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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第七章

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少年テイマー、ミルクの買い出しに行く

「頑張ってレル!」


「わん!わん!」


「しかし……そんな酷い扱いをする役場か。気をつけねぇとな。」


 僕達は街に向かってスピードを上げる。距離はそこまで離れてないから、もうすぐ到着するはず。




「見えた!あそこです!」


「さて、いよいよだな。」


 街の外に着いた僕は、頭にローブを被って入る準備をする。


「レル、お外で待ってて!」


「わん!」


「気をつけろよレル、野生の魔物と思われて攻撃されるかもしれない。待つならしっかり隠れとかないとな!」


「わん!わふー!」


「わ、分かりました!」


 レルは街から少し離れた草むらにしゃがみ、僕とロットンさんで街に入る事にした。でも、ちょっと心配だな……。




「そうだ。ここで冒険者証を更新したんだろ?なら映像を提出すればランク上がるんじゃねぇか?」


「た、確かに!」


「テイマーがちゃんと戦えるって分かりゃ酷い扱いもしないだろ!早速見返すチャンスが来たな!」


「はい!ちょっと冒険者証を出しますね。」


 僕は冒険者証を出して……あっ。


「ティム君落としたぞ!慌てなくても平気平気!」


「ありがとうございます。」


「どれ、ついでに今のラン………………。」






 あれ、ロットンさんの動きが止まった。


「ロットンさん?」


「……ティム君、冒険者証って確認したか?」


「あっ……ストーレに行った時は必要なかったし、カーノンはロットンさんと行ったから出してないです。」


「じゃあ、まだ見てないって事か。」


「あ、あの?」


「……何でもない。更新は後にしようか、今はミルク優先だしな。ほら、さっさと済ませるぞ!」


「は、はい!」


 僕達は早歩きで街に入っていった。










「らっしゃい!食料はここで買ってきな!」


「ポーションはここが安いよー!皆見ていってねー!」


「活気のある街だな。ここならミルクもあるだろ。」


「ですね、早く探しましょう!」


 僕達はお店を覗きながら、目標のミルクを探す。あっちこっちにお店があるから、どこに行けばいいか分からない……。


「どうしましょう。見つかりません!」


「ここは賑やかすぎるな。ちょっと外れの方を当たってみるか。」



 街の中心から離れようと後ろを振り向く。とりあえずここから外側に



「ロットンさん!あっちも」


「あっ!」


「えっ?……あ、ああ…………!」


 ろ、ロットンさんの方を向いた時、女の人と目が合った。……あの人は、街役場の受付さんだ……。こっちを見て、慌てたように近づいて来た!


「あの!貴方は」


「あ、あわ」


「ティム君?あ?」


 ロットンさんと女性の目が合った。


「……なるほどな。ティム君、早く外側に行こうぜ!買い物買い物ぉ!」


「あ、……はい!」


 ロットンさんが手を引っ張って、僕を連れ出してくれた。



「ま、待って!行かないで!」


 後ろから呼び止める声がしたけど、僕は急いで外側に向かって走り出した。














「はぁ、はぁ……。」


「落ち着いたかティム君?」


「な、何とか……。」


「アイツか……ま、早く気分を切り替えようか!ミルク探しの続きだ!」


「はい!」


 ロットンさんと一緒に、ミルク探しの続きだ。急いで探そう!







「あったぞ!あそこだ!」


 そして歩き回ってしばらくすると、ミルクのビンを売っているお店を見つけた!やった、やっとあったぞ!


「いらっしゃい。何か用かな?」


「あの!ミルク下さい!」


「はいよ。どれくらいかな?」


「後ろの樽一個、丸ごと下さい!」


「うん、これだね。樽……樽!?」



 店主さん驚いてる!でも僕がお金を出すと、樽ごとミルクを譲ってくれたんだ。


「毎度あり!ちゃんと飲んで大きくなるんだよ!」


「はい……。」


「よし!やる事終わったな!早く帰ろうか!」


「はい!ありがとうございます!」



 僕達は急いで街の入り口に走る!そしたらレルに合流して、背中に樽を乗せてもらうよ。



「ただいまレル!これお願い!」


「わん!」


「さあ行くぞ!あの女性が待ってるからな!」


 僕達はひたすら走って村に帰る!ミルクは買えたんだ、後は飲んでもらわないと!







「ま、待って!待って下さい!お願いだからー!」


 後ろから受付さんの声が聞こえたけど、僕はミルクを優先して村に走って行った。












「皆さん、ただいま!」


「おかえりなさいティムさん!ロットンさんも!」


「ティム君はそれを持って行ってくれ!いやー疲れた、ご褒美に酒をくれ!」


「はい!果物でできたワインです!」


「ありがとな!あー!堪らねぇぜ!」


 ロットンさんは椅子で一服、僕はミルクの樽を持ってマイラさんの所へ!彼女は部屋の外で僕を待っていてくれた。




「マイラさん、買ってきました!」


「お疲れ様です。さあ、こちらに!」


 マイラさんと部屋に入ると、パジャマに着替えた女性がベッドに座っていた。




 な、何だかすごい……うまく説明出来ないけど、とってもきれいな人だ。髪のつや、スラッとした体、これがサキュバスなんだ……。


「あの……あなたが助けてくれたんですか?」


「は、はい!」


「ありがとうございます。」


「そ、それでこれを持ってきました!ミルクが好物って聞いたんですけど……。」


「はい!……では、いただきます。」


 彼女の側にミルクの樽を降ろすと、コップに注ぎ、まずは一杯。次にもう一杯、その次も……



「これで良くなってくれればいいのですが。」


「大丈夫です!絶対!」


 目の前でミルクを飲み干していく女性……後で彼女に、何があったのかを聞いてみよう!


 でも、今は僕も休憩しよう。リースさんにジュースをもらう為、僕は皆の所に戻る事にした。

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