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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第九章

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迎撃作戦、見習いテイマーの成長

今回はラルフ視点になります。よろしくお願いします。

「よーっし、魔導カメラはオッケー。いつでもかかってこい!」


 俺はラルフ!今俺はある街に滞在中だ。ここの近くの山でとんでもない魔力があるらしくて、魔物がたくさんやってくるらしい。それを倒しまくって、ここを守るのが今回の仕事さ!


「さあ!張り切っていくぜ!全員俺達で倒してやる」


「かーめー!」


「元気があってよろしい。それではここはラルフに任せて、私達は座っていますね。」


「期待してるよ。お手並み拝見といこうかな。」



「……そこは心配だから手伝うって言う所だろ!?俺達だけじゃ心配だから、一緒に戦ってくれ!」


 俺と一緒に居るのはマイラと、狩人のカズハ。……マイラが滅茶苦茶強いのは分かってる。

 それとカズハの事も配信で見たんだが……うん、彼女も俺よりずっと強い。ティム先生と一緒に依頼をやってたんだよ、彼女は頼りになる!



「冗談ですよ。分かりました、手強い相手が出た時には手伝いましょう。」


「マイラは切り札か……分かった、私が手伝おう。手柄を独り占めされるのはつまらないからね。」


 二人ともありがとうな!俺達四人、出来ない事は無いさ!





「……来ましたね。リッチ、向こうはどうですか?」


「ま、マイラ!?い、いやな、向こうは戦闘に入りそうじゃな。シャドウプランクの大群がたくさん来てるのう。」


「リッチー!俺達の事ちゃんと見ててくれよなー!」


「任せておけ!魔物がどこから来るか、ちゃんと見ててやるからの!」


 よし!これで実質五人だ!



「早速で悪いが来ているぞ!森を抜けて……もうすぐ現れる!」


「さて、迎え撃ってやるさ!」


「先手必勝!ブラック……アロー!」


「うわっ、危な!?」



 か、カズハが矢を撃った!?まだ敵が見えてないぞ!?



「グギャァァァ!!?」


 ……な、何か聞こえた。木々の間からだ……声の大きさ的にまだ距離がある。それを狙えるのか、やっぱり凄いなあ。


「前を見て!来ます!」


「あ、ああ!」


 気合を入れろ!俺は剣を握って山の方を睨む。……来たな、あれはウインドバードだ!



「ギャァァァ!ギャァァァ!」


 小型の鳥の魔物だが、奴らは羽根を飛ばして敵を攻撃するんだ。早速か!


「タルト、頼む!」


「かめー!」


 飛んできた羽根をタルトが甲羅で弾く!カキンと音がなった後、弾いた羽根が木にぶっ刺さった。当たるとヤバいな!


「俺だって強くなってるんだ!見せてやるぜ!」


 タルトは草むらに避難。俺は剣に魔力を込めて、突っ込んで来るウインドバードを目で追う。速いけど見える、見えるぞ!


 突撃してきた敵をギリギリで避ける、それで横を通った奴を攻撃だ!


「ギャァァァ!??」


「捉えたっ!吹っ飛べー!」


 剣に力を込めて振ると、奴は木にぶつかって気絶してしまった。やった……俺、強くなってるぞ!


「やるじゃないか。なら、私もだ!」


 カズハが後ろから矢を放つ。それが敵に当たると体が弾け飛んだ!?なんて威力だ……。


「そのまま前を頼むぞ!私は後ろから攻撃する!」


「ああ!この調子で数を減らしていこう!」












それから戦っていると、別の方向からも魔物が来た、あれは……


「ギャッ、ギャッ!」


「ガゥゥゥ!」


 おわっ、ウインドバード以外にも、ゴブリンにブレードウルフ……まだまだ敵が出てきたぞ。


「タルト、突進だ!合図したら俺の前に出てくれー!」


「かめー!」


 タルトが体を回転させ、だんだんスピードを上げる。俺は敵を弾きながらその時間を稼ぐんだ、ここからはタルトが主役さ!


「かー!かー!」


「分かった!一度下がるぞ!」


 タルト準備できたな。よし、俺は後ろに下がりカズハの側まで戻る。


「おい、持ち場を離れるな。ここまで来られると苦しいぞ!」


「悪い、でも作戦なんだ。少しだけ時間をくれ!」


「……なるほど。カズハ、貴方も下がって下さい。」


「マイラ?いや、しかし……。」


「もしもの時は私が入ります。お願いします。」


 カズハは矢を撃ちながら、俺と一緒に後退する。


「これに何の意味があるんだ?敵が集まったら不利になるぞ!」


「集まるのが目的なのさ!下がって、下がって……今だタルトー!」


「かめー!」



 奴らは俺達が逃げたと思って大群でやって来た!そこに俺は全力で駆け出す!


「お、おい!?ラルフ、何を考えているんだ!?」


「かーめー!」


「なっ!?」


 草むらから出てきたのは、高速で回転するタルト!敵の横っ腹にぶち当たり、他の魔物も巻き込んでいく!


「ガゥゥゥ!?」


「ギャァァァァ!!?」


「今だ!ブレイブソード!」


 俺も魔力を剣に纏わせて突進する。不意をついて混乱している今なら、俺でも倒せるさ!


「ハッ、てりゃあ!」


「かめ!かめー!」


「まだまだ!この調子で全員倒すぞ!」


「……私もやらないとな!ブラックアロー!」










「や、やったぜ!俺達大活躍だったな!」


「かめ!」


「ほう。お見事、よく頑張りましたね。」


「私も驚いたよ。まとめて倒すつもりだったなんてね。」


 まともに勝負したら、実力的に勝てないからな。ちょっと工夫してみたんだよね……。


「奴ら皆速いからな。固まってる所を狙えば他の奴らにぶつかってパニックになる、上手く逃げられないだろ?」


「それで一度下がったのか。タルトが草むらに入ったのは不意打ちの仕込み、というわけだね。」


「そうだぜ!どうだった、俺達強いだろ!」


「ああ!ラルフ達は強いな!」


「な!タルト、今回も助かったぜ!」


「かめー。」


「……皆さん、少し静かに。また来ます!」


「「えっ?」」



 ちょっ、俺達力を出し切っちゃったぞ!?これで終わりじゃ無いのか!?


「確かに……ラルフ、来てるぞ。」


「ど、どうする?俺もうヘトヘトだ……。」


「では……ここは私がやりましょう。耳を塞いでいて下さい。」


 えっ?どういう事だ?



「では、始めますか。」


「カズハ、タルト、とりあえず耳をおさえとこうか。」


「あ、ああ。」


「かめ。」


 両手で耳を塞ぎ、タルトは甲羅の中に隠れる。するとマイラは大きく息を吸った。あれはブレスでも出す気なのかな?







「グァァァァァァァァァ!!アォォォォォン!!!」






「な、何だこの声は!?ラルフ、大丈夫か!?」


「うおおおお!?手が離せない!?絶対に離すなよー!」


「かめ!?かー!?」


 な、今の咆哮か!?体が揺さぶられる感じだ、まともに立てない!




「ギャァァァ!?」


「ギャッ!?ギャッ!?」


「アォォォン!キャン!キャン!」


 ま、魔物達が一斉に逃げていく。凄いな、これがマイラ……ヘルキマイラの威嚇って事か!












「さて、終わりましたね。おや、どうしました?」


「み、耳が……。」


「何てパワーだ……体がフラフラするよ……。」


「かめ。かめー。」


「気合を入れ過ぎましたね。敵は逃げましたし、少し休みましょうか。」


 だ、だな……地面にゴロンと横になって、ちょっと休む事にしよう……。










 向こうはどうなってるか、心配だけどまあ大丈夫だよな!先生も居ることだし、いざとなればサリア達も居る!今は……ちょっと転がってよう。



今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。


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