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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第八章

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発見!黒い玉、黒い思惑……

「シュリっちー。地図だとどの辺りー?」


「えっとね……ここ!」


「おお最下層ってことね。んじゃここを調べながら上に上がるっしょ!」


 深緑の神殿、地下五階。シュリちゃんが地図を出して居場所を確認、僕達はまた小部屋や通路を調べて進んでいくんだ。それにしても随分下に落ちたなぁ。




「複数人で動くように!あまり距離が離れないようにな!」


 リードさんは率先して小部屋を調べ、シュリちゃんに報告を入れる。この調子ならもうすぐ調べ終わりそう。警備隊の人達は階段を見張ってるからとりあえず安心だ!



「ラーチャオ、周りに敵は居るか?」


「あっちこっちに居るし!気をつけろよ!」






「出たぞー!こっちだー!」


「早速か。私は向こうに行く。お前はどうする?」


「カズハっち、こっちは任せろし!早く行った方がいい!」


「気をつけろよ。ティム、君も来てくれ!」


「はい!」


 敵はすぐそこだ!急がないと!












「こ、これは……!」


 僕達の前に現れたのは大広間!バリアアントを攻撃しながら冒険者さん達が先に進んで行く!そこにはリードさんの姿もあった。


「この程度の相手に、私は負けぬぞ!フンッ!」


「ギィィ!……ギィィ!?」


 槍を操り的確にバリアアントを突くリードさん。バリアを展開されても、それごと壁に吹き飛ばしてぶつけるんだ!勢いで背後を押しつぶす攻撃……勉強になるぞ!



「僕達も行こう!びー君お願い!」


「びー!」


 僕はびー君の短剣を握り、空を飛びながら攻撃だ!あちこちに居るバリアに短剣を突き立て、弱った所は他の冒険者さんにお任せだよ!


「うん!弱ってきたぞ!後はお願いします!」


「おう!皆行くぞー!」


「「「「「おーーーー!」」」」」










 それから少しして、バリアアントは皆倒す事が出来た。今は周りの調査をしてる……でも、さっきよりも霧が濃い……。


「数が多かったな。しかしここに集まっていたのか?」


「多分そうです。なら、ここに何かあるかもしれません!」


「落ち着いて調べようか。ティム、君はこの部屋を」






「あった!皆あったぞー!」


 冒険者さんの声だ!




「あったか!?黒い玉だぞー!」


「ああ!この部屋だー!早く来てくれー!」


「分かった!シュリ様、行きましょう!」


「はい!」



 シュリちゃんはリードさんと一緒に部屋に入る。僕達も皆でついて行こう!










「あ、あった……。」


「後はこれを壊すだけか。」


 大広間の横にあった小さな部屋。ここに黒い玉がふわっと浮いている。これが霧を起こしてるんだ。中にはおそらく……。


「このまま戦闘に入ると思います。道具や魔力は大丈夫ですか?」


「問題無しだ!俺達は行けるぞ!」



 冒険者さん達は一斉に頷いた!なら後はシュリちゃんに任せよう!


「分かりました……では、行きます!」


「シュリ様、私もお側に!」


「リードさん、お願いします!」


 シュリちゃんとリードさんが部屋に残り、僕達は攻撃準備。奴が姿を現したら毒を使って、それから弱るまで時間稼ぎ、最後は火力を集めて一気に……。





「緊張してるな、ティム。」


「は、はい……。」


「今緊張できるのは、私達が情報を集められたからだよ。落ち着いてやれば絶対に大丈夫さ。知識は力……本当にラーチャオの言った通りだな。おかげで皆構えられている。」


 僕達の横には冒険者さん達、それに警備隊の人達も!もし情報がなければここまで準備は出来なかったよね……。側にはサキさんとびー君も来てくれた!


「ティム様!わ、私達も居ます!」


「びー!びー!」


「そういう事っしょ!んじゃ、始めようぜ!」


「……はい!」



 皆が居るんだ。大丈夫、僕なら出来る!今はシュリちゃんに任せて、僕達はここで待機だ!











「では、やります!」


 シュリちゃんが杖を構えて魔力を黒い玉にぶつける!それを見守る僕達……来た、ヒビが入ってきたぞ!




「あっもう少しです!シュリちゃん頑張れー!リードさんも気をつけて下さい!」


「心配無いぞティム!私なら平気だ!」



 ヒビが大きくなって玉がピシッと音を立てる。もう割れる!


「さあティム、構えて!」


「はい、カズハさん!」


 僕は短剣を握り前を見る。一回突き刺して二人を誘導、後は魔法で押し込んで……こんな感じだよね?確認を取っておこう。


「あ、あのー。」


「心配いらねえさ!俺達も分かってるからな、あの二人は頼むぞ!」


「はい!」


 うん、大丈夫だ!










 ピシッ、ピシッ、バリン!


 玉が弾け飛んだ!そして霧が濃くなって、だんだん形を作っていく……来る!


「ティム君お願い!」


 後ろに後ずさりしながらシュリちゃん達がこちらに。僕は二人の前に立って攻撃だ!


「今だ!びー君行こう!」


「びー!」







「あっ手が滑った!」


「えっ!?」


 う、後ろから飛んできたのは……爆弾!?








 ドガァァァァン!







 へ、部屋の壁が崩れちゃった!?


「な、どうして!?」


「いやー!悪い悪い!俺追撃用に爆弾持ってきてたんだけど、手元が狂っちゃったわ!」


 後ろに居たのは……あの冒険者だ!完全に頭から抜けていた!



「これで一安心だな!魔物は閉じ込めたから外には出てこれない!シュリ様の事は諦めよう……これは事故だったんだ!」


「き……貴様ァ!」


 カズハさんが冒険者に掴みかかる!でも……今はそれどころじゃない!



「ティム君!?ま、魔物が出てきたよ!?今は壁を作ってるけど、長くは耐えられないよ!?」


「今行きます!少しだけ待ってて下さい!」



 な、何とかしないと!早く、早く考えなきゃ!

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