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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第八章

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ようこそ地竜の国へ!

 門を抜けると、そこには綺麗な街並みが広がっていた!あちこちに大きい木が立っていて、その側には建物が並んでいる。多くの人達が買い物をしたり、特訓したりしてるんだ!


「うわー!広いなー!」


「こんなに大きいなんてびっくりっしょ!良いもん見れたな!今度他の冒険者に自慢してやるし!」


「確かに……思ったよりも大きい国だ。それにぱっと見ただけでも、色々な種族が住んでいるのが分かる。」


「アースラは自然と共生しながら発展してきたんだよ。だから、それと同じように色んな人達とも協力して、国を強くしているの!」


「がおー!」



 手を広げてくるくる回りながら、シュリちゃんは教えてくれた。たくさんの種族が仲良くできれば一番いいよね。僕はびー君を撫でながら話を聞いていた。


「グランド王国とは大違いだな。」


「ハッハッハ!あんな所と一緒にするでない!我ら竜族は色々な者を受け入れるのだ。皆で頑張らねば、自然の中では生きられぬからな!」


 歩きながらシュリちゃんとリザードマンさん、カズハさん達が話している。それを後ろから、サキさんと一緒に眺めていた。






「おなかが空きました!ティム様、何か食べる予定はありますか?」


「そうですね。まずは街を見ながら進んで、良い所があったらと思います。やっぱりたくさん食べたいですよね。」


「えっ!?」


 のんびり話していると、驚いた表情でこっちを振り向くサキさん。……失礼な事聞いちゃった!サキュバスって体型気にする……よね?




「ごめんなさい!その、強い魔法が使えるから、魔力を溜める為に食べるのかなって。僕も大きくなる為にたくさん食べてるんですけど、なかなか上手くいかなくて……。」




(わ、私お腹いっぱい食べた事なんて今まで一度も無くて……。)



「サキさん?」


「……は、はい!そうなんです!私、魔法を使う為にたくさん食べるようにしてます!それにたくさん食べても太りませんし!はい!」


「そうか。羨ましいな。私にも秘訣を教えてくれないかい?」


「な、ならカズハさんも一緒に食べませんか!」


「ああ、お願いするよ!」







 街並みを抜けると今度は頑丈な建物が目に入った。ここは役場や休憩所が並んでいる。冒険者さんや警備の人達が慌ただしく動いていた。



「さあ!このまま進んで行くよ!皆ついて来てね!」


「了解!ちゃんとついて行くし!」


「皆はぐれるなよ。特にラーチャオ、お前は気をつけろ。」


「どういう意味!?」


「行きましょうサキさん!楽しみですね!」


「はい!女王様の住む場所って、どんな所なのかな……?」















 そして僕達が着いた場所は……大きなお城!緑色のレンガで組み上げられたお城を支えるように、巨大な木が並んでいる!ここに女王様が住んでるんだ!


「でっか!ここ凄え城だな!こんなの見た事無いっしょ!」


「落ち着いたら街を歩いてみようね!でも、今日はゆっくり休もうか!」


「はい。それでここは?」


「まあまあ。ちょっと待っててね!」


「ささ、シュリ様こちらに!」


 シュリちゃんは門に駆け寄ると、すぐにガタガタと音が響く。門が開き始めたんだ。







「……女王に会うのは今すぐじゃないとシュリは言っていたな。ならここは女王の城では無い。……まさかこの城は。」


 カズハさんの呟きに、シュリちゃんはにっこりとした表情で答えた。


「その通り!ここは私のお家だよ!」


「がおー!」









「「「「えーーーー!?」」」」


「ぴゅー!」


「びー?」


「驚いたようだなお客人。しかし私の方が驚いているぞ!皆ここがシュリ様の家と知ってはいるが、初対面でここを紹介されるとは……相当気に入られていると見た!」


「そうなんですか?普段シュリちゃんはどうやってお仕事を?」


「あそこに城が見えるだろう?普段は女王様の城、そこの執務室で仕事をされているのだ。」


 リザードマンさんの指さした先、そこにはここよりも大きなお城がある。……シュリちゃんは凄い人だったんだなー。







「今日はここで休んで、明日女王様に会いに行こう!体もちゃんとしておかないとね!」


「そうだな。ホコリはしっかりと落とさないと。」


「カズハさんー!からかわないで下さい!」


「ハハハ。ティム、そう怒らないでくれ。冗談だよ!」




「俺……こんな所入るの初めてだし。ちゃんとできるかな?」


「わ、私も……。」


「ラーチャオ!サキちゃん!平気平気、そんなの気にしないでよ!ほら!」


「わっ!?押すなし!?」


「あっ!待って下さい!」


 ラーチャオさんを後ろから押すシュリちゃん、それを追いかけるサキさん。僕達は三人を追って、一緒にお城の中に入る事にした。






 本当に大きい……気を引き締めていかないと!





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