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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第九章

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迫る敵……迎撃作戦開始!

「僕達はここだよ!みんなやっつけてやる!」


「うけー!」


「レル、力を貸して!」


「わん!わん!」


 守りについたのは街への入り口。ここで向かってくる魔物を防ぐんだ。


「どれどれ……近づいて来てる。数は……多いよ!?ティム、大群で来るよ!」


「了解!僕が抑えるから、アオハ君は後ろから手伝って!」


「任せてよ!安心して攻撃に専念して!」




 僕の隣にはレルとシロメ。二人とも、気をつけてよ!








「来たのじゃー!入り口、山側両方から押し寄せてくるぞー!」


 リッチの声だ!もう一度外を……居る。かなりの数だ!


「見えた!行こうレル!」


「わん!」


 僕達は街の外に出る。一瞬重い空気を抜けて、入り口の前に陣取るんだ!





「「ヒュー……ヒュー……」」


「あれは……シャドウプランク!ギルが言った通りだ!」


 迫って来たのはゆらゆらと揺れる魔物。黒い影みたいな魔物……シャドウプランクだ。爪の攻撃に当たらないようにしないと!


「はあっ!」


「ヒューー!?」


「ここは通さないぞ!」


「ヒュー!」


 まずは一体、ブレードで斬りつけ、続いて二体目は足で蹴り飛ばす!


「ヒュー!?ヒュー!?」


「ガゥゥゥ!グガァァァ!」


 レルは前足で敵を攻撃しながら、背中のブレードを目の前に落とす。それを咥えて、前方に一閃!何体かのシャドウプランクを巻き込み遠くに吹き飛ばした!




「レル!後ろお願い!」


「わん!」


 ブレードを地面に突き刺し、思いっ切り魔力を込める!


「いっけー!グラウンドブレイク!」


「ヒュー!?」


 地面が揺れ、割れた場所から岩が突き出す!シャドウプランクはこれに当たって地面に落ちる!


「ヒュー!ヒュー!」


「「「「「ヒュー!」」」」」


 しまった、奴らが一斉に空に飛んだ!元々浮いている魔物だから、高く飛んで岩を避けてるんだ!


「レル!」


「わん!」


 追いかけなきゃ!僕達は足に魔力を集め、突き出した岩にジャンプ!ここで力いっぱい踏みしめて……とうっ!


「ヒュー!?」


「跳んだぞ、これなら届く!そりゃぁぁ!」


 空中でブレードを一振り!斬撃でシャドウプランクを吹き飛ばしたぞ!


「ガゥゥゥ!」


 レルも同時にブレードで攻撃!奴らは……バラバラに分かれて動き出した!?





「抜けられた!アオハ君お願い!」


「オッケー!当たらないよう気をつけてね!」




 僕達は攻撃を続けながらアオハ君の動きを確認……邪魔になりそうなら、すぐに避けよう!







「さーて……まずは一番近い君からだ!」


 アオハ君が手を伸ばし、人差し指をシャドウプランクに向ける。……指先が光りだした?もしかしてあそこから攻撃を!?






「ドカンと一撃!ブレイクアロー!」


 指先から出たのは矢だ!カズハさんとそっくり、でもスピードはアオハ君の方が速い!



「ヒュー!?」


 ぶつかった矢はピカッと光って爆発!?シャドウプランクは地面にゆらゆらと落ちてきた!


「どんどん行くよー!避けられるかな?」


 指先から次々と矢を撃ち出す。連射スピードも速い!



「ヒュー……。」


「ヒュ……ヒューー!?」


「僕達も負けられない!レル、行くよ!」


「わん!わん!」



 落ちてきたシャドウプランクを攻撃しながら、街の入り口を防衛する。この調子なら追い払えそうだ!






「うけー!」


「ヒュー!?」


 シロメ!?くちばしで敵をつついてる……


 ポカン、ボカン!


 わっ!?爆発した!?



「うけー!うけー!」


「ヒュー!?」


 逃げた敵を追いかけ、シロメは遠くに行っちゃった……。





「アオハ君、シロメどっか行っちゃったよ!?」


「大丈夫大丈夫!今はここを優先して!」


「わ、分かった!」


 今はひたすら攻撃だ。ここを死守するんだ!















「ヒュ、ヒュー!」


「こ、これで終わりだ!」


 ブレードで斬りつけ、シャドウプランクを地面に落とす。け、結構やっつけたよ……そろそろ……。



「アオハ君、そっちはどう?」


「ふぅ。何とかなってるよ!にしても多いなぁ。見てよあそこ、やっつけたシャドウプランクが重なってるよ。」


 本当だ、あんなに固まって……僕達、たくさん倒したんだ。



「どう、まだやる?この辺で帰ってくれると嬉しいんだけど?」


 アオハ君が指を突きつけて、敵を威嚇する。奴らは固まったまま動かない……




「ヒュ……ヒュー!!」


「「「「「「「「「ヒューーーー!!!」」」」」」」」」


 あっ!一斉に飛び立った!後ろを振り向いて……来た道を引き返していく。





「や、やった!追い払ったぞ!ありがとうティムー!大っきなブレード使ってるのにあんなに素早く動けるんだね!」


「うん、レルの力を借りてるからね!アオハ君も凄いよ!あんなに矢を撃てるなんて!」


「それほどでもないよ!威力はあんまり無いし数でごまかしてるんだよね。まあこれで一安心、かな?」


「そうだね。ちょっと座ろうかな?結構多かったからね、レルも座ろう?」


「わん!わん!」


 僕とアオハ君は地面に座り、少し休む。レルも足元で一休み!警戒を続けながら、僕は息を整えていた。



「ふー……そうだアオハ君、シロメはまだ戻って来ない?」


「そろそろ帰ってくると思うよ。シロメは狙った獲物は逃さないんだ!やっつけて戻って来るさ!」


「それなら良かったー!」


「うけー!」


「お、この声、噂をすれば!」



「うけーーーー!!」



 シロメの声だ。僕達は声の聞こえた方を振り向く。




「シロメー!おか、え……り?」


「えっ……嘘でしょ!?アオハ君立って!あれはまずいよ!」


「わん!わん!」


「う、うん!シロメー!早くこっちに来てー!」


 僕達の見た光景は、シロメが走って来る光景と……







「ビューーーーー!」


 シャドウプランクがシロメを追いかけている光景だった。



「あ、あれは……!」

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