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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第九章

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少年テイマー、少女テイマーと合流する!

「ここが入り口だ!一瞬体が重くなる、気をつけろ!」


「分かった!行くよレル!」


「わん!わん!」


 走る僕達の前に見えたのは、街の入り口。小さい門は開きっぱなしだ!


「せーのっ!」


「わん!わん!」


 レルと一緒に一歩踏み込む……うっ、重い!?


「ギル、大丈夫!?」


「問題無い!サリアの居場所に行くぞ、我についてこい!」



「おわっ何だこれ!?体がガクンってなったぞ!?」


「中は平気だな。外側からの干渉を防ぐ作用か……。」


「ラルフ、カズハ。私達も行きましょう。ティム達から離れないように。」


 皆で街の様子をチェック……ギルの言う通り、誰も居ないみたい。建物は傷がついてるし、視界もあんまり良くない。とにかくギルの後を追おう!






「ここだ!入る……いや、中に敵が居るかもしれない。扉はそっと開けるぞ!」


「サリア待ってて!今行くよ!」


 ギルが直行する家の前でストップ!こっそり扉を開けると……。
















「なぁサリア。ギルはいつ帰ってくるんじゃ?」


「そろそろっすよ。今日中には着くんじゃないっすかね。」


「サリアー!おなかすいたよー!」


「うけー。」






 …………誰!?


 知らない人が三人いる!?


「どうやら皆無事の様だな。なら何故霧が広がっていたのだ?……まあいい。何にせよ入らねばな。」


「ぎ、ギル、あの人達は?」


「あの三人の事か。奴らは我らの協力者なのだ。紹介するからここで待っていろ!」


 ギルが扉をガチャンと開くと、中から一斉に視線が集まる。僕は隠れて様子見。ぱっと見た感じ……僕と同い年位の子が一人。他にリッチとコットンバードが並んでご飯を食べてる所だ。




「サリア!今帰ったぞ!」


「ギル!お帰りっす!荷物はちゃーんと持って来てくれたっすよね?」


「ああ!今降ろすぞ。」


 ギルが机に荷物を降ろすと、サリアは首を傾けていた。


「ギル、ちょっと荷物が少ないっすね。向こうで何かあったんですかね?」


「いや、今回来たのは我だけではないのだ。ストーレに戻った時、応援を頼んできたぞ!」


「応援っすか?一体誰が?」


「さあ!こちらに来てくれ!」


 ギルの声に合わせて、僕は扉の前に出る!サリア……久しぶりに会えるんだ!







(お、応援じゃと!?魔物嫌いかの?)

(わかんない!一度隠れよっか!おいで!)

(うけー。)










「サリア!僕だよ!」


「わん!わん!」


「……………あ。」


 サリア?



「さ、サリア?どうしたの?」


 サリアが立ち上がってこっちに近づいて来る。な、何?


「…………。」


「サリア?何かあった?」


 僕の前に立ったサリア。顔を伏せててよく見えない。


「!」


 サリアの左腕が僕の前に!?いきなりどうしたの!?ぼ、防御……








「ティム!?ティムっすか!?お久しぶりっすよーーーー!」


「さ、サリアーー!」


「わん!わん!」


「レルも元気そうっすね!前の配信に居なかったから心配してたっすよ!」


 サリアが左手で僕の頭を撫でてくれた。あったかいなぁ。右手はレルの体を触ってる。レルも気持ちよさそうだ!


「いやー!嬉しいっすね!ティム達がいれば百人力っすよ!ギル、呼んでくれてありがとうっす!」


「フン。我を甘く見てもらっては困る。他にも連れてきたぞ!」


「他にも?誰が来てくれたんですか?」


「……丁度来たな。」


 すぐそこから足音が聞こえる。ラルフさん達が追いついたんだ!







「先生!ギル!速いって!」


「か、かめー……。」


「全く、お前が適当に走るから遅れたんだろうが……。」


「おや、ここがサリアの居る所ですか。お久しぶりですね。」


 入り口から顔を出す四人。それを見たサリアは呆然としていた。




「……えーっと、これは一体どういう事っすか?」


「中で話そう!貴様達も入れ!」



















「なるほど、ギルが皆に交渉してくれたっすか。確かにあーし達だけじゃ足りなくなるっすからね。」


「人が足りず、レベルも不安だ。ならティムを当たるのが一番良い。ティムの知り合いなら腕も信用出来る。何より我らと同じ位に強いテイマーなど、他に思いつかないからな。」


「サリア、もう大丈夫だよ!僕達が一緒なんだもん!」



 僕とレルはサリアの隣で話を聞いている。そうだ、僕達は強いんだ!だからサリアも、この街の人達も、必ず助けてみせるぞ!


「ええ!期待してるっすよ!で……。」


「何だよサリア!俺達に任せろって!な、タルト!」


「かめー!」


「いえ、アンタ達の事じゃ無いっす。あーしが気になるのはそっちの人。……アンタはティムの配信にいた人っすよね。」


「……私か。」


 サリアが僕の手を引っ張って、足に乗せた。

 ……カズハさんの事じーっと見てる。



「私はカズハ。配信を見たなら分かると思うが、私は狩人でね。先日の依頼ではティムに大変お世話になったよ。」


「……それはそれはお疲れ様っす。」


「で、君が……。」


 サリアの視線を気にせず話すカズハさん。こうやって見るとやっぱり格好いいなー。いやいや!まずはサリアを紹介しよう!




「はい!彼女がサリアさんです!僕と同じテイマーで、とっても強い冒険者なんです!」


「もー!ティムは真面目っすね!あーしの事は呼び捨てで良いんですよ!」


「だ、駄目だよサリア!はじめの紹介はちゃんとしなきゃ……髪わしゃわしゃしないでよ!?」


「久しぶりっすからね。髪がつやつやで可愛いっすねー。」


「サリア!?もう!」




 明るく振る舞うサリア。髪を触る彼女を見てたら僕も元気が湧いてきたぞ!




「そっちはマイラっすね。アンタも手伝ってくれるんですか?」


「もちろん。手を貸しますよ。」


「ありがとうっす!これだけ戦力が揃えばいけるっすかね……。」


 揃えば……そうだ、サリアと一緒にご飯食べてた人達の事を聞こう。きっと協力する事になるから早めに!


「サリア。さっき中を覗いた時、他の人もいたよね。僕達にも紹介して欲しいな。」



「ええ。って隠れたっすね。皆出て来て良いっすよ!」








「ほうほう。よかろう、姿を見せてやろう!」


「ふっふっふ……僕の姿も見せてあげよう!」


「うけー。」



 さっきの声が聞こえる!早く挨拶したいな!



「どれ、ちょっと失礼!」


「自己紹介はしないとね!外はちょっと暗いけど……明るくやるよ!」


「うけー!」





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