ここまでの登場人物紹介 その2
今回は第四章からの登場人物紹介になります。整理も兼ねて簡単にまとめましたので、よろしくお願いします。
「お嬢様、情報を集めてきました!」
「ご苦労さまなのじゃ!先生の情報を調べるのは久しぶりじゃのう!」
ここはとある場所にある、一つの粗末な家。粗末な服を着た少女がお菓子を食べながら椅子に座っていると、長身の女性が現れ、書類を出した。
少女の名はライア、女性の名前はルー。テイマーのティム、サリアと戦った魔王とメイドである。
「今日はどんな情報なのじゃ?儂もう楽しみで楽しみで寝れなかったぞ!」
「さっそく開きますね。随分頑張っているようですよ!」
「おお!この調子でどんどん強くなって欲しいのう。……不安要素もあるがの。」
「あの勇者ですね。いえ、今はこっちです!他の人へのインタビュー、見れる配信や資料からの推測!時にはこっそりと様子見も!大変なんですよ?
……はい!前回の続きになります!」
「情報収集は何事にも必要じゃからな。儂が動けない以上お前にしか頼めないから、本当に感謝しておるぞ!」
置いた書類を開けるルーと、彼女の膝にちょこんと座るライア。二人は書類を見て、自分達が注目するテイマーと、その仲間達の事をにこやかに見守るのだった。……しかし一部の者については厳しい目を向けているようだ。
◇◇◇
◯ジャンヌ
グランド王国の騎士団長にして、聖騎士のスキルを持つ騎士。体が粉々になっても再生出来る程の回復力と腕力、剣の腕前を併せ持つ強敵。しかし魔王との戦闘では勇者と共に駆け落ちした。
部隊のリーダーとしては疑問符が付く存在。民を捨てて王を守る事を公言したため、国の中からも批判が出始めているようだ。
◯ライア
魔王の名を持つ少女。ドレスを身に纏い、高度な魔法や体術を駆使する最強の存在。ラルフの配信でテイマーの存在を知り、ティムとサリアに接触する。
勇者パーティーを撃退した後はサリアとそのパートナー、ギルと交戦。感激しながら撤退した。現在は粗末な家で世界の情勢を観察中。
◯ルー
メイド服を着た女性。灰色の髪をした女性であり、優しい性格をしているが戦闘狂の一面も持つ。骨を用いた剣術を操り、その強さはライアと同格レベル。
ティムとの戦闘で圧されるも、全く本気を出しておらず蹂躙。ライアに止められて渋々撤退した。
現在はティムの配信を追いつつ、ライアの指令で各地の情報を集めている。
◯ロットン
配信者であるラルフが所属する役場の職員であり、昇格試験の試験官も務めている、茶色い筋骨隆々の男性。土の魔法使いであり、地面から壁や腕を生成する他、自身に鎧として装着し、戦闘を行う。
強さと同じくらい人柄も重視しており、前向きに頑張るラルフを気に入っている様子である。
◯ミー
配信者兼、腕利きの冒険者として活動中の獣人の少女。種族は[ワーキャット]、変身を行うと獣の力が濃く出た姿になる。普段はパワーを活かした格闘戦を行うが、変身をした後は電撃を放つ戦闘スタイルに変化する。
ティムとラルフに助けられて同行し、その後事件を解決。現在は配信のネタ探しをしているようだ。
◯フェイク
ロットンとティム達が向かった街、カーノンの長。同時に武器工場の管理も兼任し、現在は工場のアップグレードを計画中。
冷静な性格で、怪しい人物を敢えて泳がせるなど頭も切れる。魔法は使えないのか、銃火器や剣を駆使した戦いを得意としている。
◯アオハ
サリアの住む街ストーレに突撃し、無理矢理彼女達に同行している青い髪のエルフの男の子。何やら思惑があるらしく、テイマーとの関係を持とうと動いているようだ。
魔法使いではあるが杖は使わず、指から魔力の矢を出すといった繊細な動きを見せている。要チェック。
◯シロメ
まるまる太った白い鳥の魔物。のんびり屋で好物はジャーキー。いつもアオハと一緒に居て、一緒にのんびりと旅をしている。
種族は[コットンバード]、羽毛で敵の攻撃を受け流す他、くちばしで敵をつついて戦っている。アオハと同じく現在はサリアと行動中。
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ゲンザイティムと行動中。その腕輪は決して外れる事は無い。
◯ラーチャオ
アクセサリーをたくさん身につけた金髪の冒険者。スキルはタンクだが、大きい盾は使わず軽い物で受け流すのが基本戦法。
おちゃらけた言動が目立つがその本質は仲間思いである。得意技は索敵。
流れの冒険者だが、意外と評判も良いらしい。
◯カズハ
黒髪長身の少女。スキルは狩人。冷静ではあるがノリが良く、気配りの出来る性格。
魔力でその場に合った矢を精製、それを使った攻撃を得意とする。狩人らしく判断力にも長ける。
流れの冒険者だが、ラーチャオ同様評判も良いらしい。
◯シュリ
地竜の国、アースラ所属の冒険者。スキルは魔法使いであり、光の魔法を主に使用する。
アースラではかなり偉い地位についているらしいが、詳細は不明。実力者なのは間違い無いだろう。
◇◇◇
「と、まあこんな感じです!配信してくれるからその場に行って話を聞いてくる。昔に比べて情報収集も楽になりました。」
「うんうん。そしてこの出会いによって、ティム先生達は更に強くなる。また戦うのが楽しみじゃ!」
「はい!私も楽しみです!」
「じゃが……。何じゃろうなこの黒塗りは?」
ライアが指差したのは黒塗りになった人物。ルーは困った顔をして返答した。
「すみません。色々と探りを入れたのですが、どうも彼女だけ情報が無いのです。直接調べようにも妨害の魔法がかけられているみたいで……。」
「身元が分からぬか。儂も普段表に出ないように気をつけているからのう。……何か隠したい秘密があるのかもしれぬな。」
「ですね。詮索はやめておきましょう。ティム先生と一緒なら悪い人のはずありませんもの!」
「そういう事じゃ!今しばらくは様子見じゃ!」
そしてライアとルーは戸棚からお菓子を引っ張り出し、口に入れながら会話を楽しむのだった。




