


「私もお手伝いします!ここで奴を倒せば、勇者様の力を見せつける事が出来ます!」


「馬鹿、近づくんじゃねぇ!何があるか分からないんだぞ!?」


「黙れ!俺の邪魔をするなら始末してやろうか?」


「いい加減にしろよ!さっきから好き放題、黙って言う事聞いてりゃ」



 ドレイクが勇者を殴ろうとしたその時…………











「……愚かな奴らよ。」


「ああ!?何か言ったか!?」


「待てドレイク、今喋ったのはそのドラゴンだ!」


 シンマの言葉を聞き、慌てて振り返るドレイク。ドラゴンの頭は口を動かし、言葉を発していた。


「っ、油断するなよ!何が起こるか分からないからな!」


「実に愚かだ。しかし……想定外だ。本来なら……本来ならばここで貴様らを消していた筈であった!まさか奴らが居るとは!」


 独り言の様に呟くドラゴン。皆が耳を傾ける中、また一言、ドラゴンが呟いた。











「何故!?何故テイマーがあの場に居るのだ!?このような事……あってはならぬ事だ!」




今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

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