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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第二章

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少年テイマー、ダンジョン配信をスタートする

「行くよ皆!今からダンジョンへ突入します!」


「わん!」


「びー。」


 僕はリュックから魔導カメラを取り出して、プロペラを取り付けた後、ボタンを二つ押す。これで映像の録画と、リアル……タイム配信が出来るようになるんだよね?僕達はカメラの前に立って、挨拶をした。


「き、緊張するよ……。み、皆様初めまして!僕はティム、テイマーをやっています。今回はこのダンジョン、……名前ってまだ無いよね……ここを調査して行きたいと思います。よろしくお願いします!」


「わん!」


「この子は僕のパートナー!ブレードウルフのレルです。よろしくお願いします!」


「わふー。わん!」


 うん、挨拶はばっちりだ!早速始めよう!


「レル、索敵はお願い!」


「わん!」







「結構暗いから、足元に気をつけてね!」


「わふー!」


 僕達は洞窟に入り、少しずつ進んでゆく。何があるか分からないから、動きも慎重になるんだ。やがて通路を抜け、広い空間に出た。


「わふー。……!」


「レル!?敵が来た!?」


「グルルル……ガァッ!」


 レルが前方を警戒する。すると僕の頭目掛けて、鋭いトゲが飛んできた!


「危ない!」


 僕は頭を捻ってトゲを避ける。鋭いトゲの飛んできた方向を見ると、……そこには植物の魔物がいた。








「あれは……ハイプラント!?何でこんな魔物が!?」


「ヒュッ。」


 ハイプラント……自分のツルを使って歩行し、対象を捕食する魔物。かなり上位の魔物だ!何でこんな所に!?


「ガァァ!」


 今度はレルにトゲが飛んで来た。レルはそれを避け、凄いスピードで駆け出す。


「レル!今行くよ!」


 僕は敵に向かって走る。レルの狙いは……ハイプラントの足元だ!


「グルァァ!ガァァァ!」


 レルは立っているハイプラントのツルを噛み切り、体勢を崩す。続いて本体へ噛みつこうとするが、そこに別のツルが迫る。


「キャウウン!?」


「危ない!」


 ツルに打たれたレルは地面を跳ねながら吹き飛ばされる。そこに僕が滑り込んで体を受け止めた。


「力を貸して、レル!」


「わん!」


 僕はレルの背中を撫でて、ブレードに手を掛ける。レルのおかげで、ハイプラントの姿勢は安定を失っている。今なら突っ込めば行ける!


「そりゃァァァ!」


 僕は一目散に走り出した。ツルでの攻撃もあるけど、ブレードで弾きながら接近する。そして遂に、ブレードの届く範囲に近づく事ができた。


「薙ぎ払えぇぇぇ!」


 僕はブレードを思いっ切り振る。すると足代わりのツルは全部スパッと斬れ、ハイプラントの本体は地面に倒れ込んだ。


「これでトドメだ!」


 ハイプラントの弱点は、トゲを飛ばす穴なんだ。普段はそこから呼吸をしているから、そこを攻撃すれば倒す事が出来る!僕はブレードを穴に突き刺し、一気に体重をかけて押し込んだ。


「シュー!?シュー……。」


 ハイプラントはやがて空気が抜けたようにしぼんで、動かなくなった。これで一安心かな?


「わ、わふー?」


「レルー!やったよ!勝ったんだ!」







 ハイプラントを倒した僕達は、広間の壁に腰掛け休憩していた。リュックから果物を取り出して、レルと分け合う。


「みずみずしくておいしいね、レル!」


「わふー!」


「はい、君もどうぞ!」


「びー!?」


 手持ちのナイフで果物を切り分け、ポイズンビーにもそっと持たせる。一緒に調査してるんだから、食べ物も分け合わないとね!








「でも……入ったばかりでハイプラントなんて、ここのダンジョン、物凄くレベルの高い場所なのかな?」


「わふー!」


「レル、どうする?一度帰った方がいいかな?」


「わふ!わふ!」


 レルは首を横に振った。まだまだやる気満々みたい。それなら僕も頑張らないと!


「そっか。うん!僕もまだまだやれるよ!」


「わん!」




「びー。」


「君も行けるかな?お外で待ってる?」


「びー!?びー!」


 ポイズンビーも元気一杯だ!……大丈夫。僕は強いテイマーなんだ!仲間が居れば僕は凄く強いんだ!


「よし、休憩は終わりにして、そろそろ進もう!」


「わん!」


「びー!」


 きっと出来る!そう意気込んで、僕達はダンジョンの奥へと足を進めて行った。



今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

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