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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第八章

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到着!地竜の国での持ち物検査!

「ぴゅー!ぴゅー!」


「皆、そろそろ地面に降りるよ!準備はいい?」


「私は問題無い、ティム達はどうだ?」


「僕も平気です!サキさんも一緒に!」


「は、はい!」


 レイクドラゴン君がくれた合図、それはもうすぐアースラに降りるサインだ!僕達は馬車の手すりに掴まって衝撃に備えるよ!


「君は私に掴まれ!」


「ヒヒーン!」


 馬を手すりに引き寄せ、手で支えるカズハさん。そうだ、びー君達は!?


「がおー!」


「びー!」


「「わっ!?」」


 シュリちゃんと僕の服の中に入り、ちょこんと顔を出している。……これで大丈夫なのかな?でも、もう時間が無いや!


「ぴゅー!」


「来るぞ!構えろ!」


 そして皆が構えてすぐ、レイクドラゴン君が地面に着陸した。















「ぴゅー!ぴゅー!」


「着いた、のか?思ったより、衝撃が無かったな……。」


「すごーい!レイクドラゴンちゃんうまくスピードを調節したんだね!」


「そ、それでもびっくりですよ。だって僕達、今。」



 衝撃は少なく、思ったよりは安全に地面に着く事が出来た。それは良かった、良かったんだけど……。


「ヒヒーン。」


「ま、まずは皆で降りましょう!」


 馬が端に寄っちゃって、身動きが取れなくなっちゃった。


「びー!」


「ヒヒーン。」


 びー君の誘導に合わせて馬が外に出る。それと同じように、僕達も馬車の外へ!


「しまった。」


「どうしたんですか?」


「いや、一人忘れてたな。」


「ひと……あっ。」


 カズハさんが足下を見ると、そこには目を回したラーチャオさんが寝転んでいた。


「い、行くなら言って欲しいし……吐きそう。」


「わー!?ラーチャオ外に出て!早く早くー!」


 シュリちゃんがラーチャオさんを引っ張り出して魔法を掛ける。僕とカズハさん達は馬車の外の景色、それを眺めていた。




 広がっているのは開けた草原。そして奥には豊かに育った木々に、川も流れてる。ここが地竜の国……!



「着いたな。ティム、サキ。」


「はい!いよいよ僕達の本命のお仕事です!」


「ティム様、わ、私頑張ります!」


「びー!びー!」


 僕達の前には巨大な門。きっとあそこが入り口だね。まずはあそこまで行って、入る許可を貰わないと!


「君達は先に行ってくれ。私は馬車を引っ張る仕事があるからな。新鮮な空気を吸って、気分を切り替えていこう!」


「分かりました、ではお先に!行きましょうサキさん!びー君も!」


「はい!」


「びー!」


「ま、待てって待てって!俺もついてくし!」



 僕達が一歩踏み出すと、少し遠くからラーチャオさん達もやって来た!隣に並んだラーチャオさんの顔は輝いていた。地面に着いて、体調が良くなったんだ!


「空気がうまい!やっぱり俺は歩きが一番だし!」


「ほら行くよ!皆、私に着いてきて!」


「がおー!」


「「「はーい!」」」





「やれやれ、では私達も行こうか。ハアッ!」


「ヒヒーン!」












「うわっ、何だし!?」


 巨大な門の前に着いた僕達。すると近くの地面から、植物のツルがニュッと伸びてきた!?


「ティム様危ない!ファイアブ」


「サキちゃん待って!これは私の国の検査みたいな物なの!落ち着いて!」


 僕達の体を触ったり、地面をスルスルと動いたり。何を調べてるんだろう?


「そこの者達!そのまま動かぬように!」


 中から声が聞こえてきた!きっとこの国の門番さんだ!







「さて、仕事の時間だ!今日はどんな奴が来たのだ?」


 門が少し開いて、中から剣を持った人達が現れた。いや、人じゃない。あの人達は魔獣の鱗にギザギザの尻尾を持ってる……そうか、リザードマンだ!


「最近魔物の襲撃が多いからな、久しぶりの人が来たぞ!どれどれ、今から調べてやろう!」


「お、お願いします!」








 リーダーなのかな。立派な装備をしたリザードマンさんはポカンとしてその場に立っていた。



「どうした、私達を調べるのだろう?早く済ませてくれないか?」


 追いついたカズハさんが一言、リザードマンさんに注文した。それでも彼は動かない。


「お……おお……!」


「何かあったのか!?俺……何か失礼しちゃったし!?」


「落ち着け!……聞いているのか?私達は早くここに入りたいんだ。怪しい所は無い。早く調べて欲しいな。」


「シュリ様!良かった、良かった!」








 …………え?



「シュリ様、よくぞご無事で!」


 リザードマンさんはシュリちゃんを見てからすぐ、彼女の下に走って跪く。それを見たシュリちゃんは顔を真っ赤にしていた。


「……シュリちゃん?」


「シュリ、やはり君は凄い子だったんだね。」


「貴様ら!このお方を誰だと思っているんだ!このお方は!」


「やめてください!この人達は私の命の恩人なのです!失礼な態度は許しませんよ!」


「がおー!」


 顔を赤くしながら怒るシュリちゃんとドラゴンの赤ちゃん。必死に手を振り上げて怒っている彼女達の様子は、とってもかわいく見えた。


 ……ってそんな場合じゃない!やっぱりシュリちゃんは偉い人だったんだ!









「そ、そうでしたか!も、申し訳ありません!しかし、これは規則ですので……。」


「分かってます!だから早く検査をしてあげてください!」


「かしこまりました!……ではお客人、失礼するぞ!テキパキと済ませてやるからな。変な物は持ってないよな?」


 手早く僕達の体を触り、不審な物が無いか調べ始めるリザードマンさん。後でトラブルになるのも困るから、しっかり見てもらおう!




「気の済むまで調べてくれ。私達は冒険者だからな、そちらの言う変な物もあるかもしれない。必要なら置いていこうか。」


「それは頼む!国でトラブルが起きた時、武器を持っていると怪しまれてしまうからな。基本は武器は置いてもらうのだ。こちらでしっかりと管理させて頂こう!」


「僕も出します!」


「お、俺も出すか。盾だけど。」


 僕達は短剣に小盾、弓矢、自分達の武器をリザードマンさんに預ける。



「では、異常は特に無しだな!ようこそアースラへ!私は貴方達を歓迎しよう!」


「これで大丈夫ですね……じゃあ皆、まずは私達の、そして皆の住む場所を案内するよ!私について来てね!」


「レイクドラゴン君はどうする?」


「ぴゅー?」


「……一緒に来るって。皆さん、どうしましょうか?」


「何、ここは竜の国だ。暴れなければ問題無いぞ。」



 リザードマンさんから一言。それを聞いてレイクドラゴン君は翼をパタパタさせていた。


「ぴゅー!ぴゅー!」


「じゃあ行こう!……ようこそアースラへ!さ、こっちこっち!」



 遂に到着した地竜の国……まずは女王様にダンジョンの使用許可をお願いするため、僕達はシュリちゃんの後ろをついて行こう!

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