表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第八章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

160/279

冒険者一行、落下した先には……

「うわああぁぁ!?」


「皆気をつけろ!下がどうなってるか分からないぞ!」


「んな事言ってもどうにもならないっしょ!?どうすんのよこれ!?」


 僕達は神殿の地下に真っ逆さまに落ちていく!どうしよう!?


「びー!びー!」


「ティム様ー!」


 上からはびー君とサキさんが飛びながら追ってくるけど、二人だけじゃどうにも出来ない!


「シュリちゃん!何か方法ないかな!?」


「ええっ!?う、うーんと……風の魔法使えば着地できるかも!」


「シュリ様、ここは私が!だが、他に誰か使える奴は居ないか!?」





「おう!俺なら使えるぞ!」


「私もいけるわ!」


 リザードマンさんが声を掛けると、すかさず何人かの冒険者さんが応えてくれた!


「この人数……いけそう?」


「だ、駄目!勢いは落とせるけど、完全には止められないかも!」


「勢いは落とせる……ならシュリちゃん!下に光の壁を張って!」


「し、下に?どんな風に?」


「大っきい箱みたいなのを!皆が入れるくらいの箱があれば!手を貸して!時間が無いから、僕の魔力も合わせて!」


「分かった!やってみる!」



 僕はシュリちゃんの手を握り、魔力を放出!それを受けたシュリちゃんが光の壁を展開する!


「ホーリーヴェール!」


「水属性の魔法使いさんっている!?」


「ああ!それも私が兼任だ!どうするのだお客人!?」


「下に思いっ切り打ち出して下さい!深い水を張れば、衝撃が和らぐはずです!」


「うむ、ならば……ウォータースピア!」


 リザードマンさんが槍を投げる……その槍から水が噴き出した!一気に壁の中に水が流れ込む!


「溜まるまで時間がかかる!風の魔法で衝撃を抑えてください!」


「ああ!行くぞ皆ー!」


「「「おおーーー!」」」


 魔法使いさん達が一斉に風を放つ!それで僕達の落下の速度が少しだけ落ちた!


「後は魔力を集めて!防御姿勢を!」


「「「「「「おおーーー!」」」」」」


 魔力を纏った状態で下を見る。水は……貯まってきた!


「飛び込めー!」


 僕達は次々と水の張ったスペースに飛び込んでいく。









 ドボンと音がして…………よかった皆上に上がって来たよ!



「死ぬかと思った……ティムっち平気!?」


「ラーチャオさんも!大丈夫そうですね!」


「喜ぶのは後にしろ!上から来るぞ!」


「ふふーん!後は任せなさい!」



 上から降ってくるバリアアント達。直前で慌てて逃げたのか、落ちてくる数はたった数匹だ。


「ホーリーヴェール!」


「ギィィ!?ギィィィィ!!」


 僕達の頭上に壁が現れ、バリアアント達はそこへ直撃する。ぴょーんと跳ねて地面に投げ出されると、彼らは慌てて逃げ出していった。











「シュリ様ご無事ですか!み、皆も無事か!?」


「こっちは大丈夫だぜー!」


「私達も平気よ!怪我とかもしてないわ!」


「そうか……よかった……。」






「しかし、随分下に落ちてきたな。シュリ、この神殿の地図は無いかな?」


「待っててカズハ!今出すから!」


 シュリちゃんの取り出した地図。それを皆で覗き込む。


「えーっと……今私達が居るのは地下五階。入り口は一階だから、五つ階層を降りたんだね。」


「上には上がれそうか?」


「うん。あそこから落ちたから……あった!あそこに階段があるよ!でも、こんな穴が開いてたなんて……。」


 シュリちゃんが指差した所には階段が!これで上に戻れる!


「バリアアントの仕業だろうな。ここを解決したら、早急に直した方がいい。」


「分かった!ありがとうカズハ!」


「退路は確保出来そうだな。シュリ様、調査は続行しますか?」


「そうですね……皆さんはどうでしょうか?」




「俺達は続行でいいぜ!」


「私も私も!まだまだ元気よ!」


「こっちも大丈夫!ポーション飲ませてくれればいけるよ!」


 冒険者さん達はこの場で少し休憩。リザードマンさん率いる警備隊の人達は……






「皆しばらく休んでいろ!俺達がここを見張っておくぞ!」


「体が丈夫で助かったよ!任せてくれていいからな!」



 全く問題無さそうだ!


「では、少し休んでから調査に戻りましょう。怪我をした人はこちらにお願いします!」


 それからは僕達も地面に座り、ちょっとご飯を食べる。サンドイッチを口に入れ、僕はリザードマンさんの所に向かった。



「お客人、さっきは助かったぞ!感謝する!」


「こちらこそありがとうございます!おかげで助かりました!」


「シュリ様はもちろん、我々皆ちゃんと帰れるようにしなければ。そちらの力も借りるぞ!」


「はい!よろしくお願いします!」


 すると彼は槍を確認。磨きながら、ふと一言漏らした。






「……リードだ。」


「は、はい?」


「私の名前だ。何だろう、今言わないと……もう言う機会が来ないような気がしてな。」


 リザードマ……リードさんが少しだけ不安そうな顔をしていた。


「君の名前も教えてくれないか?いや、もう知ってるがな。本人から聞いておきたいのだ。土産話になる。」


「は、はい!僕はティム、テイマーをやっています!今は冒険者で、それから配信も……。」


「ほうほう!聞かせてくれ!」






「皆準備はいいですね!では……調査を再開します!集まってくださいー!」


 それから僕達は少し話をしてると、シュリちゃんの号令が。僕とリードさんは同時に立った。


「ここからも頼むぞ、ティム!シュリ様の事も、皆の事も守ってみせよう!警備隊隊長の誇りに誓って!」


「僕も頑張ります!リードさん!」


 僕達は二人で皆に合流。先に進む事にした。









 そして進んだ先、そこで待っていたのは…………。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ