表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第九章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

173/279

空を飛び、依頼主の街へ!

「全然揺れない!凄くリラックス出来るよ!」


「これがワイバーンか。安定した飛行能力……よく鍛え上げられているな。」


「俺も全然酔わないし。こんな空の旅なら大歓迎っしょ!」


 僕達は今、ワイバーンに空中を飛んでもらって街に向かっている。遂にヨツバソウが確保出来たんだ、早く帰ってマスターさんに渡さないと!


「そういや向こうのワイバーンは何を運んでるんだ?何か馬車の荷台が見えてるけど。」


「お前は何でここに来たか覚えてないのか?」


「馬車っしょ。ああ!そういう事か!」


 もう一人のワイバーンが運んでいる大きな荷台。そこには行きを手伝ってくれた馬さんに乗ってもらっているんだ。中は揺れてないかな?




「ヒヒーン!」


「おい!顔を出すと落ちるぞ!早く中へ入ってくれ!」


「ヒヒーン。」


 カズハさんが注意すると、すぐに顔を引っ込める馬さん。その方が安全だよ!





「すう……すう……。」


「び……。」


 サキさんとびー君は二人で寄り添ってうとうとしているね。帰るのが急だったし、疲れもまだあるから……。





「着いたら起こすよ。ティムも眠たいだろう?」


「い、いえ!もう少し起きてます!」


「分かった。何かあったら言ってくれ。」


「せっかくだから景色見ようぜ!こんなの滅多に見られないし!」


「お前は行きは酔っていたからな。二人が起きてるなら、私は少し寝ようかな。」


 それぞれで空の旅を楽しむ、その間にもワイバーンはどんどんと進んで行くんだ。この調子なら、後ちょっとで到着するぞ!

















「ぐおー!」


「ぐおおー!」


「えっ!?皆さん!もうすぐ到着です!」


「ああ!こっちも確認出来てるし!」


「ふう。もう着くのか。意外と早かったな。」


 ラーチャオさんが空を指差すと、その先には街が見える。カズハさんも外を覗き、街を確認していた。


「びー君もうすぐ着くよ!サキさんも起きて下さい!」


「び?びー?」


「ふぁー……。おはようございます。」


「もうすぐ到着しますから、準備をお願いします!」


「びー!?」


「えっ!?は、はい!」


 僕達は荷物をまとめて着陸の準備。行きはドスンと衝撃があった。今回は……。


 そういえばレイクドラゴン君どうしたんだろう?帰る時に顔を見れなかった……今度アースラに行ったらおみやげを持って行こう!きっと喜ぶぞー!







「ぐおー。」


「ぐおおー!」


「皆構えろし!この感じ来るぞ!」


「ああ!しっかり掴まって!」


「はい!」


「びー?」


「びー君はこちらに!」


 壁にしっかり手を掛ける。衝撃に備えるんだ。



 そして……!










「ぐおー。」


「………終わった?着いたの?」


「ぐおー!」


「……凄い!全く揺れなかった!」


「正確には、少しは揺れたが安全に着陸出来たといった所かな。」


「よし、早く出ようぜ!」



 僕達は外に出ると、そこは街の入り口。帰って来た、帰って来たんだ!


「ぐおおー!」


「ヒヒーン。」


「お疲れ様。こっちに来てくれ。」


 馬さんも降りてきた!カズハさんが誘導しながら入り口まで歩き、僕も移動。ワイバーンの二人は降りた場所から動かずじっとしている。



「ぐおー?」


「うん!ありがとう!」


「ぐおー。」


「ぐおおー!」


「ティム、何て言ってるんだい?」


「お疲れ様、速かったでしょ?って言っているみたいです!」


 僕達は入り口に入る前に、ワイバーンの所へ戻ってお礼をする事にしたんだ。


「ありがとう!おかげでずっと速く着いたよ!」


「助かったし!マジサンキューな!」


「ああ。感謝している、本当に助かったよ。」


「あ、ありがとうございました!」


「びー!びー!」


「「ぐおー!」」


 あっ!僕達のお礼を聞いたワイバーンは、すぐに空に飛び上がった。きっとシュリちゃんにこの事を報告するんだよね。


「ぐおー。」


「ぐおおー!」


「ありがとうー!シュリちゃんによろしくねー!」


 それから一気に高度を上げ、街から離れていくワイバーン達。あんなに強い仲間が居るなんて……今更だけどアースラって凄い国だったんだな……。


「さ、早く行こうか。依頼主も待っているからね。」


「はい!マスターさんの所へ急ぎましょう!」


 早くしなきゃ!まずは門をあ

「この辺りだぞ!?何の音だ!?」


「空からドラゴンが来てたって!?何か起こる前に対処するんだ!」


「避難準備はどうだ!?」


「待って、まだ時間がかかりそうよ!」


「分かった、ここは俺達が何とかする!」




 ガタン。





「ぎゃっ!?」


「おわっ!?」



 痛っ!いきなり門が開いて……



「き、君達は冒険者か!?」


「貴方達は……この街の冒険者か。すまない、何があったんだ?」


「ああ!空を見てたら急にドラゴンが向かって来てたんだよ!俺達様子を見に来たんだが、見てないかい!?」


「あー……事情を説明するのが先っしょ。」


「そ、そうだな。」












 中から来たのは街所属の冒険者さん達。僕達は役場に案内され、事情を聞かれる事になったんだ。



「……という事があったんです。」


「そ、そうなのか?つまり君達はアースラから来た、と。」


「ああ!配信見てない?俺達大活躍したんだぜ!」


「配信?ちょっと待ってくれ、確認するから。誰か魔導パソコンを持って来てくれ!」



 しばらく話をした後、冒険者さんはパソコンを確認。すると一気に画面に顔を近づける!


「こ、これは……君達確かに映っているな。しかし凄いな!俺達こういうのはあまり見ないが……中々やるじゃないか!」


「そりゃ俺達Cランクだし?一人前だからな!」


「素晴らしいな。我々はほとんどDランクなんだ。最近昇格した者も多いし、強い奴は皆ここを出て行ってしまってな……。」



 そうか、マスターさんが冒険者が居ないって言ってたのはそういう事なんだ……。




「お前達!何かあったのか?」


 こ、この声は!


「マスターさん!」


「おお!やはりそうか!ティム、ラーチャオ、カズハ!帰って来たんだな!」


「ああ!ヨツバソウ、ちゃんと確保してきたし!」


「マスター、そちらの様子はどうだ?」


「あ、ああ。医者にも見てもらったが相変わらずだ。た、頼む!こっちに!」


「分かりました!」


 僕達はマスターさんの家に向かう。息子さんの様子は変わって無い……やっぱりヨツバソウの力が必要だ!


 必ず助けてみせるぞ!僕達なら出来る!




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ