テイマー一行、ドラゴンと相対する!
遅れてしまって申し訳ありません。今回もよろしくお願いします。
「おお……来た、遂に来たのじゃ!ルー!先生が来たのじゃ!」
「ええっ!?本当ですか!」
気配を感じてベランダに出る魔王ライアと、メイドのルー。外にいる三人に並び、王国の門を見た。
「あの子がティムだな!ここから反撃開始って訳か!」
「他の者達も来ているな。頼む、皆を助けてくれ!」
「先生!頑張るのじゃー!皆も頑張れー!」
王達が外を見る中、ガイアは手を握り、胸に当てていた。
「大きくなったな。ティム、ソード……そちらは任せるぞ……!」
◇◇◇
「行くぞティム!我に続け!」
「うん!レルもお願い!」
「わん!わん!」
ドラゴンはこっちを見て怒っているみたい。まずは王国から離れないと!
「ゴギャァァァァ??!!」
「もう再生したのか、厄介だが、まずは攻撃だ!」
まずはギルが胴体を斬り裂く。そこへレルがブレードで攻撃!
「ガゥゥゥ!ガァァァ!」
「そりゃぁぁぁぁ!」
同じタイミングで足元を狙う、ここだ!
「ゴギャァァァァ!!!」
ふらついている今がチャンス、ここで……
「たぁぁぁぁあ!」
魔力を込めたブレードで横に一閃!ドラゴンは地面を滑って遠くに飛んでいった!
「ゴギャァァァァ!!!ゴギャァァァァ!!!!?」
「戦闘開始じゃ!皆かかれー!」
「言われなくても分かってるっす!リッチも準備、お願いするっすよ!」
「先にやらせてもらうぞ!ポイズンアロー!」
「僕もやるよ!ブレイクアロー!」
追いついた馬車から皆が来てくれた!カズハさんとアオハ君が魔法の矢で攻撃、毒が通ればちゃんと戦える!
「ゴギャァァァァ!!!」
「逃さないっす![魔技] ソウルサイス!」
避けようとしたドラゴンの体を、サリアの飛ばした鎌が斬りつける。動きが止まって……やった、矢が当たった!
「で、でかい!でも平気だぞ!タルト、俺達もだ!」
「かめー!」
ラルフさんとタルトもこっちへ向かって来てる。タルトはくるくる回転して、宙に浮いた。そのまま加速、ラルフさんもそれに合わせた!
「突っ込めー!ブレイブソード!」
「かめー!」
二人の同時攻撃。横からぶつかるとドラゴンがまた吹っ飛んだ!
「ゴギャァァァァ!!ゴギャァァァァ!!!!?」
「あ、兄上!兄上ー!」
「ソードー!」
二年ぶりに見たソードは、とっても大きくなっていた。かっこいいなぁ!
「俺、強くなる為に特訓してたんです!今回それが役に立ったんです!」
「やっぱりソードは凄いや!でも僕だって負けないよ!必ずあのドラゴンをやっつけるからね!」
「感動の再会は後にしてくれ。まずはアレをどうにかしなければな!」
「分かってるよギル!ソード、もう少し力を貸して!」
「はい!」
そうだ……ドラゴンはまだ倒せてないんだ。大丈夫、僕達なら出来る、僕達なら出来る!
「ゴギャァァァァ!!!???」
「行くぞドラゴン!僕達がやっつけてやるぞ!」
レルと並んでドラゴンを見る。大丈夫……絶対に負けないぞ!
「レル、一緒にお願い!」
「わん!わん!」
「ギル、こっちに来るっす!あーし達もやるっすよ!」
「無論だ!我に任せろ!」
空中にジャンプして、ドラゴンの後ろに回り込むギル。これで挟んだぞ!
「せーのっ!」
「ここっすよ!」
サリアと二人で同時に攻撃して、まずは足元を揺らすんだ。あれだけの大きさ、バランスを崩せば隙ができるぞ!
「犬っころ、我らも攻撃だ!」
「わん!わん!」
ギルとレルも一緒に攻撃……
「ゴギャァァァァ!!??」
「わふ!?」
「くっ!」
嘘、尻尾から衝撃波!?地面が切り取られたみたいに、縦の線がついてる!
「ゴギャァァァァ!!!!!」
「危なかったな犬っころ。我に感謝しろ!」
「わん!わん!」
二人は上手く避けたね……ちょっと考えないと。
「あっ、ラルフにタルト!追いついたんだね!」
「かめ!」
「おま、ミー!どうしてここに居るんだ?」
「そりゃ、ティムが配信してたからね!レアな配信のチャンスだから来たんだよ!……でもね、本当は二人が心配だったから来たんだ。だから一緒にやろう!」
「おう!やってやろうぜ!」
「かめー!」
「あの尻尾、相当痛いっすよね。……近距離戦は不利っすかね?」
「そう思うなら、まずは体力を減らすべきだ。カズハのポイズンアローは当たっている。効いてくるまで足止めすべきだろう。」
「了解っす。斬撃を飛ばしてこっちに引きつけるっすよ!」
「だーっ!」
「えっ!?誰……ってアンタは!」
サリア達の後ろから誰か走って来た。あの人……あっ!
「ミーさん!」
「ティムー!久しぶりだね!」
ミーさん、きっと配信を見て来てくれたんだ!
「だいたい状況は分かってるよ。あのおっきいドラゴンを倒せば良いんだよね?」
「はい。さっき毒の攻撃を当てたから、もうすぐ効いてくると思います。」
「本当?なら、ここはミーにやらせて!さっき投げ飛ばしたから、きっとミーの事を狙ってくるはずだよ!」
腕をピーンと伸ばして体をストレッチしてるミーさん。ドラゴンを投げ飛ばしたなんて……余裕たっぷり、やっぱり強い人だ!
「さあ!どこからでもかかってこい!」
「ゴギャァァァァ!!!」
来る!僕達も攻撃開始だ!
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