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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第九章

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少年テイマー、リーダーと再会する

「貴様達、目を開けろ。着いたぞ。」


「うん。……うん!レル、着いたよー!」


「わん!わん!」


「え、もう?早くね?」


「かめ?」


「驚いたな、こんな移動方法があるなんてね。」



 僕達が目を開けると、そこにはストーレの街が見えていた。僕はサリア達と一度来たけど、ラルフさんとカズハさんはきょとんとしていた。


 一方マイラさんは、水晶を見て目を輝かせている。長い距離を移動できる道具……珍しいからだよね、僕も欲しいなぁ。




「珍しいですね。転移用の道具はかなりの貴重品です。これを手に入れるのは大変だったでしょう。」


「まあな。では入ろう。街の者にも話を通してある。まずはカインの所だな。」


 うん、まずは街に!でも……


「そういえばギル、カインさんの外せない用事って?」


「本人に聞く事だな。だが何やら険しい顔をしていた。あまり良い内容では無いかもしれないぞ。」


「そうなの?」







「ティム。話は後だ、今は足を動かそう。」


「は、はい。カズハさん、よろしくお願いします。……あれ、ラルフさんは?」


「よーっし!あの街なんだろ?俺に続けー!」


「かーめー!」


 ラルフさんは先の方に居た。腕を上げながらどんどん進んで行く、僕達も少しペースを上げよう!


「行くよレル!カズハさんも!」


「わん!」


「お、おいティム、ラルフ!全く……!」







「フフッ、ラルフ達は元気ですね。私達も見習わなければ。」


「空元気でなければ良いがな。奴がついて来れるか、一応気をつけてやらねばな。ティムとカズハは心配無いだろうが。」


「では、私達も急ぎましょうか。」


「……フン!」












 そして着いた入り口。見えたのは作業をする人達だ!壁はだいぶ直ってきてる、門もほぼ完璧だ!


「で、でかいな。ここがストーレの街か!」


「凄いや、門に外壁も修復が進んでる!」


「我が手伝っているのだ、当然だろう。まだ未完成だがな。……帰って来たぞ!門を開けてくれ!」



 ギルの呼びかけですぐに門が動き出す。来る事が分かってたから、すごくスムーズだ。そして門が空くと……一人の男性が姿を現した!



 青い髪の男の人。久しぶりに会えたこの人はカインさん!この街のリーダーで、元Aランクの冒険者さんだ!








「おかえりギル!俺達で荷物の手配はやっておいたよ!そちらはお客さんかな?」


「ああ!強い奴らを連れて来た、一緒にサリアの所に向かう予定だ。」


「悪い。まさかこんなに難しい依頼とは思わなかったんだ。二人の受ける依頼を取り上げて、このザマじゃあね……。」


「何が起こるか分からないのが冒険者だ、仕方あるまい。」


「そうだね……。と、とにかくこの人達を中に!ようこそストーレの街へ!」


 カインさんは両手を広げて僕達の前に現れる。一応元気そうに振る舞ってるけど、疲れた顔をしている……もしかして、ギルの言っていた事情が?



「何も無い街だけど、入って入って!歓迎するよ!……ああ!君は!」


「カインさん、お久しぶりです!」


「わん!わん!」


 僕が挨拶すると、カインさんが近づき……僕の手をギューッと握ってくれた。レルの頭も撫でて、気持ち良さそう!


「ティム、レル!久しぶりだね!俺達で今復興作業を続けているんだ。結構直ってきたから、もし完了したら君がクエストを受けられるよう準備出来るよ!」


「ありがとうございます!今回はサリアの事で来たんです。ギルから話は聞いています!」


「ティムが手伝ってくれるんだな!これは心強い!それでは後ろの二人は、君の知り合いかな?」


「はい、こちらがラルフさんとタルト、あちらはカズハさん、マイラさんです!」


「…………。」


「ラルフさん?」



 ラルフさん、口を開けて全く動かない。あっ、体がぷるぷる震えてる。


「…………ぇ。」


「ど、どうした君!?」


「凄ぇ!カインさんだ!超有名人、伝説の冒険者だぞ!ここに居たのか、サインください!」


「さ、サイン?分かった、書くもの貸して!」


「ラルフさん!?先に街に入りますよ!カズハさんも……」


「あ、そ、そうだな。うん。早く入ろう。」


 カズハさんの手には小さい板が…………





 …………………………。










 カインさんは冒険者の憧れ、同じ反応になるのは当然だよね。……そうだよ僕もサイン貰えるんだ!


「それならカインさん!僕もサイン下さい!」


「わふ!?」


「貴様らそんな事をしている場合では無いだろう!?」


「まあまあ。かかる時間はほんの少しだけです、むしろ緊張が解けていいではありませんか。」


「くっ……。」







「終わりましたね。では、話を聞きましょうか。役場まで案内をお願いします。」


「ああ!こっちだよ!」


 サインを貰った僕達はカインさんに連れられ街役場に。どんな依頼か教えてもらって、それとカインさんの事情も聞いておこう。


 サリア達の下に行けない理由……リーダーの仕事が忙しいから、かなぁ……。

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