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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第七章

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思わぬ来客、新しい冒険の予感

「行くよレル!こっちこっち!」


「わん!わん!」


 村に帰ってきてから、数日が経った。僕達は今、畑のお世話をしながら特訓をしてる所だよ!



「ティム兄貴、そのシャベルはマイラ姉貴のですよ!重くないですか?よければ俺が持ちますぜ!」


「モブスケさん!これは特訓も兼ねてるので、もうちょっと持たせて下さい!」


「へい!了解です!」


「ティム兄貴!こっちはこのモブロウ様に任せろ!思う存分特訓してくれよな!」



 一緒に畑を耕しているのは、細めの男の人……モブスケさんと、大きい男の人……モブロウさん!普段は二人で畑をお世話してくれてるんだ。リースさんが以前村に誘った人達で、二人とも気の良い人達なんだ!


 カーノンの街に行く前に挨拶しただけだから、早く仲良くなれるといいなー。




「なあ兄貴。俺達あの場に居なかったけど、あの女の人はもう元気になったのか?」


「はい。今はお家でゆっくりと休んでます。きっと今後の事を考えてるんですよ!」


「それは良かった!なら俺達も頑張ろう!モブスケ、じゃんじゃん進めろ!」


「へい!」








 ◇◇◇



「ティムは何だか楽しそうだねー。」


「だな。ミーはこれからどうする?」


「うん!ミーはリースにあいさつ出来たから、一段落したら帰って配信を再開するよ!皆喜んでくれるし、成果を出せばお金も稼げるからね!」


「俺も特訓だ!タルトと一緒にどんどん強くなるぞー!」


「かめー!」



 ◇◇◇






「失礼します!」


「おっティム君!頑張ってるな!」


「ティムさん!お疲れ様です!」




 僕が休憩の為にリースさんの家に行くと、ロットンさんがリースさんと料理を作っていた。いいにおい……お腹すいてきちゃった。



「しっかしリースちゃん、ここも随分賑やかになってきたな!」


「はい!皆優しくて、毎日が楽しいです!」


「そりゃ良かった!何かあったらラルフに言えよ?こき使って構わないからな!」


「それは……その時に考えましょう!」



 そしてロットンさんはこっちを向いた。頭にちょこんと乗せた帽子が、格好良さを出してる気がする!


「んじゃ飯にするか!皆を呼んできてくれ!」


「はい!」


 今日のご飯は何かなー?早く皆を呼んで、内容を確かめなきゃ!








「皆さん!ご飯ができましたよー!」




「来たな!行こうタルト!」


「かめー!」


「ミーもミーも!全部食べちゃうぞー!」


「兄貴!俺達も行きますぜ!」


「おう!俺が一番だ!」



 皆で食べるご飯はおいしいから、早く……………………。















「え……?」



 皆を家の側で待ってると、入り口に誰か立ってる。あれは……。



「い、居ましたー!ようやく見つけましたよ!元勇者パーティー、テイマーのティムさん!」






 …………何で?何であの街の受付さんが?







「街で会った時、どうして逃げちゃったんですか!ちょっとお話したい事があったんですよ?」



 …………な、なに!?



「あ、ああ……!」


「よっ、皆飯に来たか?って、あれは!?」



 ロットンさんと目が合う受付さん。するとロットンさんの顔が一気に険しくなった。ロットンさんはすぐにジャンプして、僕の横に跳んできてくれた。



「アンタは……。」


「あ、貴方は誰ですか!?ティムさんは私達の街の冒険者なんですよ!勝手な事をされては困ります!」


「そうですか。それで、彼に何の用があるのですかな?」


「それは……。」









 受付さんはしばらく固まった後、急に地面に座り、土下座の姿勢をこちらに向けた。



「お、お願いします!ティムさんに受けて欲しい依頼があるのです!引き受けてもらえませんか!」


「……えっ?」


「お願いです!ティムさんにどうしても、どうしても頼みたいんです!」




 ……何で。前行った時は駄目って言ってたのに!




「で、でも!前に言ってたじゃないですか!クズスキルのテイマーに出すクエストは無いって!」


「あっ、あの時は、その……。」







 ……ちょっと待とう。もしかして、テイマーの強さが分かったから、依頼に来てくれたのかも。……落ち着こう、落ち着こう。大丈夫、僕なら大丈夫だ!









「ふー。ふー。ご、ごめんなさい。でも、どうして僕に?他の冒険者さん達は居ないんですか?」


「はい、誰も引き受けてくれないんです。難易度が高すぎるって……。」


「どんな内容ですか?一度話を聞いてみないと。」


「は、はい!分かりました!それでは一度マスターの所に」


「はいストップ!」




 突然ロットンさんが受付さんを止めた。やっぱり怪しい物を感じてるみたい……。


「私もついて行きましょう。どんな話か聞いておかねば。」


「な、何で貴方が?そもそも誰ですか?」


「こう見えても役場の職員でしてね。不当な内容じゃないか見ておきたいのですよ。」


「は、はあ。分かりました。では貴方も一緒に来て下さい。」



 ロットンさんは後ろを振り返り、大声で皆に話しかけた。


「お前ら!俺達ちょっと外に出てくるから、飯は先に食っていて構わないぞ!リースちゃんの言う事ちゃんと聞けよ!」







「では行きますか!ティム君、早く済ませよう!」


「はい!よろしくお願いします!」


「で、ではこちらへ!」


 僕達はもう一度街へ向かう。どんな依頼なんだろう?でも、これもテイマーが認められてきてるって事なら……頑張るぞ!

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