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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第九章

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出発進行!再びのストーレへ!

「ラルフさんも、ですか?」


「ほら!俺達強くなったし、何か役に立てないかなって思ったんだ!な、タルト?」


「かめー!」


「随分自信があるようだな。」


 ラルフさんとタルトは二人とも自信満々。一緒に来てくれれば……



「好きにするといい。だが守ってやれるとは限らない、自分の身は自分で守る事だ。」


「おう!そうこなくっちゃ!」


「後は……ティム、お前の知り合いに強い冒険者は居ないか?」


「知り合い?うーん……」



 ロットンさんとミーさんはこの場に居ないし、マスターさんの所も居ないし……ラーチャオさんは別れちゃったし……。







「……あっ!」


「居るのか!?」


「カズハさん!今カズハさんが居るよ!」


「カズハ……ハイシンで見たな。中々の弓の使い手だ。今何処に居る?」



「ティム、どうしたんだ?今私を呼んだかい?」


「カズハさん!」


 丁度いいタイミングだ!カズハさんは二階の部屋からここに降りてきた!


「何やら取込み中のよ、!」


 カズハさん!?階段の一番上にジャンプ、手には弓を構えてる!


「皆下がれ!何でここにギルティスがいるんだ!?」


「カズハさん待って!ギルは僕の友達なんだ!」


「と、友達?」


「いい動きだ。ティムが推すだけの事はありそうだな。」



 弓をしまって下に降りるカズハさん。表情が固くなってる……。











「すまないティム。危うく君の友達を撃つ所だったな。」


「何、気にするな。それでカズハ、貴様に頼みたい事があるのだ。今話していたのは、こういう内容だ。」


 僕達はカズハさんに説明してると、彼女の顔が段々と笑顔になっていった。





「なるほど、人手が欲しいという訳か。」


「そういう事だ。どうだ、貴様も来てはくれぬか?勿論報酬は用意しよう。」


「そうだな……ティムはこの話、受けるんだろう?」


「はい!」


「なら……考える必要は無いかな。私も行こう!いい経験になるだろうからね。」


 やった、カズハさんも来てくれるんだ!皆で行けばそれだけ余裕ができるぞ!


「カズハ即決だな!……待って、俺は?報酬って無いの?」


「ラルフ、貴様は勝手についてくるのだろう?」


「いや、まあそうだけどさぁ……。ちょっと俺も欲しいかな。」


「ならハイシンを撮っておけ。貴様も配信者だろう?その映像で判断する。」


「おう!俺の力をちゃーんとアピールして、この事件を解決してやるぜ!」


 そうと決まれば早速準備だ!僕達は自分の家に戻って荷物を用意するんだ!












「レルー!僕の方は準備出来たよ!レルはどう?」


「わん!わん!」


「うん!そろそろ行こう!」


「わふー!」


 それから大急ぎで準備を進めて、用意ができた頃にはもう夕方。僕は背中に荷物を背負って、もう一度リースさんのお家に向かう事にした。


「皆さん!お待たせしました!」


「先生!こっちも準備完了だぜ!」


「かめ!」


「私も終わっているよ。しかしもう行くんだね。目的地までは遠いが、何か考えがあるのか?」


 ラルフさん、タルトとカズハさんも外で待っている。後は二人だけだ!



「ギル達はストーレの街から依頼先に向かってますから、最初にストーレに行くと思います。」


「俺、ストーレの街に行くの初めてだな。そうだ先生!前先生が配信してた料理店あるだろ?あそこで夜食べようぜ!」


「いいですね、皆で食べましょう!」


「ティム、準備が出来たようだな!」



 別の家からギルが歩いて来る、ギルは手ぶらかな、荷物はほとんど無さそう!


「我はストーレで荷物を揃えてある。準備が出来たなら、早速出発するぞ!」


 ギルの呼びかけ、このタイミングでリースさんの家の扉も開いた。中から出てきたのはマイラさん達だ。


「この時間に出るのですね。もうすぐ夜になる、歩くのは危険ですよ。それとも何か考えが?」


「心配は不要だ。これを使えばすぐに到着する。」


 ギルが出したのは転移用の水晶だ!これを使えばすぐストーレに行ける!










「人数はこれで良いな。リース!この六人を借りていくぞ!」


「はい!皆さん気をつけて、いってらっしゃい!」


「リース。困った事があればサキとびー君を頼ってください。必ず力になってくれます。」


「マイラさん、分かってますよ!サキさん、びー君、よろしくお願いします!」






 リースさんがサキさん達と手を繋ぐと、二人は何だか顔が赤くなる。ちょっと照れてるんだ。


「が、頑張ります!」


「びー!びー!」


「ティム兄貴!俺達も居るから安心して行ってきてくれ!」


「リース姉貴達は俺達に任せて、そっちは頼みますぜ!」


「モブロウさん、モブスケさん!お願いします!」



 モブロウさん達も居るから絶対に大丈夫。じゃあ……出発しよう!



「では、今から転移水晶を使うぞ。我の体を触れ!」


「うん!お願いギル!レルも!」


「わん!わん!」


「では私も。」


 僕はギルの手を握り、レルは体に触り、マイラさんは頭に手を乗せる。


「…………貴様達も早くしろ。転移が始まるぞ?」


「お、おう!行こうタルト!」


「かめー!」


「私は……ここを掴むか。」



 それぞれ適当な場所を触ると、ギルの周りが光り始めた!


「では、飛ぶぞ!」


 僕達は目を閉じて転移のタイミングを待つ。……サリア、待っててね!もうすぐ行くから!


















 ◇◇◇


 ピシュン。



「き、消えた!?リース姉貴、皆は本当に移動したのか!?」


「た、たぶん。では、私達もご飯にしましょう!皆の活躍は、配信で確認して応援です!今できるのはおいしいご飯を食べる事、これも立派なお仕事ですよ!」


「分かった。よーし、飯だ飯だ!明日からの畑仕事は俺達に任せてくれよ!」


「はい、お願いします!私も頑張りますよー!」









「あれ、サキさん、どうしたんですかい?」


「も、モブスケさん。あの……私ちょっと家に戻りたくて。荷物の確認を……。」


「了解です!リース姉貴達には言っておきますから、早めに来てくださいよ!」


「ありがとうございます。」


「びー!びー!」


「びー君、こっちですぜ!さあ!」














「…………。」


「はい……。テイマーの力、やはり凄まじい物です。あれだけの力なら、やはり必要かと……。」


「…………。」


「分かりました。引き続き監視を続けます。では……。」


 ピッ。









「ティム様……どうか、無事に戻って来て下さい……。」

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