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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第十章

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激突、黒きドラゴンとの攻防

「行こうティム!ミー達なら必ずできるよ!」


「はい!」


 僕とミーさんの二人でドラゴンに向かう。こっちを見るドラゴンも、同時に向かって来た!


「ティム、ストップっす!さっきの尻尾を見たでしょう!?まずは毒が効くのを待ってからにするべきっす!」


「でも、奴は王国に入ろうとしてるんだ!誰かがターゲットにならないと!サリアは様子見をお願い!」


「もう!危なくなったら逃げるっすよ!」


「えっと、あなたはサリアだよね。配信見てるよー!でもね、ティムもミーも強いから平気だよ!サリアはちょっと休んでてね!」


「…………了解っす。じゃあ、あーしは魔力を溜めてるっす!」


 サリアが集中している間に、できるだけ足止めするんだ!


「ゴギャァァァァ!!!」


「ここだっ!」


 振り下ろされた足に合わせて、ブレードを当てる。よし、受け止めたぞ!


「ゴギャァァァァ!!!!」


「お、重いけど、大丈夫だ!」


 僕を踏み潰そうと力が入るドラゴン。でも、その間にミーさんが空中に跳んだ!


「ミーの渾身の一撃、受けてみろー!」


 魔力を込めた右手が、背中に直撃!バキバキと音を立てて、ドラゴンが倒れた!


「僕の番だ!くらえーっ!」


「ゴギャァァァァ??!!」


 低い位置に来た首に、一気にブレードを叩きつける!







「ゴギャァァァァ!!!!?」


「うりゃぁぁぁぁ!」


 ……ブレードは確かに当たってるけど、その先へ進まない。これ以上は危ない!



「それっ!」


 ドラゴンを蹴って距離を取ると、奴はこっちをじっと睨んできた。



「ゴギャァァァァ!!ゴギャァァァァ?!!」


「こっちだよ!捕まえられるかな?」


「ゴギャァァァァ!!!」


「レルー!一緒にお願い!」


「わん!」


 来てくれたレルに乗って、僕達はもう一度ドラゴンに近づく。お腹に滑り込んで、直接叩くんだ!



「せーのっ!」


「わん!」


「ゴギャァァァァ!!!」


 ブレードで同時に斬りつけ、すぐに離脱!この調子で攻撃しながら引き付けるんだ!


「こっちも見てよ!ミーだっているんだもん!」


「ゴギャァァァァ!!??」


 ミーさんが尻尾を掴んで引っ張る!相変わらずのパワー、流石ミーさんだ!


「それー!」


「ゴギャァァァァ!」


 背負って投げる感じで、ドラゴンを地面に叩きつける!その上から更にパンチで追撃だ!



「ポイズンアロー!」


「ブレイクアロー!」



 カズハさんとアオハ君の声だ。どんどん矢が飛んできてる!


「ティム!毒矢を撃ち込むから、そのまま動きを止めてくれ!」


「僕も援護するよ!体力を減らす事は出来るからね!」


「はい!」

















 それから数分、僕達はひたすら攻撃し続けた。そろそろ毒が効いてくると思うけど……。



「ゴ、ゴギャァァァァ!!!」


「あっ!」


 一瞬体が傾いた!ちゃんと効いてるぞ!



「ティム、尻尾来たよ!」


「うん!」


 尻尾を振るドラゴン、それに合わせてブレードで防御!このまま時間を稼いで、弱らせて……












「この感じ……気をつけろー!何かしてくるぞー!」


 えっ、リッチの声?僕はもう一度ドラゴンを見る。



「動きが止まった?」


 毒が効いてるから……それだけじゃない!前と同じだ、奴は何か企んでる!


「カズハさん!」


「ああ!皆集まれ!」


「おっけー!ラルフも早く!」


「分かった。タルトこっちだ!」


「かめー!」


 アオハ君とラルフさん達はリッチの側に集合。ギルはサリアの前に構えて……マイラさんは飛び上がった!


「わん!わん!」


「間に合った!リッチ、いけそう?」


「もちろん、防御は任せるのじゃ!ギルとマイラはどうかの!?」


「問題無い!貴様はそちらに集中しろ!」


「私も問題ありません。それに考えがありますからね。」


「ギル、ここはお願いするっす!」


「さあ……来るぞー!」


 ドラゴンはこっちを向いて、口を開いた。







「ゴギャァァァァ!!!!ゴギャァァァァ!!、!」


 轟く咆哮。それが聞こえると同時に、僕達へ衝撃波が迫ってきた。



「マジックバリア!」


 リッチが皆を囲むようにバリアを張る。サリアはギルが庇い、マイラさんは上から……急降下!?



「さて……これならどうです!」


 魔力を込めて、手から炎を放出!それがドラゴンの口の中に吸い込まれる。


「ゴギャァァァァ!!!」


「させません!」


 炎を撃ち込んだ後、顔を蹴り上げて無理矢理口を閉じさせる!ドラゴンが膨らんで……








「ゴギャァァァァ!!!??!!」







 ドカンとお腹が爆発して、衝撃波も止まった……これを狙ってたんだ……。



「毒があるから再生も難しいでしょう。だいぶ効いたみたいですね。」




「ゴギャァァァァ……ゴギャァァァァ…………。」


 ドラゴンは立ち上がってこっちを見る。でも相当疲れてる、決めるならここだ!


「レル、力を貸して!」


「わん!」


 負けないぞ、僕達の力を見せてやる!














「はい!これで一安心だよ!」


「あ、ありがとうございます。」


「助かったわ。二度も巻き込まれたら耐えられないわよ、あんなの……。」


「フェイクの方は結構離れてたし、大丈夫だね。」


 ドラゴンから少し離れた場所。ミーはソードとウィーを抱えてジャンプ……衝撃波を避け、今は瓦礫の上に立っている。


「地面に居るティム達を狙ったからかな?空中は衝撃波が弱かったんだよね。運が良かったよ!そっちの子も平気かな?」


「はい、何とか……。」


 シュリは自分にバリアを張り、衝撃波を防いでいた。


「じゃあ、ミーはもうひと頑張り!ティム達の所に行ってくるよ!」


 そう言ったミーの姿は装備が外れ、毛皮で体が覆われていた。


「しゅっぱーつ!」


「あっ。」


 バチバチと体から電撃を放ち、消えるように居なくなったミーを見送り、三人は一度地面に座り込んだ。



「あの子達なら大丈夫よね、きっと!」


「はい!今は皆に任せて、私達は少し休みましょう。もう体も限界です……。」


「兄上……ここからはお願いします!王国を、皆を守って下さい!」



今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

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