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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第八章

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冒険者一行、力を合わせて……!

「ピギャァァァァァァ!!!!」


「……これでいきましょう!お願いしますカズハさん!」


「ああ!行こう皆!」


「やろうぜ!皆並べ!」


 雄たけびをあげる魔物。冒険者さん達で正面に立ち、カズハさん達は瓦礫の山に移動。遠距離攻撃の準備をお願いしたんだ。


「勝負だ!ここで仕留めてやる!お願いびー君!」


「びー!」


「ティムっち、俺もやるぜ!」


 僕達とラーチャオさんは同時に高速移動、僕はまず左側に走る。


「ピギャァァァァァァ!!!」


 足でこちらを潰そうとする魔物。それにタイミングを合わせて、右側を走るラーチャオさんが魔力を込める!


「ウォークライ!」


「ピギャ!?!!!」


「今だ!」


 思わず体を傾ける魔物、そこに短剣と毒針を叩き込む!


「こっちもだ!進めー!」


「「「「「おおー!」」」」」


 そして怯んだ魔物を正面から、次々と切り刻んでいく冒険者さん達。……速い!あっという間に魔物の体がバラバラになっていく!


「ピギャァァァァァァァァァ!!!!」


「やべぇ!?」


「させません!ホーリーヴェール!」


 シュリちゃんの防御で反撃を防ぐ。そして……







「ここだ、ブラックアロー!」


 よろけた魔物に向けてカズハさんが攻撃だ!ここで魔物の体が完全に飛び散った!


「今ですサキさん!」


「はい!フレイムブラスト!」


 巨体を消滅させるのには時間がかかるけど、毒で弱って、しかもバラバラになった状態なら!


「はあああああああ!!」


 炎弾が当たった破片が跳ねながら焦げて……完全に無くなった。攻略法が見つかったぞ!


「びー君!」


「びー!」


 僕達は体の破片を見つけ、ひたすら短剣と毒針を刺し続ける!すると毒に耐えられなくなったのか、破片は霧になって消えていった。










「ピギャ!??ピギャァァァァァァァァァ!!!」


 再生を終えた魔物……でも大きさが小さくなった!ちゃんと効いてる!






 ペタペタペタペタ………。






 ……何!?足音が近づいて来てる!









「ん?気をつけろよ皆、すごい魔力を持った奴が迫ってるっしょ!?」


「何だと!?新しい敵が来るのか!?」


「ちょっと待ってろ……あっ。この魔力……。」


「どうしたラーチャオ、早く言え!」


 ラーチャオさんは小さく笑って……暗闇を指差した。


「増援だし!頼りになる奴が来たっしょ!」


「頼りになる奴?」


 だんだん足音が大きくなってきた。何だかかわいい足音……これって!









「ぴゅー!ぴゅー!」


「レイクドラゴン君!」


「で、でかいぞ!?コイツもティムの仲間か!?」


「厳密には違うが、今はそれでいいだろう。さて……君も手伝ってくれ!アイツを倒したいんだ!」


「ぴゅー!」



 現れたのはレイクドラゴン君!巨体と尻尾を揺らしながらこっちに走って来たんだ!後で合流するって言ってたけど、このタイミングになったんだね。


「ぴゅー?」


「レイクドラゴン君!やっつけるのはあの魔物だよ、力を貸して!それで、作戦はね……」


「ぴゅー?……ぴゅ!ぴゅー!」


 小さくなった破片、あれなら何とか倒せる!まずはダメージを与えてもらって、弱った所でバラバラに……後は再生する前に数を減らすんだ!



「ピギャァァァァァァァァァ!!!」


「ぴゅー!」


 説明した後、魔物を見てすぐに飛び出すレイクドラゴン君。その体を掴むと地面に放り投げた!


「ピギャァァァ!???」


「ぴゅーー!!」


 続いて水のブレス!奴の足に命中し、地面に転ばせた!


「ぴゅおー!」


「ピギャァァァァァァ!!???」


 前足でレイクドラゴン君を殴る魔物!ドラゴン君はそれを受けながらどんどん前へと進んで行くんだ。


「ぴゅー!ぴゅーー!」


「ピギャァァァァァァァァァ!!!??」







 ドスンと壁に投げ飛ばし……尻尾が飛んで来た!?これで魔物を打ちつける!


「ぴゅー!」


 また水のブレスだ、的確に体を撃ち抜いていく……僕達の作戦を完璧に実行してくれてるんだ!


「ピギャァァァァァァ!」




 どんどん追い詰めていくドラゴン君、でも、奴の体がまた黒く光り出した!


「ぴゅー!?」


「逃げてドラゴン君!それ当たったら痛いよ!」


「ぴゅー!?」


 ドラゴン君はすぐに魔物から離れ、魔力を口に集中させてる。……迎え撃つ気なんだ!


「ぴゅー!ぴゅー!」


「えっ!?わ、分かったよ!皆レイクドラゴン君の体にくっついて!」


「了解した!皆急いで!」


「お、おお!」


 皆でドラゴン君の周りに集まる。するとドラゴン君が奴に向けて口を開いた!






「ピギャ……ピギャァァァ!」


「ぴゅわー!」






 放たれた黒い衝撃波、対抗するレイクドラゴン君は……青色のブレス!水の属性とは違う、もっと強い魔力の塊だ!



 空中でバチバチと火花を散らしながら、お互いの攻撃がぶつかり合う。ドラゴン君は全力でブレスを放ち、衝撃波を止めてるよ!



「奴は体力を相当使った!トドメを刺すなら今しかないです!」


「おい!?ティムっちどうすんのよ、今出たらヤバいっしょ!?」


「はい、だからドラゴン君が奴の攻撃を止めた後……そこで勝負を仕掛けます!」


 そして、僕はびー君にそっと声を掛ける。



 出来るかは分からないけど……あれをやるんだ!










「びー君、僕に貸して!」


「びー?」


「うん!力だけじゃない、心も一つにして、とーっても強い技を使うんだ!」


「びー?……びー!びー!」


 許可はもらった!びー君をお腹に抱いて、一緒に魔力を集めるんだ!






「んっ……い、いくよびー君!」


「び、びー。びー……びー!びー!」









 いいぞ……この感じ、魔力が合わさって……凄い力になってきた!


「ぴゅー!ぴゅー!」


「私の魔力を使って!そうすれば、きっと勝てる!」


 レイクドラゴン君に魔力を送るシュリちゃん。そうしたら、ドラゴン君のブレスが大きくなった!


「ぴゅわー!」


「ピギャァァァァァァァァァ!!????」


 魔物の攻撃を押し返し……遂に隙が出来た!





「今だ!合わせて!」


「びー!」


 僕は一気に魔力を解放して……掛け声をあげた!





「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


「びー!びー!」


 僕の持っているびー君の短剣……これが一気に太くなり、ドリルのような形状に!びー君のおしりの針も大きくなった!


「突っ込めーーーー!」


「びー!びー!」





「ぴゅわーー!」


「ピギャァァァァァァ???!」


 レイクドラゴン君も、完全に攻撃を押し返した!体中にブレスが直撃し、魔物は今動けない!


「とりゃぁぁぁぁぁぁ!」


 僕の持つドリルが紫色に光り出す。それを魔物に向けて、突撃だ!





「[魔技] ヴェノムスパイラル!」


「ピギャァァァァァァァァァ!!!!」


 回転したドリルは魔物の中心を捉え、一気に貫く!そしてドリルが当たった場所から煙が立ち込め、一気に溶かし始めた!


「びー!」


 びー君も同じように毒針を突き刺すと、魔物の体が遂に崩れる。こ、これは……!









「ピギャ……ピギャァァァァァァ……。」


 黒い霧になって消えていく魔物。その場に残ったのは……黒い玉だ。って事は!









「やった……やったよびー君!僕達が勝ったんだー!」


「びー!びー!」


 僕達の力でやっつけたんだ!びー君を抱いて、僕は皆の所に駆け出して行く!




「ティム!見事だったよ!私達……勝てたんだな!」


「はい!」


「おお!マジ凄えな!ティムっちとびー君やるじゃん!俺の次くらいに凄いっしょ!」


「ティム様……お疲れ様です!これが……これがティム様の、テイマーの力……!」


「やった!やったよー!ティム君頑張ったね!」


「ぴゅー!ぴゅー!」







「大したもんだな、ティム!配信も凄いが実際に見るともっと凄いな!」


「ほんとほんと!私達生で見ちゃったわよ!?これは自慢しないと!」


「やったぞー!」


「「「「「うおおおおおーーー!!!」」」」」




 皆喜んでくれてる!僕も頑張ったけど、皆のおかげで勝てたんだ!






「勝った……勝ったぞーーー!!!」


「びー!びー!」

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