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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第九章

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テイマー二人、神父との戦い!

「こ、この化け物がぁ!」


「このくらい、大した事はありませんよ。」


 神父は霧を棒に変形させ、投げつける。マイラさんはそれを軽く手で払いのけると、自分の手から魔力の玉を撃ち出し、神父の腕を攻撃した!


「く、クソ!勝てない!これ程とは……!」


「驚いてもらっては困ります。私はまだ本気を出してないのですから。」


「何っ!?」


 瞬間移動で神父の背後に回り、背中に拳を叩きつけると奴は回転しながら地面にぶつかる。マイラさんの圧勝だ!改めてヘルキマイラの強さが分かったぞ!





 よし、僕達だって!


「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


「わふー!」


「いっ……はあ、はあ……ギル!」


「ウム!行くぞお前達!」



 パートナーと力を合わせると、僕達にも変化が現れる!僕はもふもふの鎧、ブレードは鉤爪に変化。レルは頑丈なプレートが全身を覆い、ブレードが大きく変化!


 サリアはピンクの髪が黒く染まり、マントを羽織る。服も黒一色に染まり、手には大きな鎌が現れた。ギルも全身に鎌を備え、攻撃形態に変身した!








「レル!力を合わせるよ!」


「ギル!こっちもやるわよ!」


「わん!わん!」


「良かろう、存分に暴れてやろうではないか!」



 僕達は一斉に飛び出し、神父の下へ走る!その場ではマイラさんが打撃を繰り返し、神父は防戦一方だった。



「あの霧……魔力は効きづらいけど、物理ならダメージがあるみたいね!」


「でもさっきのギルと同じ……マイラさんの手には傷がついてるよ!」



 そう。マイラさんは押していたけど、その手は霧によってダメージを受けていた。再生する事は出来るはず……でも攻めのチャンス、その時間は無いんだ!


「奴とて厳しいだろう。一撃で仕留めるぞ!」


「ええ!ドカンと一発ぶつけてやりましょう!」


「僕に任せて!霧をどかすから攻撃はお願い!」



 僕は二人を抜き、全身に魔力を込める。そして鉤爪が光ったのを確認して、マイラさんの後ろから構えを取る!


「マイラさんしゃがんで下さい!」


「き、貴様は!」


「間に合いましたか。ここからは任せますよ!」


 マイラさんがしゃがむと、僕は彼女を飛び越して神父に近づく。空中から、思いっ切り勢いを乗せて!



「ここだ![魔技]ハウンドクロウ!」


「き、効かぬわ!」


 正面に霧を集めて防御姿勢をとる神父。僕は集まった霧に鉤爪を突き立てる。



「くっ、この!」


「な、何だこの力は!貴様は一体何者なのだ!?」


「うりゃぁぁぁぁ!」


 刺した鉤爪を強引に引っ張り、体を覆う霧を吹き飛ばす!今なら無防備だ!


「サリア!ギル!」


「分かってるわよ!ハァァァ!」


 今度は二人の番だ!まずサリアが鎌を振り、奴の体を壁に押し付ける!


「ぐおっ!この小娘がぁぁぁ!」


「次は我だ![魔技]シャドウサイス!」


 強化された斬撃が奴の影に突き刺さる!すると神父のガクンと体が揺れ、慌てだした!


「う、動けぬ!こ、こんなもので!?」


「我は小技を鍛えているからな!本命を当てる為には必要だ。そうだろうサリア!」


「そうよね。そしてこれが本命……!」



 サリアの魔力によって、鎌はさらに大きくなる。これだけ魔力が溜まっていれば、多少の防御は関係無い!



「切り札の一振りよ![魔技]デスサイス!」


 巨大化した鎌を神父に叩きつける。対する神父は慌てて霧を集め、自分の前に盾を作り出した。鎌が盾にぶつかり火花を出している。



「こ、ここまで来て……邪魔をされてたまるかぁぁぁ!」


「そう……でも私達だって、負けるわけにはいかないのよ!」


 全力で鎌を振るサリア。そして、遂にその時が来た!













「そこよ!ぶっ飛べぇぇぇ!」


「ぎょぉぅ!?」


 霧を払い、鎌の先が神父に命中する!その瞬間、神父は後ろに後退。傷口に手を当ててその場に座り込んだ。


「ガゥゥゥ!」


「げふぅ!」


 そこにレルがブレードで一閃!体を横に斬られた神父は地面に倒れる。勝った!?これで終わったんだ!



「こ……こんな、ばがなぁ……。」


「致命傷は防いだみたいね。それでもしばらくは動けないはずよ。」


「さて、この男は捕まえて外に連れて行くか。マイラ、寝かされていた住人達はどうだ?」


「リッチが連れて行ってくれました。ラルフ達に伝えて、今は外で待機していると思いますよ。」


 ギルはもう一度鎖で神父を縛り上げ、地面に引きずる。一方マイラさんは扉を指さして、僕達に状況を教えてくれた。あまり長く居るわけにもいかない、まずはここを出よう!


「これで良しだ。先程よりも魔力を込めた。奴に破る事は不可能だろう。では、早く行こう。貴様には皆を運ぶ大仕事があるのだからな。」


「もちろん。ギルよりもお役に立ちますよ?」


「言うではないか!ならば我と勝負するのはどうだ!」


「楽しみですね。」


 二人で街の人を運ぶ競争!?あ、でも止めない方がいいかな。早い方がいいんだもん。




「ティム、お疲れ様!レルも頑張ったわね!」


「うん!ありがとうサリア!」


「わん!わん!」


 サリアが隣から話しかけてくれた。ぱっと見た感じ、あんまり疲れてなさそうだ!



「私まだ余裕があるわよ!前よりもっと強くなった気がするわ!」


「僕は疲れたかな。外で魔物と戦ってたし。」


「わん!わん!」


「それを言ったら駄目でしょ!私さぼったみたいじゃない!」


「ご、ごめん!そういうつもりじゃなかったんだよ!」


「なんてね、冗談よ!今回はティムの分まで手柄を頂いちゃったわね。ありがたく貰っておくわ!」


「もう!次は負けないよ!」



 話をしながら外へ向かう僕達。もうすぐ出口だ!










「たら……」


「えっ?サリア何か言った?」


「私?何も言ってないわよ?」


「ギル?それともマイラさんですか?」


「いえ。今は黙ってましたよ?」


「どうしたティム、何か心配事か?」


「そう?今たらって言ってない?」


 何か聞こえた……僕はその時、後ろが気になったんだ。





「……えっ!?」



 そこで見たのは……!









 体中に黒い霧を纏って、ニヤニヤ笑っている神父だった。


「こうなったらぁぁぁ!私の魔力を使って、生命体を呼び起こしてやるぅぅ!」


「な、何言ってるのよ!?ギル!」


「分かっている!ハアッ!」


 ギルが魔力を込めると、鎖が神父を強く縛り、体中に刃物が突き刺さる。それでも奴は体を動かし続ける……な、何!?


「これは……貴様一体何をした!?」


「アハハハハ!アハハハハハハ!!」


 笑い声を上げる神父の体から、黒い霧が出て来て、外へ飛んでいく……本当に、自分の魔力を使っているの!?


「……皆さん、伏せて!何か来ます!」


「ま、マイラさん!」


「わふ!わん!」


 れ、レル!?僕の上に乗ってどうしたの!?




「サリア、我の下に入れ!」


「ギル!?何すんのよいきなり!?」


 ギルはサリアを抱きしめ、自分の体で覆い隠す。何が















「ゴギャァァアァァアァア!!!ゴギャァァァアァアァ!!!!?」

今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

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