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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第七章

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狩人、馬車を追いかける!

「はいっ、はいっ!」


「ヒヒーン。」


 馬に鞭を入れて、来た道を走る僕達。アースラに向かう為にはここを抜けて、分かれ道を左に進まないと駄目なんだよね。


「行きは気にならなかったが結構揺れるな。そっちは大丈夫か?」


「はい!異常ありません。」


「それは良かった。ラーチャオはどうしてる?」


「ぐっすり寝てますよ。」


「……そのままにしておこう。起きたらうるさいからな。」



 僕も馬車の中で、少しだけ寝ようかな。壁に寄りかかり、目を閉じ……



「サキさん?どうしたんですか?腕輪をずっと触っているみたいですけど。」



「あっ!その、私なら大丈夫だ、そう念じてるんです。何だか緊張してしまって……。」


「そうだったんですか。その気持ち、分かります!一緒に頑張りましょう!」


「はい!ありがとうございます!」


 そして腕輪を触っているサキさんを見ながら、僕は目を閉じた。











 ◇◇◇


「サキ、と言ったかな。今起きているか?」


「はい。起きていますが……。」


「さっきの奴ら、君はどう見た?」


「え、えっ?」




「いや、どうにも気になってね。ラーチャオはドンパチやっていると言っていた。しかし私達が行った時はトラブルこそあったが、敵の姿は見えなかっただろう。」


「は、はぁ。」


「まあ、もう会うことも無いだろう。向こうがそう言っていたんだ。お付きの冒険者も居たし、大丈夫なはず……。」


「え、えっと。」








「…………考え過ぎかな?何だか、猛烈に嫌な予感がするんだよ。」


「嫌な予感?」


「ああ、だから……。戻っていいか?いや逆か、右の道をこのまま進みたいんだ。」


「えっ!?それはティム様に聞いてみないと……。」


「……悪い。行かせてくれ!私の狩人としての直感が囁いているんだ。奴らには……危険が迫っている!」


「え、え?でも」


「一目確認するだけでいいんだ!必ず後で埋め合わせをする!」


「ま、待ってくださいー!?」


「びー?」


 ◇◇◇










 んー。すごい揺れてる。結構険しい道なのかな。


「お、起きました!カズハさん、今はどんな調子ですか?」


「ティム!悪い、今はさっきの馬車を追っているんだ。」


「そうなんですね……えっ!?」


「あの馬車……危険だ!私の直感がそう言っている!」


 ちょ、直感?どういう事!?



「すまないが、ラーチャオを起こしてくれ。奴の力を借りたい!」


「は、はい!ラーチャオさん、起きて下さい!」



 僕はラーチャオさんの体を揺らし、彼を起こす。目をこすりながら、ラーチャオさんは起き上がった。



「何?俺気持ちよく寝てたんだけど?」


「ラーチャオ、この先に何か気配を感じるか?」


 ラーチャオさんは開けたばかりの目を閉じ、何やら探っている。この人、索敵が得意なんだね……。


「気配?んあ。何だか馬車が走っていて、その後ろを何かが追ってるみたいよ?後ろの方は……魔物っぽい?」


「やはりか!急ごう!」


「な、何事だし!?」


「ラーチャオさん、構えて下さい。カズハさんが何かを感じたらしいんです。」


「お?俺の出番?任せといてー!俺、チョー凄いから!」


 それから馬車を揺らしながら、道を進む僕達。……カズハさんの顔が変わった。何か見つけたんだ!



「あそこだ。一度ここに止まるぞ!」


「あっ。距離結構遠くない?大丈夫?」


「私の弓が届く距離だ!問題無い!」


「俺達は?」


「走ってくれ!」


「ええ……。」











「カズハさん、あれは!」


「……マズイな。」


 見えたのはさっきの馬車!カズハさんはこれを追ってたんだ。でも、周りには……ブレードウルフがいっぱい集まってる!


「ひとまず助けなければ!私は矢を使って攻撃する、お前達は近くへ行ってくれ!」


「りょ、りょーかい!」


「はい!行くよびー君!」


「びー!びー!」



 僕達は外に飛び出し、馬車の方へ駆け出す。待ってて下さい、今助けに行きますから!




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