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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第七章

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冒険者一行、霧の中を進む

「そうだ!ティム君は配信者なんだよね!なら今の風景も撮っておいてよ!」


「今って、この状況を!?待って待って、それどころじゃないよ!」


「いや、それはアリかもしれないな。」


「カズハさん?」


 敵を倒して進む中、シュリちゃんからの突然の提案。それにカズハさんは乗り気みたいだ。





「ティム、さっきシュリが言っていただろう。国中の魔法使いや冒険者達も調査に当たっているんだ。もしここで原因が分かれば……大きな情報になる。」


「そ、そうか!」


「それに。」


 カズハさんは僕の側で耳打ちした。


「私達が彼女を助けた証拠にもなる。私達が向かっているのはアースラ、彼女の所属先だ。交渉するのなら、これはいいカードになる。」


「なるほど!僕達のクエストにも繋がります!」


 僕はすぐに魔導カメラを用意し、プロペラで空に浮かべた。参考にもなるし、本命にも使える!カズハさんはすごいや!


「少し余裕が出来たな。今のうちに挨拶を済ませておこう、そうすればどこの配信かがすぐに分かる!」


「はーい!こほん。こんにちは!私はシュリって言います。私は今…………。」






 カズハさんとシュリちゃんをカメラに映し、僕は周りを警戒する…………僕は配信者をやってるのに気づかなかった。こういう考え方も勉強になるなぁ。







「来たよシュリちゃん!壁を!」


「うん!ホーリーヴェール!」




「馬車の右から!今度は五体来てるし!」


「次から次へと……キリが無いな!」


「俺が外出て惹きつけようか?」


「お前は中に居ろ!索敵に集中してくれ!」






「びー!びー!」


「ありがとうびー君!そこだっ、えいっ!」




 それから僕達は馬車を進めながら魔物と戦う。先に行けば行くほど魔物が増えている……この先に何かがあるんだ!


「今度は七体!?多すぎっしょ!?やっぱり俺出るわ!」


「おい、勝手に出るな!」


「さっさと止めたほうが消耗も少ないっしょ?一撃で決めれるようにしてちょーだい!……ウォークライ!」



 ラーチャオさんが迫る魔物に向けて技を使うと、魔物は一斉に彼を狙う。攻撃を避けたりガードしている間に、僕は短剣、びー君は毒針、そしてカズハさんは矢を撃ち込む。







「ど、どうだ?これで終わったか?」


「ひとまずオッケーっしょ!疲れはあってもダメージは無いんじゃない?」


「ああ。ありがとう、助かったよ!」


「ま、俺がやれば当然だし?ここからも任せといてー!」


 カズハさんのお礼を胸を張って受け取るラーチャオさん。彼は凄い人だ。でも、僕達だって負けてないよ!



「皆!たぶんあの先だよ!異様な気配があそこに集まってる!」


「ついに終わりが見えてきたな。行けるか?」


「もちろん!」


「はい!」


「びー!」


 僕達の返事を聞いたシュリさんは手を上に突き出し、やる気をアピールだ!


「じゃあ突撃するよ!皆、あと少しよろしくね!」


「「「おー!」」」


「びー!」














「ティム、これは?何か分かるか?」


「わ、分かりません。初めて見ました。」




 僕達の前に現れたのは……巨大な丸い玉。真っ黒でつやつやな、宝石みたいな玉がふわふわと浮いていた。


「絶対にこれだ!間違いないよ、これを壊せばいいんだ!」


「シュリっち、出来そうかい?」


「もちろん!私にお任せだよ!」


「ラーチャオ、敵は居ないよな?」


 ラーチャオさんは目を閉じ、辺りを探っている。そして大きく手を振った。


「……オッケー!今は大丈夫っしょ!早く終わらせちゃってー!」


「はーい!」




 シュリちゃんは玉の前に立ち、体の前で杖を握る。そしたら一気に魔力が溢れてきた!これがシュリちゃんの力……!



「今からこれを浄化するね!私はしばらく動けなくなるから、周りを見張ってて!」


「任せろし!俺にかかれば安心安全よ!」


「急いでくれ、いつ敵が来るか分からないんだ!」


 僕は短剣を構え、シュリちゃんの後ろに立つ。カズハさんとラーチャオさんも立って、三人で周りを見張っているよ。









「んっ。結構強いなこれ……まだ時間かかりそうだよ!もうちょっと頑張って!」


「慌てるなよ。落ち着いた方が早くなる、慎重にな。」


「びー!びー!」


「どうしたのびー君?」


「びー!びー!?」



 びー君が羽をパタパタ動かし、大きな鳴き声を発した!僕は目を閉じると……何かこっちに来てる!


「ラーチャオさん!」


「ああ!でっかいのが来てるし!皆気をつけて!」


「私達も気合を入れろ!シュリの仕事が終わるまで、ここを死守するぞ!」



 僕達がここを守るんだ!でも……近づいてくる気配、これは一体……?















◇◇◇


「……はい。無事に潜り込めました。現在は………………わ、分かりました。」


 ピッ。


「……つ、次の仕事は……あっ!」






「な、何か来る……!外は!?ティム様達は!?」


「ヒヒーン。」


「ど、どうしよう……どうすればいいんだろう……!」

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