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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第七章

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少年テイマー、村へ到着!

「ふう、気張れよティム君!」


「はい!頑張ります!」


 僕とロットンさんは、倒れた女性に魔力を送り込んで傷を塞ぐ。少しずつ傷は塞がっていくけど……何だかふらふらしてきた……。


「ティム君、ポーション飲んで!魔力切れで倒れたら助けられねぇぞ!」


「は、はい!」


 僕は一度手を止め、ポーションをがぶ飲みする。それから目を閉じて呼吸を整え……うん、大丈夫だ。


「あんま無理すんなよ!キツいなら言ってくれ!」


「大丈夫です!早く終わらせましょう!」


 二人で魔力をガンガン送り込み、それから数分。ようやく傷が塞がり、女性はすやすやと寝息をたて始めた。





「すぅ……。」


「これでおおむね良し!今のうちに村まで運ぶぞ!」


「はい!」


「ロットン、先生ー!おーい、大丈夫かー!」


 ラルフさんとミーさんがこっちに向かって来る。この状況を見て、二人は顔を真っ青にしていた。







「ティム!ロットン!どうしたのその人!すごい傷だよ!?」


「ミー。悪いな、やっぱり早く出ないと駄目だ。ラルフ、お前は後ろからゆっくり来てくれて良いぞ。」


「あ、ああ。分かった、俺はゆっくり行くよ。レル、この人を乗せてやってくれよ!俺は平気だからさ!」


「わん!わん!」


 レルは女性をそっと背中に乗せると、皆より早く歩き出した。僕達は早く村に帰ろう!あの人はレルに任せるんだ!



「レル、ごめんね!僕達は先に行くよ!」


「わん!わん!」


 レルを追い越して、僕達は村に急ぐ。皆に知らせないと、このままじゃ危ないよ!






















 ◇◇◇



「ふんふーん。ふふーん。」


「びー!びー!」


「びー君!今日もいいお天気ですね!日が暮れる前にお料理用のお野菜をとりましょう!」


「びー!」



 私はリース。今は友達のびー君と一緒にお野菜を集めてます。今日はシチューを作るんです、楽しみですね!


「姉貴!こっちの収穫は終わったぞ!」


「モブロウさん、お疲れ様です!」


 モブロウさんが別の畑から、にんじんとお芋を持って来てくれました。後は……何を収穫しましょう?とうもろこしなんて入れたらおいしそうです!



「皆楽しそうですね。私も嬉しいです。」


「マイラさん!今日はシチューを作りますよ!」


 家から出てきたのはマイラさん。その手にはシャベルを抱えてます。


「それは楽しみです。どうでしょう、今日は私が作りましょうか?」


「おっ、マイラ姉貴の手料理か!これは仕事が捗るな!」



 マイラさん、何でも出来て凄いです!でも、私の方がお料理はおいしいです!たぶん!自信あります!



「……おや。来客ですか。」


「マイラさん?」


「この魔力は……フフッ、帰って来ましたか。」


「それでは!」



 マイラさんが感じた魔力は……もしかして!



「ティム、レル、ラルフ。それと……確かロットン、ですかね。他にも知らない魔力が。新しい友人でしょうか?」


 やっぱり!マイラさんが皆を迎える為、村の入り口に!私もついていきます!



「見えました。あそこですね。」


「えっ?ま、まだ見えません……。」


「あそこですよ。はい。」


 マイラさんが私を持ち上げ、魔力を感じる向きに動かしてくれました。そこで目を凝らすと、見えた!見えました!ティムさんとロットンさんがこっちに走ってきます!









 ◇◇◇



 僕達は村に帰って来た!でも、今はのんびりしてる場合じゃ無い。ロットンさんはひと足早く村の入り口に入った。


「着いたぞ!リースちゃん!」


「ロットンさん!あれ、ラルフさんは?」


「悪い、今はそれどころじゃ無ぇんだ。至急ベッドを借りるぞ!」


「何かあったのですか?」


「マイラさん、僕が説明します!まずはあの人を!」


 僕が後ろを指差すと、レルとミーさんが。そこからだいぶ遅れてラルフさんが見えてきた。






「わん!わん!」


「ここがティムの村だね!早く早くー!」


「ふむ、あの人ですか。分かりました、私が診ましょう。ベッドに寝かせて下さい。」


「わふ!」


 レルはお家に入り、ベッドに近づく。そこでマイラさんが女性を抱えて、そっと乗せた。



「なるほど……これ位なら私が治しましょう。皆さんは部屋の外へお願いします。」


「ああ。……なぁティム君、前来たときにも居たが、この人は誰なんだ?」


「最近移住したマイラさんです。畑仕事が大好きな人なんですよ。」


「そうなのか……じゃあ、よろしくお願いします。」



「ええ、では。」


 マイラさんはパタンと扉を閉め、僕達は外で待つ事に。少し遅れてラルフさんもやって来た。



「先生、あの人は大丈夫かな?」


「今マイラさんが傷の手当をしてくれてます。マイラさんなら絶対大丈夫です!」


「まああの人ならそうだよな。だってヘルキ」


「あ、あの!」



 リースさんがコップの載ったお盆を持って、こっちに来てくれた!


「皆さん、一度休憩しませんか?何があったのか、お話も聞きたいですし……。」


「いいねー!ミーが教えてあげるよ!」


「俺も教えるよ!今回は大活躍だったんだぜ!」



 ロットンさんは僕の方を見る。


「ティム君、ここはあのマイラって人に任せて、俺達も休憩しようか。」


「はい!」


 僕達はリースさんと一緒に机に直行だ!……マイラさん、よろしくお願いします!

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