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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第九章

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街の偵察、異常は……なし?

「本当に久しぶりだねー。カズハは故郷を出て、今何してるの?」


「私は見ての通りだ。冒険者として活動しているよ。お前はどうなんだ?」


「えーっと……僕も冒険者なんだけど、ちょっと用事があってね。」


「用事?」






「あの感じ、昔からの知り合いでしょうか?」


 僕とラルフさんはこっそり二人を観察していた。何だか気になるし、カズハさんの事を知るチャンスだ!って言っても声は聞こえないんだよね……。


「ラルフさんも気になりますか?」


「べ、別に?気になってないぞ?」


「そ、そうですか……でも、終わったら一緒に来てくれるかもしれません、ちょっと待ちましょうか。」


「そ、そうだな!別に気になるわけじゃないけど、待ってあげよう。な、先生!」


 ラルフさんも二人を見守る。何の話をしてるかは後で聞けるといいなぁ。









「どんな用事だ?私に手伝える事なら、この依頼が終わった後で手伝うが?」


「う、ううん!?平気、平気だよ!でも、カズハは凄いよ!ティムってテイマーだよね!彼とは友達なの?」


「ああ。依頼で一緒になってね。もう一人居たが……二人ともいい奴だよ。お前もテイマーの事が気になるのか?」


「ま、まあそんな所だね!だからサリアに近づいて、な、仲良くなれればなーって……。」


「彼女も強いのは間違い無い。仲良くなればお前も強くなれるだろうね。」


「ハハハ……。」



あっ、カズハさんが微笑んでる。楽しそうだ、やっぱりアオハ君と知り合いに違い無い!




「何かあったら言ってくれ。私とお前は同じ故郷を持つ者同士だ。気にしてたんだよ?」


「それはこっちもだよ!カズハったら一人で外に出てから連絡無いんだもん!」


「じゃあ……久しぶりに二人で歩くかな?空を見ながら散歩でも」


「今霧かかってるでしょ!?相変わらずの変なノリだね……。」


「一応な。少しでも明るく振る舞わねば、暗い気持ちになってしまうだろ?」


「カズハ……うん!じゃあ行こう!シロメも一緒に!」


「うけー。」


「ああ。三人で……お前達何をしてるんだ?」









 三人が一斉にこっちを向いた。カズハさんは不思議そうな顔をしてる。って事は……僕達がこっそり覗いている事には気づいてないんだ。久しぶりの再会だから、そっちに集中しちゃうよね。



「はい。やっぱり皆で外を見たいと思って、ここで待ってたんです。良ければ一緒にどうですか?」


「私は彼と行くよ。昔の友達でね、一緒に歩きたいんだ。」


「そ、そっか!なら気をつけてな!ほ、ほら先生俺達も行こう!」


「は、はい!アオハ君、よろしくね!」


「うん!よろしく!」


 二手に別れて偵察だ!まずは街の中を覗いてみよう!



















「レル、この辺りはどう?」


「わふ……わん。」


 街の中を歩きながら景色を確認する。霧が広がり、辺りは傷だらけ。地面とかも少し調べてるけど、何にも無いみたい。


「空気は重いけど、特に異常は無いや。どうなってるんだろう?」


「先生。俺達も見て回ったけど変な所無いな。まあ霧が出てるのが変って言えば、その通りだけどな。」


「かーめ。」


「タルトも特に反応無しかー。この霧訳分かんないな。」


「とりあえず戻、あ!」


 ギルが言ってた事を思い出した!住んでる人達は教会に避難してるんだよね、ちょっと挨拶しておこう!


「教会、教会……あった、あそこだ!」


「先生?待ってくれよ!」


 教会に近づくと、巨大な建物が目に入る。街の人が集まる場所だから、ちゃんとした造りになってるんだ。


「あれ?」


 扉の前に向かうと、一瞬体が重くなった。街の外で感じた物に近い。これは一体……







「おや、お客さんかな?」


「あっ。」


 僕達が扉に近づくと、中から人が出てきた。あの服装は、神父さんだ!


「ん?見ない顔だね、君達は?」


「ああ!俺達はこの事件を解決しに来たんだぜ!ここは任せてくれよ!」


「君達が?……そうかそうか、ありがとう!」


「あの、ここに街の人が避難してるって友達から聞きました。ちょっと挨拶を……。」


「それは駄目だ!」


 神父さん、急に怖い顔になった!?どうして!?


「で、でも依頼を受けましたし、一言」


「今中に住民がいるが、皆相当疲れているんだ。とても話せる状態じゃ無いよ!」


「わ、分かりました。それでは皆さんに伝言をお願いします。」


「分かった!ちゃんと伝えておくよ!だから、落ち着くまでは遠慮してくれ、ね?」


「は、はい。」




 僕達は教会の敷地から外に出されてしまった。でも伝えてくれるっていうし……ひとまずサリアの所へ戻ろうかな。



「……帰りましょうか。」


「……だな。」


「わん!わん!」


「かめ!」


「よーし!家まで競争だ!」


「先生元気だなー。俺も負けないぞ!」












「異常は無いな。」


「そうだよね。僕も気になってたんだよ。確かに霧はかかってるけど、僕達にはそんなに影響無いんだよね。僕昨日もよく寝れたよ!」


「お前は冒険者だからな。鍛えていれば影響は少ないのかもしれない。」


「そう?じゃあ一通り見たし、一度戻ろっか。ギルとリッチが何か策を考えてるかも!」


「そうだな。これからの事は戻ってから考えよう。」



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