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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第七章

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少年テイマー、新しい冒険者と出会う

 僕、びー君、サキさんの三人は、まずは街役場に入る。マスターさんに冒険者証を更新してもらうんだ。


「ここが依頼者様のお屋敷……。」


「サキさん?ここは街の役場ですよ!」


「びー?」


「びー君は出ちゃ駄目ー!」


 すると受付さんがこっちに走って来た。僕達の姿を見て、慌てて来たみたい。


「ティムさん!来てくれたんですね!」


「は、はい。でもまずはマスターさんに……。」


「分かりました!今呼んできます!」





 ……しばらくして、受付さんと一緒にマスターさんが走って来たよ!


「ティム、本当にありがとう!」


「はい!でもまずは、これを!」


 僕は冒険者証を出して、マスターさんに手渡した。その後魔導カメラも取り出し、受付さんに渡す。


「冒険者証と映像です。これで更新をお願いします!」


「わ、分かった!すぐに取りかかろう!」


「でも、ティムさんの配信見ましたよ。テイマーはクズスキルなんかでは、無かったんですね……。本当にすみませんでした……。」


「私も反省している。テイマーだからと……いや、違う。そもそも相手が誰であっても、私の対応は絶対に間違っている物だった。あんな横柄な事をしてしまって、本当にすまない!」


「わ、分かってもらえたなら……。それで、この後僕達はどこに行けばいいんでしょうか?」


「あ、ああ。二階に一つ部屋があって、他に依頼を受けてくれた冒険者が待っている。冒険者証の更新をする間、そこで待っていて欲しい。」




 あれ、昨日は受けてくれる人が居ないって言ってたけど、見つかったのかな?



「君が受けてくれた後に、二人の冒険者が名乗りを上げてくれたんだ。彼らは恐らく、旅の冒険者だろう。一緒に頼みたいのだが……。」


「分かりました!人数は多い方が頼もしいですし、一緒に頑張ります!」


「では……よろしく頼む!」


「お願いします!」


 二人は深々と頭を下げ、それから奥の部屋に入っていった。






「ここです!ここに書いてあります![マスターの依頼を受けた人はこちら。]って!」


「びー。びー!」


「はい!さっそく入りましょう!」


 二階に上がると、通路の先に一つ部屋があった。そこにカードがぶら下がっている。間違いない、ここだ!



「依頼を受けた人はどんな人なんだろう?挨拶をしておかないと。」


 僕が扉を開けると……!










「あれ?」


 誰も居ない?カードにはここって……。










「よっと!」


「っ!?」


 上から気配が!?僕が上を向くと、魔力の玉が飛んで来た!


「危ない!それっ!」


 僕は短剣を取り出し、魔力を纏わせそれを弾く!玉はふわふわと空を飛んで、すぐに消えてしまった。


「だ、誰ですか!?」


 僕は部屋中を見渡す。すると居た!天井の壁に、一人張り付いている!あ、下に降りてきた。








「おおっ、いい腕!さすがティムっち!」


「は、はい?」


「……困っているじゃないか。だからやめろと言ったのだ。失礼にも程がある。」


「え、えっ?」


 今度は前からもう一人!この人達が依頼を受けた人?



「君も依頼を受けたんだな。ならば、ここでは仲間と言うわけだ。」


「おーおー!堅苦しいのは抜きにして、語り合うっしょ!」


「あの、貴方達は?」



 突然現れた二人。この人達はどんな人なんだろう?













「では、私から挨拶をさせてもらおう。」


 最初に声を掛けて来たのは、黒髪の女性だ。背中には長い弓を背負っている。


「私はカズハ。見ての通り冒険者だ。まあ、一つの所に留まらず、旅をしながら修行をしている。スキルは狩人だ、よろしくな。」


「よ、よろしくお願いします。僕はティム、テイマーをやっています。」


「君の服の中にいる魔物が、パートナーだな。」


「はい。この子はびー君、ポイズンビーです。」


「そうか、よろしくな。」


 カズハさん、クールでかっこいい人だなぁ。






「お?終わった終わった?なら次はおーれ!格好良くキメてみせるし?」


 ……この人は、何だろう。キラキラのアクセサリーをあちこちに着けた、金髪のお兄さんだ。ちょっと、近づきにくい雰囲気がある……。







「俺はラーチャオ!スキルはタンクって奴よ!守りに関しては、俺凄いんだぜ?つーことで、一つよろしくー!」


「よ、よろしくお願いします……。」


「お?ねーねーそこのお姉ちゃん、名前は?」


「は、はい!私はサキです。ティム様のパートナーを勤めております!」


「へぇ……。」


 じ、じっとサキさんを見てる……。この人、少し怖い……。







 と、とりあえず、話を変えよう!気になる事もあるし!



「あの。カズハさんはどうして依頼を受けたんですか?」


「私か?私はただ修行の一環だ。ヨツバソウというのは珍しい植物だ。それがある場所なら強い魔物がいるだろう。素材を集めて武器の新調を考えているのさ。」


「なるほど。ラーチャオさん、は?」


「俺?俺は気の向いた時にあった依頼を取っただけだし?難しいのをやれば、人気いっぱい金もガッポリっしょ?」


「な、なるほど……。」



 二人とも個性的な人達だ。この人達と組んでの依頼……きっと僕も成長できるはずだ!




「……そろそろだな。依頼主の登場だ。」


「お?遂に来る?」


「緊張する……びー君、サキさん、よろしくお願いします!」


「びー!」


「は、はい!」


 外から足音が聞こえ、この部屋の前で止まる。そして扉が開いてマスターさんが入って来た!



「皆、ありがとう!それではクエストの説明をさせてもらいたい。よろしく頼む!」



 さあ、新しい冒険だ!頑張るぞ!

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