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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第七章

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見えた目的地!地竜の国、アースラ!

「うわー!たかーい!」


「凄いなこの光景……いや、悪くない。」


「み、皆様しっかり掴まって下さい!」


「びー君、ここまで高く飛んだことってある?」


「びー?びー!」


「そうだよね。ここまで来るのは大変だもんね。」






 レイクドラゴン君の提案を受けてからちょっとして。僕達はドラゴン君に移動をお願いする事にした。早く着くならそれが一番!


 ……本当は空の旅っていうのも興味あったんだ。ここまで飛んだ事なんて無いんだもん!興奮しちゃうよ!



「うわあああ!?高いし、揺れるし全然落ち着けないしー!?」


「そこまで慌てる事も無いだろう?安全は保証されているんだ。」


「カズハっちには分からないんだし!大丈夫だって思ってても、怖いもんは怖いんだよ!」



 ラーチャオさんはずっとこの調子。馬車を転がしながらぷるぷる震えていた。



「この速さだと、アースラまでは予想より早く着きそう!本当に速い!」


「シュリ、そうなのか?意外だな、時間がかなり必要だと思っていたが。」


「ヒヒーン。」


「お馬さん、狭くない?大丈夫?私の国に着いたらご飯をあげるよ!」


 ……馬車を引いていた馬も、一緒に荷台に居る。大きい荷台だったから、ちょっと強引だけど何とか入ってもらったんだ。





「ティム様!」


「はい!サキさんどうしたんです?」


「あ、あの!もし着いたら、少し休みませんか?皆ボロボロですし、落ち着いてからダンジョンを目指した方が……。」


「はい!僕は賛成です!足の怪我も治したいですから。カズハさんとシュリちゃんはどうかな?」



 サキさんの言う通り。随分疲れたし……





「それいいね!許可を取るのに時間がかかるし、休んでいくといいよ!」


「私も賛成だ。折角来たのだから、準備も兼ねて周りを歩いてみたい。」


「ラーチャオさんは?」


「お、俺も賛成かな……。こんな状態じゃ冒険、出来ないし……うっ。」



 あっラーチャオさん、顔色がすごく悪い。まさか……。






「貴様!まさかとは思うが!」


「うっぷ。な、何か気持ち悪いし……。」


「わ、わー!?どうしようティム君!?」


「き、きっと酔ったんですよ!何とかしないと!」


「くっ……無理もないか。初めての空の旅だろうしね。」


「な、なら私に任せて!何とかしてみるよ!」


 シュリちゃんはラーチャオさんを隣に移動させた。手に魔力を溜め、お腹をそっと触っている。


「少しすれば楽になるからね。お願い……ここでやらないでよ!」


「うっ……ぎぼぢわるい……。」

















「ぐがー。ぐがー。」


「ようやく落ち着いたー。もう、ラーチャオは世話のかかる人だね!」


 それからしばらく空を飛んだ僕達。ラーチャオさんは体調が良くなったみたいですっかり寝ちゃった。シュリちゃんが頭を撫でながら愚痴っていたよ。


「ティム様、ラーチャオさんは?」


「もう大丈夫!後は目的地に着くだけです!」


「ん、あれは……見えた!シュリ、あそこか?」


「どれどれ?うーん……そう!それそれ!遂にここまで来たんだね!やっぱり空を飛ぶとあっと言う間だ!」



 シュリちゃんは手を広げて馬車をくるくる回る。その肩にはドラゴンの赤ちゃんが座り、一緒に回ってる!


「では、ちょっと早いけど……。」


 シュリちゃんは手を前に組んで、小さくお辞儀。



「皆!あそこが皆の目的地。そして……私の国だよ!ようこそ、地竜の国アースラへ!」



 着いた。着いたんだ!降りたらまずは挨拶しなきゃ!



「ティム様?」


「はい!ちょっと汚れを落としてるんです。」


 僕は服をパンと叩き、ホコリを落とす。それを見てシュリちゃんは笑っていた。



「もう!今すぐ女王様に会うわけじゃ無いんだよ!そんなに慌てないで!」


「そっか!ちょっと急いじゃった。」


「では、私もホコリを落としておくかな!」


「カズハさん!?」


 皆で笑いながら外を見る。その先には……大きく広がる街並みが広がっていた。

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