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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第七章

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出発。少年テイマー、パートナー交代!?

「わん!わん!」


「かめー!」


「びー!」


「へえ。サキさんか!いい名前だと思うな!」


「ミーもラルフと同じ意見だよ!よろしくー!」


「はい、よろしくお願いします!」


 今は皆でご飯を食べながら、サキさんの名前を報告中!明日に備えてたくさん食べてると、僕の手をロットンさんがそっと押さえた。


「ティム君、頑張ってくれ!俺は明日に出ちまうが、何かあったら相談に来てくれて構わないぞ!」


「ロットン、心配し過ぎだぞ?先生は俺達より強いんだから大丈夫だって!」


「その時はよろしくお願いします!」





 僕達の横、モブロウさんとモブスケさんもご飯を勢いよく口に入れていく。


「旨い!この料理は……リース姉貴のスープだな!」


「はい!正解です!」


「こっちはマイラ姉貴とびー君のはちみつパンですね!俺にはお見通しですぜ!」


「びー!びー!」


「ほう。よく分かりましたね。」


 リースさん、僕が初めに来た時よりもずっと楽しそう!賑やかだと楽しいし、ご飯もすすむし、さあどんどん食べ進めよう!



「あ!ラルフさんそれは僕のパンです!」


「先生!これは俺が早かったから俺のパンだぞ!」


「慌てなくてもまだまだありますから、落ち着いて食べて下さいね!」


「あー、ラルフとティムは怒られちゃったね。一個ずつゆっくり食べないと!」


 そう言うミーさん両手にパンを持ち、口に一つ咥えている。



「お前が言うなよ!三つ持ってんだろ!」


「ミーさん僕にも一個ください!」


「あはは!だーめ!」



 皆で笑いながらご飯を食べる。……勇者パーティーに居た頃は、こんなに楽しくご飯を食べた事なんて無かったなぁ。皆に会えたのは、配信を勧めてくれたサリアのおかげだよね。今は何をしてるんだろう……。改めてお礼をしなきゃ!



「んじゃ、適当な所でお開きにするか!明日も早いぞ、今日はゆっくり寝とくように!」


「はい!」









 片付けもきちんとやらないとね。僕達は使った食器を集めて流し台に持って行く。そうだ、ロットンさんに気になった事を聞いてみよう。




「そう言えば、僕の冒険者証ってどうなるんでしょう?ストーレやカーノンに行った時も黒塗りだったんですよね。」


「心配無いさ。ストーレに行った時は観光だったんだろ?カーノンには職員の俺が同伴してたから、身分証明も出来てるし。あのマスターも同行してくれるなら必要無いが、息子さんの側に居た方がいいよな。」


「じゃあ。」


「一応正式に更新してもらうといい。ラルフの試験に付き添ってるし、ティム君はアイツと違って他にも実績あるからな。条件のCランク証はすぐ出せると思う。」


「分かりました!」


 そして食器を整理して、明日の準備も終わったのを確認。よし!大丈夫!


「明日が楽しみだな!ティム君!」


「はい!」


















 ◇◇◇


「わふー。わふー。」


「………………。」


「わふ?わふー……。」


「そーっと、そーっと……。」


「……わふ?」


「ご、ごめんね……えいっ!」


 ぱくっ。


「わふ……。わうー。」



 ◇◇◇













 朝だ!さあ起きるぞ!


「リースさん、おはようございます!」


「ティムさん!いよいよ出発ですね!」


「はい、頑張ってきますよ!」


 リースさんに挨拶をして、早めにご飯。服を着替えてからパンを咥え、リュックを背中に!


「おー。起きたねティム。」


「おはよう先生!いよいよだな!」


 ラルフさんもミーさんも起きた!





「ラルフさん、ロットンさんは?」


「アイツはモブロウ達と畑だよ。体を温めるんだってさ。」


「なるほど!では……行ってきますね!」


「がんばれー!応援してるよー!」


「先生!しっかりな!」


「はい!レルー!そろそろ行くよー!」













 …………あれ?



「レル?レルー!」


「わ、わふ……。」


「レル!おはよう!ってどうしたの!?」


「わふー……。」


 レル!?顔色が悪いよ!


「もしかして、昨日ご飯を食べ過ぎたでしょ!」


「わ、わふ!?わん、わん!」


 レルは首を横に振ってる。でも、何かフラフラしてるし……。


「何か混じってたのかな?ちゃんと食べれる物を確認したと思うけど……。」


 どうしよう……レルが居ないとテイマーの力を発揮できない!






「おはようございます。皆起きましたね。」


「マイラさん!」


 マイラさんがクワを持って扉を開けた。太陽の光が入ってきて、眩しく光る。



「レル?体調を崩したのですか?」


「はい……どうしましょう。」


「びー?びー!びー!」


「おや、びー君?」


「びー!びー!」


「……えっ?」



 あっ、びー君が飛んで来た!それで僕の肩に止まって……


「びー!」


「えっと、びー君が一緒に来てくれるの?」


「びー!」


「それは良い。ティムは以前、びー君から力を借りていましたよね。信頼関係なら大丈夫でしょう。」


「た、確かに。びー君の力を借りれば、ちゃんと戦う事も出来ます。……レル?今回はどうする?」



 レルをじっと見るけど、お腹を下にしてぺたんと寝そべっている。やっぱり難しいよね……。


「わ、わふ!わん!わん!」


「びー!」


「わん!わん!」


「びー?びー!」



 びー君と話をして、レルはこっちを向いた。


「わん!わん!」


「……分かった!今回はびー君と頑張ってくるよ!レルは今回はお休み!しっかり体を治してね!」


「わん!」





 ちょっと予想外の事態になったけど、何とかなる!いや、何とかしてみせる!僕達は強いんだ!


「で、では行ってきます!行こうびー君!」


「びー!」


「ま……待って下さい!」


 奥から声が掛かる。声の主は、サキさん!?




「その依頼……私もついていきます!」


「えっ!?」


 突然の提案!何でだろう?


「そ、その……私サキュバスですし、戦力の面ではお役に立てるかもしれません。それに……名前を頂いたお礼をしたいんです!お願いします、連れてってください!」



 …………どうしよう。でも戦力は欲しいし、サキさんの力も見てみたい!



「それでは、一緒にお願いします!」


「はい!」


 満面の笑みで返事をくれたサキさん。今回はこの三人で出発だ!


「では、行ってきます!」







 最後に畑のそばを通って、ロットンさん達の所へ。ちゃんと挨拶しておこう!


「ロットンさーん!モブロウさん、モブスケさんも!行ってきますねー!」



「ティム兄貴!こっちは任せてくれよなー!」


「兄貴!応援してますぜー!」


「んじゃ、俺も行くか!じゃあな皆!また来た時はよろしく頼むよ!リースちゃんも元気でな!」


「はい、ロットンさんも行ってらっしゃい!」


「ああ、では諸君!さらばだ!」











 ◇◇◇


 僕達はそれから街まで進み、門の前に着いた。ここでロットンさんともお別れだなぁ……。


「そんな顔すんなって、また遊びに来るさ!ティム君、頑張れよ!君達なら今回の依頼も大丈夫さ!」


「はい!では……また!」


「おう!」


 ロットンさんは後ろを振り向きながら自分の帰路に。そして僕は……街の方に!



「じゃあ……行くよ!」


「びー!」


「は、はい!」


 一応びー君は僕の服の中に。そしてサキさんには羽と尻尾を隠してもらう。まずは街役場に行かないと、冒険者証をちゃんと更新してもらうんだ!















「おっ、来たな来たな。」


「そうか。あの子が噂の……。」


「どんな挨拶をしちゃおっかなぁ!」


「礼は尽くせ。失礼のないようにしろ。」


「へっ、楽しみだねぇ!」

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