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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第八章

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配信スタート!いざ深緑の神殿へ!

「はっ!それっ!」


「ヒヒーン。」


 カズハさんがシュリちゃんの馬車を追う間、僕達は周りの様子を観察していた。これだけの大人数だ、ダンジョンの難易度は結構高いに違いない。


「ここに居るのは皆、ここの冒険者さんなんでしょうか?」


「いや、外から来た冒険者も多そうだぜ?この人数の多さ……深緑の神殿ってそれだけ重要な所なんだろうなー。」


「なら、より警戒して行きましょう。あの人達も居ますし……。」


 僕達の馬車から斜め前、あそこにいる馬車はあの冒険者達が乗っている馬車。何か仕掛けてくるかもしれない、ちゃんと見ておこう。





「皆聞こえるか?そろそろ着くぞ!」


「来た!カズハっち、ついに出番か!」


「行きましょうサキさん!」


「は、はい!」


「びー君もよろしくね!」


「びー!」


 目的地が近づき、馬車のスピードが少し遅くなる。……見えた!きっとあの建物だ!












 馬車を降りた僕達の前には、巨大な建物の入り口。石?鉄?頑丈そうな素材で作られた建物、これに巨大な木が絡みついていて、どこか神聖な感じが漂っている。



「皆様!ここが入り口になります。一度こちらを見て下さい!!」


「馬車に乗ったままで構わん!シュリ様からの連絡事項、聞き逃す事の無いようにな!」


 リザードマンさんが馬車から台を取り出し、そこにシュリちゃんが立つ。集まった冒険者さん達に、ここで説明をするんだ!





「集まってくれた皆様、ありがとうございます!皆様のおかげで、ここの探索を進められます!そう、ここが今回のダンジョン、深緑の神殿です!」


 シュリちゃんが大声で皆に話している。隣の馬車を覗くと……冒険者さん達は皆すごいやる気だ!


「今回はここの調査を行います!国を悩ませる黒い霧、これがここにも現れた為、今まで立ち入る事が出来ませんでした……でも!今は違います!

 皆様、配信をチェックしてくれましたか?そう、とりあえずですが……対処法が見つかったのです!」



 配信!そうだ、僕達の配信だ!それを聞いて、冒険者さん達の士気がより高まった感じがする!



「皆様にはここの調査、そしてもし、黒い玉を見つけた時には破壊をお願いします!これを壊せば霧が晴れる……ここの神殿を解放したいのです!よろしくお願いします!」


 シュリちゃんが頭を下げて、話は終了。彼女は台から降りて、突入の準備を始めていた。




「お前達もあの配信を見たか?あの子とんでもない冒険者だぞ!」


「ああ!テイマーってあんな戦い方をするんだよな!今回彼もいるんだろう?燃えてくるよな!」


「配信をチェックしたけど、仲間との連携が上手いわねー。あれなら私達ともきっと合わせてくれる!頼もしいわね!」



 周りの冒険者さん達、僕の事を話してる!やった!やったー!テイマーの評価は確実に上がってるんだ!


「ティムっち、もう皆前に行ってるぜ!俺達も進むぞ!」


「はい!」


 僕はラーチャオさんと一緒に皆の所へ!













「あの子だ!あの子が噂のテイマーのティムさんだぞ!」


「実際に会えるとは!サインもらおう!」


「あ、あの……。」


 ダンジョンの入り口に立った僕は、他の冒険者さんの注目を集めていた。嬉しいなあ!でも、今は前を見ないと!


「今はダンジョン優先だぞ!ほら、皆行こう!」


「あっ配信見たよ!アンタ美人さんだねぇ。お互いに頑張ろうな!」


「あっ。ど、どうも……。」


 苦笑いしながら冒険者さんにお辞儀をするカズハさん。対するラーチャオさんは……。








「キャー!ちょっとこっち向いてよー!友達がお世話になったって言ってたのよー!」


「この見た目で漢らしい……そのギャップが堪らないわ!」


「あ、ありがとうございます……。」


「照れちゃってかわいい!ほらこっち!」


 女性冒険者さんに囲まれて、顔を真っ赤にしているラーチャオさん。皆大人気だ!





「ティム君ティム君!」


「シュリちゃん?どうしたの?」


「うん。さっきお話しした通り、ティム君の配信のおかげで攻略の糸口が見えたんだ!それでね……ここの調査任務、よければ配信で撮ってくれないかな?」


配信?それは撮りたいけど……ここって撮っていいのかな?だって……


「待って、ここはちゃんとした許可がいる場所だよ!なのにどうして?配信しちゃっていいの?」


「うん!女王様から指令をもらったんだ!私達部隊の力を外に見せるの。そうすればアースラの国の戦力をアピールできる。皆も名を上げるチャンスだから、バシバシ撮っちゃってよ!」


「なら……うん、やりたい!早速始めよう!」


 僕は魔導カメラをプロペラで飛ばすと、周りの冒険者さん達の目が一斉にカメラに向く。





「おー!ティムの配信を直に見れる!お前達、ここで有名になるぞ!手柄は任せろ!」


「負けないわよ!私達が一番になるんだから!」


「俺も配信しよう!カメラ持ってる奴皆出せ!データを得ればこれも評価や金になるぞ!」


「「「おーーー!」」」



 満場一致で配信に賛成!他の配信者さん達も続々とカメラを取り出す。士気がドンドン上がっていく、皆やる気満々だ!





「では皆の者!神殿に突入するぞ!」


「「「「「「おー!」」」」」」


 リザードマンさんの掛け声で、皆一斉に神殿に乗り込む。僕達も急いで入ろう!














「行くぞお前達、シュリ様から目を離すなよ。」


「ああ!彼女にはここで退場してもらわねば困るからな……。」



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