表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第八章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

156/279

出発!深緑の神殿へ

「そこだ!ブラックアロー!」


「うわあああ!?避けてびー君!」


「びー!」


 ダンジョンに入る許可をもらって数日。僕達は特訓と準備に時間を使っていた。今はカズハさんとの勝負、飛び道具を避ける特訓だ。ここではテイマーの力を使わずに戦いをしてるんだ。


「ティム、次は君だ!ファイアアロー!」


「……そこっ!えいっ!」


 僕は飛んできた矢を短剣で弾く。腕が痺れたけど……上手く逸らせた!避けられない攻撃が来た時の為に、ダメージを減らす練習もしないと!


「これならどうだ!」


「軌道は分かってます!これなら!」


 飛んできた矢を弾く為、僕は短剣を構える。そして矢に刃を当て、一気に


「甘いな!」


「えっ?」


 矢が二つになった!?それが僕のお腹に!


「危ない!」


 僕は体を反らせて、矢の軌道から移動する。


「い、痛っ!?お腹が!」


「無理に避けようとしたからな。こういう不意討ちもあり得るから、周りには注意しておく事だ。」


 体を伸ばした状態で動けなくなっちゃった……。カズハさんに抱えられて、僕は体を起こす。


「でも、攻撃は見えてるようだね。後は慣れだ。最も、レルと居れば簡単に避けれるんだろう?」


「はい……僕自身も更に上に行かないと!」



 レルと一緒なら、僕はものすごく強い。これは自信がある!でも、一人の力も底上げしないと。


「びー!びー!」


「うん、びー君もお疲れ様!カズハさん、ありがとうございます!」


「ああ。じゃあ、休憩に何か食べようか?持ってくるよ。」


「お願いします!」



 一人で戦えるように……サリアは凄いなぁ。同じテイマーだけど、一人でも強いんだもの。僕も近づけるよう頑張ろう!












「二人ともー!遂に来たよー!」


 この声……シュリちゃんだ!


「来たか!いつ出発だ?」


「今から三日後!部隊の編成は終わったって!」


「いよいよか。楽しみだな!」


 ダンジョン突入……ようやくだ!これで依頼をこなせる!


 それだけじゃない!アースラの人達との共同作戦だ。これを解決すれば皆喜んでくれる!



「おいしい物がたくさん食べられそうだね。」


「はい!……ち、違いますよ!?」


「そうなのか?顔にそう書いてあったぞ?……冗談だよ。一緒に頑張ろう!」



 ヨツバソウの採集の為にも、必ず達成してみせるぞ!




「私もサポートで同行するの。このパーティーでお世話になるから、引き続きよろしくね!」


「頼もしいな、よろしく!」


「頑張ろうね、シュリちゃん!」


「うん!」



 それからシュリちゃんは、ラーチャオさん達にも伝えるため外に走って行った。



















 そして早くも三日後。時間の流れがあっという間だ。それだけ僕達は、これを楽しみに待っていたんだ!参加する冒険者さんが何人も集まっている!更に国の警備隊の人達も!


「皆、準備はできたな?」


「おう!俺達の力を見せてやろうぜ!目指せヨツバソウ、目指せハーレムっしょ!」


「なら成果を出す事だ。お前なら自然と達成できるだろうな。」


「心配無しだし!期待してくれよな!」


 ラーチャオさんは一人で盛り上がっている。そこにサキさん達も合流した!


「びー!びー!」


「ティム様、いよいよですね!」


「はい!よろしくお願いします!」


「こ、こちらこそ!私も皆様に負けないよう、頑張ります!」


「そうだびー君、レイクドラゴン君は?」


「びー?」


 後で合流するみたい。ドラゴンの力を借りられるなら心強いよ!早く来てくれないかな?


「じゃあ待ち合わせ場所に行こう!よろしく頼む!」


「はい!」


「任せろし!」


「お、お願いします!」


「びー!」



 アースラの任務……そしてマスターさんのクエスト、ここからがスタートだ!











「あっ、皆来たね!ありがとう、こっちだよ!」


「シュリ、君が仕切るのか。女王様は?」


「あ、今回は私がリーダーなんだ。私が物資の手配やサポートを担当してるんだよ!」


「がおー!」


「びー!」


 ドラゴンの赤ちゃん!久しぶりだなぁ。



「ハッハッハ!いい顔をしてますな!」


「リザードマンさん!」


「今回の任務、私達も行くのだ!お客人には負けぬぞ!鍛えられた我らの力、見せて差し上げよう!」


「よろしくお願いします!」


「こちらこそ!シュリ様も、お願いしますぞ!」


「はい!任せてください!」



 リザードマンさんも来てくれるんだ……それだけ重要なんだね、緊張して来た。ちょっとお水を飲もう。水筒を荷物から出してと……


「あ……おいあれ!見ろし!」


「どうしたラーチャオ、かわいい子が居たのか?……奴らは!」


 カズハさんと一緒に顔を向ける。そこに居たのは……最初にシュリちゃんと会った場所、あの時に護衛していた冒険者だ!









「おお!シュリ様!よくぞご無事で!」


「えっ?……あ。」


「心配しましたよ!不慮の事故で置いて行ってしまって、申し訳ありません!」


「じ、事故!?どういう意味ですか!?貴方達が私を置いて……」


「はは!あそこで馬車が止まってしまったので、助けを呼びに行っていたのです!いやぁ、まさか生きて帰って来るとは思いませんでした!」


 あの人達、よくもそんな事を真正面から!









「しかし、黒い魔物を倒して霧を晴らした……素晴らしい!これは我々の手柄にさせてもらいましょう!」


「ふざけないで下さい!もし彼らが居なければ……。」


「彼ら?まあいい。もうミスはしません!今度こそ貴方をちゃんと奥地に送り届けてみせます!おい、連れて行け!」


「な、何を」


シュリちゃんの腕を掴む冒険者。そこへ小盾が飛んできた!




「おいそこの奴ら!シュリっちは俺達とパーティー組んでるんだし!勝手な事言うなよ!」


 ラーチャオさん!




「何だ貴様……い、いや貴様ら、あの時の冒険者か!?」


「その通りだ。よく堂々とそんな口が聞けるな。私には次こそ始末してやる、という意味にしか聞こえなかったが?ついでにもう一つ、その件は既に女王様に報告してある。貴様らの出番は無い。」



 カズハさん!そしてシュリちゃんの側にはサキさんと僕が居るぞ!



「そ、そうか!貴様らが……!」


「誰の差し金だ?一国の重役を暗殺しようとは、正気とは思えないな。」


「だ、黙れ!だが、貴様らも参加するのか……シュリ様!我々と来ない事、後悔しますよ!」


「そ、そんなの知りません!私はこの人達と組んで行くんです!もちろん他の冒険者さん達にも支援はしますので、心配しないで下さい!」


「くっ、行くぞ!」



 冒険者達はこの場を離れていった。あの人達も参加するのか……。












「シュリ様!行きますぞ!早く馬車へ、我らが護衛します!」


「はい!今行きます!」




「元から気を抜くつもりはないが……予想よりも厄介な事になりそうだ。警戒しておこう。」


「女王様、あんなのにも要請出したの?ありゃやばいっしょ。人を見る目が無いなあ。」


「き、きっと何か考えがあるんだよ!じゃあ、私は皆に指示を出さないと!また後で!」


「シュリちゃん行ってらっしゃい!それとリザードマンさん、あの人達に気をつけて下さい!何か企んでるかもしれません!」  


「さっきの奴らか……分かった、こちらでも監視を付けておこう。ではこちらに!お客人、健闘を祈るぞ!どちらがお役に立てるかな?ハッハッハ!」


 シュリちゃんはリザードマンさんと一緒に先頭の場所に乗り込む。すると少しずつ動き出し、他の冒険者さん達を乗せた馬車も後をついて行く!



「とにかく目的地に着かないと始まらない!私達も出発だ!」


 カズハさんの馬車に乗り込み、彼女は馬の背中に。ちょっと心配な事もあるけど、早速出発だ!


「はいっ!」


「ヒヒーン!」




 皆で力を合わせて……ダンジョンを攻略してみせるぞ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ