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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第七章

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少年テイマー、帰る途中にて

今回から本編に入ります。よろしくお願いします。

「ほらほらお前達!さっさと走れ!」


「ロットン!だから急かすなって言ってんだろ!」


「ラルフさん、頑張りましょう!僕も頑張りますから!」


「ラルフもティムも元気だね!ミーも負けられないよ!」


「わん!」


「かめー!」


 僕達は今、カーノンの街からリースさんの村に帰る所なんだ。今回も色々あったけど、無事に解決できたよ!



「さて、ティム君。君はこれからどうする?やっぱ休憩かな?」


「はい。ちょっと疲れたので少しのんびりしようと思います。」


「ねーねー!せっかくティムの村に行くんだから、ミーにもお友達を紹介してよ!」


 もちろん!リースさんもきっと喜ぶと思う!


「いいぜ!リースちゃんはいい子だから、きっと仲良くなれると思うよ。」


「ラルフには聞いてないよ?」


「俺の方が先生より付き合い長いの!リースちゃんの事は色々知ってるぞ!」


「うわぁ……。」


「悪いラルフ、流石に俺も引くわ。」


「からかうなよ!?俺は真面目に答えてるんだぞ!?」



 ロットンさんとミーさんは二人でくすくす笑っている。ラルフさんは怒ってるけど……何だか楽しそう!やっぱり、慣れた相手だと話してるだけで楽しいよね!






 ……サリアはどうしてるかな?一段落したら、ストーレの街に行ってみよう!リースさんの手料理と、僕の料理も持ってってあげよう!きっと喜んでくれる……と思う。










「いやぁ悪い悪い!やっぱお前はいい奴だよな。そんなお前が昇格出来るか……ちゃんと審査しねぇとな。俺は役場に書類や映像を持ってくから、お前はしばらく休んどけ。」


「そうするよ。俺疲れちゃった……。」


「まあ、頑張ったからな!……それでティム君、君から見てラルフはどうだった?」


「そうですね……。」


 ……走りながらで聞く内容かな?でも、ラルフさんは凄く強くなった。初めに会った時よりもずっと!それを伝えなきゃ!





「ラルフさんは充分合格点だと僕は思います。タルトと一緒なら、トロールだって倒せた!本人がもっと力をつければ、向かうところ敵なしです!」


「だってさ。ラルフ単体だとそれほど……。」


「いや、事実だけどさ!?そう言う言い方やめて!」















 ◇◇◇



「さて、ここまで来たか。」


 僕達が着いたのは、最初に皆で野宿をした所。後はここを下って村に帰るだけだよ!


「もうすぐだね、レル!」


「わん!わん!わふー!」


 レルを撫でながら、村の皆の事を考える。帰ったら何を食べようかなぁ。ラルフさんは地面に座って、ロットンさんは木に寄っかかっている。ちょこっと休憩だね!



「ハァ……疲れた……。」


「ではラルフ、ここで質問だ。」


「い……行きでやった奴だな!何が来るんだ?」


 ロットンさんの質問。ラルフさんはどう答えるかな?



「じゃあ聞くぞ?ゆっくり歩くか、一気に下っちまうか、好きな方を選べ!」


「えっ、じゃあ歩きで……。俺本当に疲れた……。」


「んじゃ、ここで少し休んでからのんびり行くか。まだ夜まで時間はあるし、走りまくったからな。」



 するとミーさんはラルフさんの持ってる荷物を受け取り、自分で抱えていた。


「いいねー!ならラルフ荷物貸して!ミーが持ってあげるよ!」


「ミーは元気だよなー。」


「レル!ラルフさんを乗せてあげて!」


「わふー!わん!」


 レルは疲れたラルフさんを背中に乗せる。もふもふの毛皮で、ラルフさん気持ちよさそう!


「ありがとうな、レル!……癒やされるなぁ。」


「さて、軽く飯でも作るか。今から火を……あ?」



 ロットンさん……どうしたのかな?急に動きが止まっちゃった。


「ロットンさん?」


「おい……あれは……。」


「えっ?」



 僕とロットンさんの視線の先には……











「う、うう……。痛、痛いよぉ……。」


 女の人!?こっちに歩いて来てる!?


「おい!そこの人!大丈夫か!?」


「ロットンさん、僕が行ってきます!」


「頼むティム君!おいミー、ラルフ、計画変更だ!すぐ出るぞ!」


「何かあったのか?」



 ラルフさん達の声が聞こえる中、僕は女の人の所へ走って行った。









「大丈夫ですか!?」


 そこに居たのは、オレンジ色の髪の女の人。僕が近づくとその人は体を揺らして、その場に倒れ込んじゃった!?


「酷い傷……いったい誰がこんな事を!」


「た、助けて……下さい……。」


「あ、あの!」


「殺さ……ないで……。」




 もう体力の限界なんだ、早く治さないと!


「大丈夫です!僕が傷を塞ぎますから!どこが痛みますか!?」


「せ……背中に……。」


 言われた通りに背中を見ると……縦に斬られた様な傷がついていた。ここを何とかしないと!


「ポーションを買っておいて良かった!早く治そう!」


 僕は背中に手を当て魔力を込める。早く、早く塞がないと……!





「ティム君、俺も入ろう!どこを治せばいい!」


「一緒に背中を!深い傷です!」


「ったく、酷え奴もいるもんだな!今治すからもう少し我慢してくれ!」


「は、はい……。」



 ロットンさんと一緒に傷に魔力を送り続ける。大丈夫です、絶対に助けますから!

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