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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第九章

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少年テイマー、再会と休息と……

「へぇ。そんな事があったんだな。」


「ああ。色々と大変だったが、何とか成功して良かったよ。」


 僕とカズハさんはリースさんとラルフさんに、今回の事を色々話している。ラーチャオさんやシュリちゃんと会った事、神殿を調査した事、そしてヨツバソウを手に入れた事!


「なあ先生、ラーチャオは居ないみたいだけど、どうしたんだ?」


「はい。ラーチャオさんは一度帰りました。防具を新調するみたいです。」


「そっかあ。配信での動きが凄かったから、一度話を聞きたかったんだけどな。」


「それで、ラルフさんは何をしてましたか?」


 ラルフさんはジュースを飲みながら話をしてくれた。僕も一杯飲んで、のんびりと話を聞いているんだ。


「俺は先生に言った通り、しばらく休養してたんだよ。畑仕事をやったり、皆で日なたぼっこしたりだな。意外と気持ちいいから、先生も一緒にやろうぜ!」


「本当ですか!?是非一緒に!」


「わん!わん!」


「あれ、どうしたのレル?」


「わん!わん!がうー!」


「えっ?」



 レルが足元に来たかと思ったら、サキさんの方を見てじっと睨みつけてる?


「グルルル……グガァァ!」


「ひゃっ!?」


「レル!駄目だよそんな事しちゃ!」


「わん!?わ、わん!わん!」


「えっ?サキさんがそんな事を!?」


「わん!わん!」









 ……僕はサキさんの方に歩いて、彼女に一つ、確認をする事にした。



「サキさん。ちょっとお聞きしたい事が……。」


「あ、あの!ごめんなさい!」


「さ、サキさん?」


「私、レルちゃんが可愛くて、その……私の持っていたお菓子をあげたんです。そうしたら次の日におなかを壊しちゃったみたいで……。」


「あっ……。」


 レルの調子が悪かったのはそれだ!レルが怒るのもしょうがないや……。




「サキさん。どんなお菓子をあげたんですか?」


「そ、その。前に露店で買った飴を……。」


「な、なるほど。サキさん、レルに今度おやつをあげる時は、一度僕に声を掛けて下さい。レルの苦手な物とか、体に合わない物があるかもしれないので……。」


「も、申し訳ありません……。」


 ペコリと頭を下げるサキさん。レルがかわいいのは分かるから、今度は僕を通しておやつをあげて欲しいなぁ。



「レル、サキさんに悪気は無かったから、今回は、ね?」


「わふ!?……わ、わん!わん!」


「え、えっ?」


「わふー?」


「ごめんなさい!次は気をつけます!」


「わふー!」



 うーん!サキさんと仲直りしたレルを見てたら、何だかおなかが減ってきちゃった!


「リースさん!僕ごはん作ってきますね!」


「ティムさん、お料理なら私がやりますよ!?」


「いやいや、皆疲れてるでしょう。ここは私が引き受けましょう。」


 マイラさんが椅子から立って、すぐに包丁を持ってくる。久しぶりの料理……楽しみだなぁ!






「にしても先生凄いよな!アースラの冒険者達って皆一人前の人達だろ?ちゃんと協力して動けてたし、指示も出してたもんな。流石先生だ!」


「ありがとうございます!」


「俺達も頑張らなきゃな!」


 俺達……あれ、タルトが居ない?何かあったのかな?


「そういえばラルフさん、タルトは今どこに?」


「今は寝てるんだ。日なたぼっこが気持ちいいみたいで、最近ずっと日に当たってるんだよ。」


「楽しそうですね!レル、僕達も一緒にやろう!」


「わん!わん!」


「よし!行こうぜ!」


「皆さん!行ってきますー!」


 僕はレルとラルフさんと一緒に外に飛び出した!早くタルトの顔も見たいなー!




「かめ?かー!かー!」


「居た!ただいまタルト!帰って来たよ!」


「かー!かめー!」


「うん!一緒に日なたぼっこだ!」












 ◇◇◇


「フフッ。」


「カズハさん?」


「いや、ティムはいい仲間が居るなと思ってね。リース、マイラ。君達はどうかな?彼らと居て楽しいかい?」


「もちろんです!私、ティムさん達に会えてから、毎日がずっと楽しいんです!」


「同感ですね。彼らの活躍を見ると、何だか嬉しくなりますよ。」










「そうか。羨ましいな。」


「あの、何か悩み事でも?」


「サキ……いや、私の故郷の事を思い出してね。」


「故郷ですか?」


「うん。」


「話したくなったら言って下さい。私達でも聞く事は出来ますから。」


「ありがとうマイラ。……アイツは今、どうしているんだろうな。」
















 ◇◇◇


「そこだっ!」


「タルト、頼む!」


「かめー!」


「わん!わん!」


 帰って来てからもう一週間!僕達は今特訓中、ラルフさんの剣を躱しながら、ブレードを叩き込む!


「かー!」


「しまった!?」


 タルトが割って入った!?こ、甲羅でのガードだ。タルト、強くなってるんだ!


「かめー!」


「ガゥゥゥ!」


 タルトに体当たりして吹き飛ばすレル。ここで僕はラルフさんに狙いを定めた。


「行きます!とりゃぁぁぁ!」


「こっちも行くぜ!ブレイブアタック!」


 剣に魔力を纏わせ突進するラルフさん。……速い!ラルフさんも前より強くなってる!





 でも!



「はぁぁぁぁぁぁ!」


 僕はブレードを一気に振り下ろす!狙いはラルフさんの足元!


「とわっ!?」


 宙に浮いたラルフさんをキックで蹴りつける。ラルフさんは……空中で姿勢を変えて着地!


「す、凄い!ラルフさん凄く強くなってますよ!」


「ありがとな先生!マイラに少し鍛えてもらったからかな?あの人強いぞ、先生もどうかな?」


「あ、機会があったら……。」


 前の配信でマイラさんと撮った時、僕は動きに追いつけなかった……今はどうだろう?今度もう一度やってみようかな?







「それでは休憩を……。」


「ティム兄貴!?ちょっと来てください!」


 えっ!?モブスケさんの声!?入り口の方だ!


「は、はい!」


「俺達も!タルト、頼む!」


「かめー!」





 僕達が向かった先には……。

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