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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第七章

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異形との戦い、巨竜との共闘

 こちらを見る異形の魔物。黒い霧を体に纏って、僕達をじっと観察してるみたいだ。


「ピギャァァァ!!?」


「ティム!?あれは!」


「はい!あれは、僕が初めて配信をした時に戦った魔物です!」


 僕が配信を始めたダンジョン、そこの隠し部屋に居た魔物。マイラさん……ヘルキマイラを捕まえ、痛めつけていた魔物と同じ種類だ!


「おいおいヤバいの出てきたっしょ!?どうするティムっち!」


「前と同じなら……奴は攻撃しても再生してきます!斬ってもバラバラにしても、元通りになっちゃうんです!」


「そんな魔物が何故こんな所に!?い、いや焦るな。……馬車は死守しよう!これが無ければ逃げる事も出来ない!」


 カズハさんは馬車の上に飛び乗り弓を構える。ラーチャオさんは僕達の前に出て、小型の盾をスッと構えた。




「守りは俺に任せろし!攻撃は二人に任せるっしょ!」


「分かりました!カズハさん、奴の弱点は毒の攻撃です!奴は再生力が強すぎて、傷口から毒を抜けないんです!撃ち込めれば弱体化します!」


「分かった、少し時間をくれ!」


 カズハさん、矢を握って準備してるんだ。時間を稼がないと!





「びー君、力を貸して!」


「びー!」


 僕はびー君の背中を触って力を借りる。出てきた短剣を構え、魔物に向かって走るんだ!


「ピギャァァァァァァ!!!?!」


「行かせないし!ウォークライ!」


「ピッピギャァァァァァァ!?」


 ラーチャオさんが技を使うと、魔物は彼の方を向いて突進する。ラーチャオさんは盾で受け止めるけど、一気に足元がぐらつき出した。


「重っ!凄いパワーだし!?」


「そりゃぁぁぁ!」


「びー!」


 僕達は空中から、短剣と毒針を奴に突き立てる!その二つは


「危ない!?ティムっち危ないし!?」


「えっ!何で!?」


「びー!?」



 ラーチャオさんに当たる直前、彼が体をひねって回避する。高速移動だ!?これじゃ攻撃が当たらない!


「ピギャァァァァァァ?」


 ニヤリと笑う魔物。……完全に舐められてる。


「あの野郎、馬鹿にしてるっしょ!嫌な性格してるし!」


「びー!びー!」


「なら、これなら!」


 僕は短剣を何本も魔物へ向けて投げる。魔物はそれを見て……避けない!







「ピギャァァァ?」


「そ、そんな……。」


 魔物は後ろを向き、投げた短剣は体に突き刺さる。そこがピカッと光って、光が無くなるとまたこっちを見た。これは、読まれてたの!?


「ティムっち……。」


「はい、閃光玉を括り付けて目眩ましをするつもりでした。」


「ここからどうするよ!?」


「び、びー?」


「攻撃を当てれば勝ちが見えます。何とか一撃を当てないと!」


「ピギャァァァァァァ!」



 奴は急に後ろを向いて走り出す。あれは……逃げたんじゃない!そこに居たのは、さっきのレイクドラゴンだ!








「ピギャァァァァァァァァァ!!?!?」


「ぴゅ?……ぴゅー!?」


 レイクドラゴンに噛みつき、自分の体を振りながら激しく攻撃している。それに対して、レイクドラゴンは慌てて地面を転がってる!


「ぴゅー!ぴゅー!?」


「ピギャァァァ!!」


「ぴゅー……ぴゅわー!?」


「ピギャ?ピ…、ピギャァァァァァァァァァ!?!!?」






 転がっていたレイクドラゴンが急に大きな鳴き声を発した。すると尻尾を振り下ろし……魔物の体を真っ二つに!?


「ぴゅー!ぴゅー!」


 そして上半身を咥えて、地面に叩きつける!


「ぴゅおー!」


 下半身の方は足で踏み潰し、動きを止めた……やっぱりドラゴンだ、強い!



「ティムっち!」


「はい!!」


 僕は急いで下半身の方へ走る!奴は再生するんだ、今のうちに毒を撃ち込まないと!


「ぴゅ?」


 レイクドラゴンの足がもぞもぞと動き出す!やっぱり生きてるんだ!


「ぴゅー!?」


 レイクドラゴンが転び、下半身が走り出す!そのまま落ちている上半身にくっついて、元通りになってしまった……。



「だ、駄目だ……攻撃出来なかった。」


「ティムっち、落ち着けし!チャンスは俺が作るから!まずは死なない事最優先にしなよ!」


「ピギャァァァァァァ!?!」



 僕達を見てニヤリと笑う魔物。何とかしないと……







「ぴゅー!ぴゅー!!」


「レイクドラゴン!君も手伝ってくれるの?」


「ぴゅー!ぴゅー!」


「あ、ありがとう!じゃあ、一緒にお願い!」


 怒った顔で魔物を睨むレイクドラゴン。こうなったら……皆で止めるしかない!


「びー君、何とか攻撃を当てるよ!」


「びー!」


「俺が何とか隙を作るから、悪いけど攻撃は任せるぜ、ティムっち!」


「はい!」



 ドラゴンと一緒に戦うなんて初めてだよ……でも、敵は同じなんだ、一緒に頑張らないと!


 大丈夫、僕達は強いんだ!絶対に出来る!












 ◇◇◇


「何あれ……あの魔物、凄く強い。あのままじゃティム様達が危ない!で、でも……。」



(サキさん!僕達が力を合わせればきっと大丈夫です!だから、一緒に頑張りましょう!)


「ティム様……私も、私も何かやらないと!今行きます!」



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