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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第七章

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新たな目的地、目指せ地竜の国!

 マスターさんが現れ緊張が走る。彼は机を持って来て、そこに地図を乗せた。


「簡単には説明したが、改めて確認させてくれ。今回の目的は、貴重なヨツバソウの確保になる。諸君達はCランク、つまり一人前の冒険者だ。難易度も想像がつくと思う。

 もしも無理なら辞退してくれて構わない。このクエストは難しいが……引き受けてもらえるだろうか?」


 マスターさんはこちらを見渡す。大丈夫、僕達ならできる!



「もち」


「無論だ。その為に私はここに居る。」


「俺に任せろし!サクッと終わらせてくっから、期待して待っといてーよ!」


「……もちろんです!頑張ります!」


「そうか……ありがとう!」


 そしてマスターさんは地図を指差し、説明を始める。






「ヨツバソウの生息地を確認したのだが……あるダンジョンに生えているらしい。その場所は、ここだ。」


「あ?ここって?」


「ここは、もしかして!」


 ……僕は横を見る。ラーチャオさんは首をひねっていて、一方のカズハさんは淡々と地図を読み進めていた。


「……国を跨ぐか。一応ここはグランド王国の領土だからな。それでこの国は……。」


 マスターさんは大きく息を吸い、緊張の面持ちで話を続けてくれた。











「そう。ここは地竜の国、アースラだ。多くの草花や木材を扱う、竜族の住む国……ここのダンジョンに向かってもらいたい。」


「マジっすか!ま!俺っち旅をしながら冒険者やってるから、ちゃんとしてれば入れてもらえるっしょ!」


「その態度、どこもしっかり出来てないぞ。その点……君は落ち着いているな。」


「あ、はい。勇者パーティーのメンバーとして、一度周辺のエリアには行った事があります。でも、国に入った事は無かったなぁ……。」


「では、道中の案内は君に任せるとしよう。交渉は私がやるべきだな。コイツでは当てにならない!」


 カズハさんはラーチャオさんを指差してはっきりと言葉を放った。これにはラーチャオさんも怒ってる……。



「ま、いいけど?こーいうのは適材適所って言うし、任せるわー。」



 ……あれ、普通に決まっちゃった。反対すると思ったけど、この人ちゃんと空気を読んでる?




「で、では。皆、よろしく頼む!」


「ああ。」


「任せろー!」


「はい!」


 ……とにかく、ここからスタートだ!張り切って行くぞー!




「ティム、冒険者証の更新が出来たぞ!」


「やった!ありがとうございます!」


 皆が部屋から出る時、マスターさんが僕を呼び止める。彼の手から渡されたのは……冒険者証だ!


「今は暫定的にCランクになっている。君の実力を考えればもっと上になるだろうが……すまない。今はこれで勘弁してくれ。」


「い、いえ!今は勇者パーティーでは無いので。個人として頑張ってランクを上げ直します!」


「そ、そうか……。」


「では、行ってきます!」


 マスターさんとの会話を終え、僕達は二人に合流する。まずは入り口に戻ろう。











「さて、出発しようか。」


「マスターさんからたくさん荷物を頂きましたね。」


「ああ。後は馬車を手配してもらおう。しばらく待っていてくれ。」


 カズハさんが街へ戻り、僕達とラーチャオさんは一緒に入り口で待つ事に……ラーチャオさん、ずっとサキさんを見てる……。



「ねーサキちゃん?今度俺とお茶しない?」


「え?い、いえ、遠慮します。」


「つれないねぇ。」


「あ、あの!」


「ん?どしたのティムっち?」


 ラーチャオさんがこっちを向くと、アクセサリーがジャラジャラ音を立てる。……やっぱり苦手かもしれない。とりあえず、何か話を……。


「ら、ラーチャオさんはタンクなんですよね。防具って持ってないんですか?」


「防具?」


「はい、盾とか鎧とか。」


「俺が?盾?鎧?まっさかー!このファッション見てみ?俺にはそんなの似合わないっしょ!俺にはこれがピッタリなのよ!」


「そ、そうなんですね。」


 ……うん。やっぱりこの人苦手かも。チラチラとサキさんを見てる……な、何か嫌な予感がしてきた。



「ティムっち、そんな心配すんなって!ティムっちもカズハっちも、ティムっちのパートナーの二人も、俺がしーっかり守ってやっから!」


「は、はあ……。」




「馬車の手配が終わったぞ!皆、こっちに来てくれ!」


 カズハさん!いいタイミング!



「じゃ、じゃあ行きましょうか!行こうサキさん、びー君!」


「おーけー!俺も行くぞー!」


 僕達はカズハさんの借りた馬車に荷物を乗せると、カズハさんが運転を担当するみたい、先頭の馬に乗って手綱を握った。






「では行こう!今から私達は仲間だ、よろしくな!」


「はい、よろしくお願いします!」


「わ、私も頑張ります!」


「びー!びー!」


「皆元気だねぇ!俺も負けられないし!」




 いよいよ出発だ!いざ、地竜の国、アースラへ!

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