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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第九章

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少年テイマー、別れと再会と

「本当に、本当に感謝しているよ!皆、ありがとう!」


「喜んでもらえて私達も嬉しいよ。では、私達はこれで。」


「しばらくはのんびりして、お父さんに親孝行、だな!頑張れよ!」


「はい!助けて頂いて、ありがとうございます!」



 僕達は門の前に立ち、マスターさんと息子さんに見送られる事になった。依頼も達成したし、一度村に帰らなきゃ!



「皆さーん!待ってくださーい!」


「受付さん!?何かあったんですか?」


 街を出る直前、遠くから声が!受付さんが走って来たんだ!


「ハァ、ハァ……いいえ!お礼を言いに来たんです!この度はマスターの依頼を引き受けて下さって、ありがとうございます!」


「おう!ちゃーんと報酬ももらったし、思い出も出来て言う事無しっしょ!」


「君達もこれから大変だぞ?マスターを支える大仕事だ、お互いに頑張ろう!」


「はい!それとティムさん、本当にごめんなさい。私達、貴方の事を……。」


「マスターさんからも聞きましたし、大丈夫です!でもテイマーは凄いんです!パートナーと協力すれば色んな事が出来るんですよ!」


「はい。今回の件でちゃんと学びました……。反省してます……。」


 隙を見てテイマーのアピールを。ちょっと強引だけど、今回の事でテイマーは凄いって事を伝えられたんだ、この調子だ!








「じゃあな!皆頑張れよ!」


「また機会があれば、その時は頼むよ。」


「あ、ありがとうございました!」


「び、びー!」


「お世話になりました!では、ここで失礼します!」


 僕達は一歩すつ進んで行く。今回の経験で、僕はもーっと大きくなったぞー!










「行ってしまいましたね……。」


「彼らに緊急クエストを任せて本当に良かった。私達も強くならねばな。」


「はい!皆でこの街を盛り上げましょう!そして、彼らに恩返しをするんです!私は受付としてサポートします!」


「これからが大変だ、早速考えなければ!」


「と、父さん!?腕引っ張らないでよー!」

















 ◇◇◇



 それから草原を歩く僕達。今は村に向かって歩いてるんだ。でも、ラーチャオさんとはここでお別れ。依頼を受けて、防具の新調を考えてるみたいなんだ。そしてもう一つの目的は……





「んじゃ、俺はここで行くわ!」


「ラーチャオさん、本当にありがとうございました!」


「本当に良いのか?」


「ああ!俺の行く先には、かわいい女の子が待っているっしょ!」


 そう、女の子に人気になる事!ラーチャオさんと気の合う人がいるかな……?胸を張って話すラーチャオさんをカズハさんは、寂しそうな顔をして眺めていた。


「その為には今より上に行かないとな。最もラーチャオなら心配無いだろう。」


「そりゃそうよ!俺は強いから、すぐに二人を追い越してやるし!」





「……頑張れ。応援してるよ。」


 カズハさん!


「お……おお!?カズハっち!?」


「ほら、さっさと行け!私はお前よりも上に行くからな!」


「ああ!じゃあ二人とも、またな!」


「はい!」


「……またな。」


 ラーチャオさんはびー君とサキさんにも顔を向ける。


「二人もありがとな!って事で、また一緒になったら、その時はヨロシクー!」


「びー!びー!」


「ラーチャオさん、ありがとうございました!」


「さあ、俺の冒険はこれからだしー!」


 ラーチャオさんは走っていっちゃった。……格好いい人だったなあ。あんな風に僕もなるんだ!









「それでは、カズハさんもティム様と一緒に?」


「ああ。せっかく一緒になったんだ。ティムの住む村を見学したいと思ってね。」


「村はこっちです!リースさんもラルフさん……えっと、村長さんと、友達の冒険者さん達も喜びますよ!」


「楽しみだな。君の友達に早く会ってみたいよ。」


「びー!」


 僕達は道を進む。このまま帰り道を歩いて行って……








「着きました!あそこです!」


「見たところ小さい村のようだ。君はここに住んでいるんだね。」


「はい!入り口はこっちですよ!」


 目の前にはリースさんの村が!中を見ると、女性と男性二人が畑を耕している!


「僕は声を掛けてきます!ちょっと待ってて下さい!」


「分かった。早めに頼むよ。」


「びー君突撃だー!サキさんも!」


「びー!」


「わ、私も着いていきますー!」


 僕達三人で入り口に走る。その音で、村の三人がこっちに気づいた!




















「あ、兄貴、姉貴!ティムの兄貴が帰って来ましたぜ!」


「本当か!?久しぶりだな!」


「おお、帰って来ましたね!」


「皆さんー!ただいま戻りましたー!」


 最初に気づいたのは、モブスケさん、モブロウさん、そしてマイラさん!皆元気そうで良かったよ!


「お疲れ様。疲れたでしょう、何か飲みますか?」


「はい!でもその前に紹介したい人がいるんです!リースさんとラルフさんをお願いします!」


「分かりました。ここで待っていて下さい。」


「わっ!?」


 マイラさんの前に風が起きたと思ったら、もうリースさんのお家の前に移動していた。一瞬で移動するなんて、やっぱり凄い!


「ティム兄貴!俺達は畑の世話をちゃんとやっておいたぜ!」


「いやいや、俺の方が頑張ったんですぜ!ティム兄貴、褒めてください!」


「ありがとうございます!リースさんも喜んでますよ!」













「ティムさーん!」


「先生ー!」


 二人の声も聞こえてきた。そろそろだ!


「カズハさん、こちらに!皆に紹介します!」


「分かった。な、何だか緊張するな……。」


 カズハさんを村の中に案内すると、いいタイミングで二人も来てくれた!リースさんとラルフさんだ!


「リースさん、ラルフさん!ただいま戻りました!」


「ティムさん、おかえりなさい!」


「おかえり先生!配信バッチリ見てたからな!色々話聞かせてくれよ!」


「はい、でもまずはこの人を紹介しますね。カズハさん、お願いします!」


「ああ。私は」


「わん!わん!」


「わん?」








 この声は……この声は!









「わん!わん!わふー!」


「れ……レル!レルだ!レルー!ここだよー!」


「わん!わん!」


 家から走って来るブレードウルフ……そう、この子は!



「レルー!会いたかったよー!どうだった?ちゃんと運動した?ごはん食べ過ぎてない?」


「わん!わん!」


「良かったー!久しぶりにもふもふさせて!」


「わふー!」


 ああ……久しぶりのレルだ!元気そうだ!おなか痛いのも治ったみたい、これで安心だね!


「もふもふー!」


「わん!」


「もふもふー!」


 今日は久しぶりにレルとご飯だ!楽しみだなー!














「あ、あの……私は……。」


「カズハさん、ですよね?ティムさんの事、ありがとうございます!是非こちらに!色々話を聞かせてくれませんか?」


「は、はい……。」



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