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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第十章

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黒きドラゴンとの戦い……決着!

「サリア、一緒にお願い!二人も攻撃を!」


「ええ!」


「わん!」


「了解した!ここは我らに任せろ!」


 四人でドラゴンに向かい、一斉に動くんだ。まずはギルとレル!


「再生出来ないようだな。まさに好機!行くぞ、フレイムサイス!」


「ガゥゥゥ!ガァァァ!」


 ギルが鎌に炎を纏わせ、レルは魔力をブレードに送り、同時に胴体を斬りつける!


「ゴギャァァァァ!!!!」


「効かんな!肩に乗れ犬っころ!」


「わん!」


 ギルが尻尾を受け止め、その上からレルが前足を斬る!ズバッとブレードを振り降ろし、足を吹き飛ばした!



「私も動かないとね![魔技] ソウルサイス!」


 傾いたドラゴン目がけて、サリアが魔力の鎌を四つ撃ち込んだ。巧みな操作でダメージを与えていく。その間に、僕はドラゴンの後ろをとって……



「魔力を込めて……レル、行くよ!」


「わん!」


 二人でブレードを持って、今度は後ろ足。思いっ切り振れーーー!


「一緒にお願い![魔技] ウルフスラッシュ!」


「わふー!わん!」


 ブレードに乗せた魔力が、ブレードウルフの……レルの牙みたいにギザギザの刃を作る!

 それが足に食い込んだ!


「いっけぇぇぇー!」


 やった!ガチンと音がして、後ろ足も吹き飛ばしたぞ!




「ゴギャァァァァ!!!?ゴギャァァァァ!!!!!」


「見事だ!奴の首は我らに任せろ!」


 身動きを取れなくなったドラゴンに向け、ギルが空中から接近、同時にサリアは地面を蹴ってドラゴンへ移動した。



「ギル!ここで仕留めるわよ!」


「無論だ!大技で行くぞ!」


 ギルとサリアが二人で魔力を合わせる。鎌が巨大になって、黒く光っている……来る!



「レル、空にジャンプするよ!」


「わん!わん!」


 鎌の範囲から逃げるように、地面で踏ん張って……


「それっ!」


「わん!」


「これはおまけだよ!」


 爆薬のついた短剣を、ドラゴンの背中に投げつけた!



「ゴギャァァァァ!!!????」


「今だよサリア!トドメを!」


「ナイスアシスト!じゃあ、ここで決めるわよ!」


 巨大な鎌を持って走るサリア、そして大きく振りかぶった!



「ハァァァ…………今だ![魔技] デスサイス!」











「ゴギャァ?」


「決まったわね。」


「終わりだ化け物。この勝負……我らの勝ちだ!」


「ゴギャァァァァ!!!!!」


「……ね、ティム?」


「うん!」



 空中に飛んだドラゴンの首、タイミングはバッチリだ!


「レル!同時攻撃だ!」


「わん!」


 空中から体重をかけて、一緒に首を攻撃だ!ブレードを僕達の魔力で強化して……ただ打ち込むだけでいい!



「これが本当のトドメだ![魔技] クラッシュブレード!」


 僕とレルの持つブレードが輝き、首に一閃。その勢いに乗って、下にある胴体ごと両断だ!後はサリア達へ向かってジャンプ、上手くいった……







「サリア、どう!?」


「…………。」


「サリア?」


「…………終わったわね。」


「じゃあ!」


「ええ!これで勝ちよ!私達が奴を倒したのよ!」


 僕達の目の前には、吹き飛んだ首とバラバラになった胴体。全く動かないし、再生もしていない。


「やった……やったんだ!」


「勝ったわ!私達、成し遂げたわよ!」


「わん!わん!」


「当然だ。お前達はテイマーで、我らはそのパートナーなのだからな。勿論、他の皆が居たから勝てたのだ、後で感謝を伝えておくか。」



 皆の方を見ると、手を大きく振ってたり、口に手を当てて何か話してるみたい。早く合流しよう!



「さ、早く皆の所へ行きましょうか!」


「うん!レル、お疲れ様!」


「わん!わん!」


 レルのお腹を撫でながら、皆の方へ歩く僕達。ギルはサリアと並んで堂々としているね。


「そうだ!後でソード達の所へ行かないと。強くなったの、見てくれたかな?」


「ええ!弟君びっくりしたんじゃない?まあ、今は向こう優先ね。カイン達大丈夫かしら?」


「僕はラルフさん達と合流するから、また後でね。」


「…………ーい。………だー。」


 近づいたからかな?ラルフさん達の声が聞こえてきたぞ。



「何か言ってるわね。」


「ちょっと待ってて。ラルフさーん!どうしたんですかー!」


 大声で聞いてみると、ラルフさんは体を反らせて、それからもっと大きな声を出してくれた。







「先生ーーー!!アイツ様子が変だぞーーーー!」


 ……えっ?


「嘘でしょ……確かにトドメは刺したわよ!」


「サリア、一応確認しよう!」


 後ろを振り向くと……ちゃんと倒してるけど、首だけがこっちを向いている。確かに斬ったのに、再生したの!?



「まさか………。」


 ドラゴンの口が開いた。


「急げ!お前達我の後ろに入れ!」


「わん!わん!」


 口が光りだした!?



「サリア、伏せて!」


「え、ええ!」


 駄目だ間に合わない!目の前がピカッと光って、奴が衝撃波を………!





















「ティム!それとサリア!パートナーの子とちゃんと手を繋いで!」



「「え?」」


 聞こえた声に体が反応して、レルをぎゅっと掴む。サリアも同時にギルの手をとった。


「空中に逃げると威力が落ちるみたい!さっき見つけたんだよ。だからね、どかーんとジャンプだー!」



 手が上に引っ張られて、それから…………















「わん!わん!」


「……レル?」


「起きたか、良かった……!」


「先生、それとサリア達もお疲れ様!」


 カズハさんとラルフさん?ど、ドラゴンは?


「ドラゴンの攻撃はミーが避けたんだよ!すごいでしょ!」


 ミーさん?……そうか、ミーさんが助けてくれたんだ!毛皮もふもふのミーさんが、僕の頭を撫でてくれた。あの衝撃波を避けるなんて、やっぱり凄いや!


「あ、ありがとうございます!」


「うん!でもあのドラゴン、結構頑丈だったよね。それをまとめてやっつけるなんて、ティム達も頑張ったね!」


「ああ!俺達なら出来るって自信があったからな!」


「ラルフも頑張ったね、よしよし。……えっと、あなたは確か……。」


「私はカズハだ。ティムと一緒に君の事も見ているよ。ありがとう、ミー。」


「喜んでもらえて嬉しいなー!」


 尻尾を動かして喜ぶミーさん。サリアはどうかな?



「サリアもお疲れ様!ミーすごいでしょ!」


「……ふーっ。ええ、アンタのおかげで助かったっすよ!ありがとうっす!」


 サリアは立ち上がってミーさんへお辞儀。ドラゴンは……




「あっ!」


 体が黒い霧になって、空を飛んでいる。地面には黒い玉が転がっていた。



「本当に……倒したんだね。」


「わん!」


 あんな大きなドラゴンを……僕達が倒したんだ!




「…………やったー!やったよレル!僕達が勝ったんだ!」


「わん!わん!」


「さ、先生!ちょっと休憩したら他の皆の所へ行こうぜ!今マイラとリッチ、アオハ達が向かってるから、向こうも大丈夫さ!」


「はい!」


 今は深呼吸をして、地面に寝転がろう。落ち着いたら皆と合流だ!


 ソード、僕こんなに強くなったんだよ!父上にも、今の僕を見て欲しいな!






















 ◇◇◇


「や……やりやがった!あの子達、ドラゴンを仕留めたぞ!」


「見事だ!実に良い!これで王国は救われたぞ!」


「なあ、アンタの息子さんも大活躍だったな!本当に凄いな!」


「ソード、ティム……二人とも、強くなったな……!」


 会議室のベランダから見守っていたドレイク、シンマ、そして剣聖ガイア。三人は冒険者達を見て歓喜の声を上げていた。


「それはそうじゃろ!先生達なら必ず勝てる、儂らは確信してたからな!」


「ええ!ティム先生、素晴らしい戦いでした!」


 その場に魔王ライアとルーも合流し、自慢げにアピールをしていた。


「さて、では落ち着いたら儂の提案通り、ティム先生に来てもらうとしよう!そうすれば色々話してくれる筈じゃ!」




 そして王達が盛り上がっている中……空に黒い点が現れた。



「ん、何だありゃ?」


「こっちに落ちてくるようだな。」


「あれは……?皆、一度下がれ!」


「あ、ああ?」


 困惑しながら後ろに下がるドレイク達。するとすぐに、ベランダに轟音が響いた。



「あれは!」



 そこにあるのは…………ティム達が倒したドラゴンの首だった。

今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

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