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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第六章

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パーティー開催!強くなる秘訣

 カーノンの街の事件を解決して、数日後。僕達はご飯を食べたり街中を見学したり、武器も新調して色々配信もしたんだ!それで今日は……。










「よし!皆集まったな!早速始めるか!」


「わん!わん!」


「ロットンさん、本当に行くんですか!?ちょっと恥ずかしいです……。」


「大丈夫だよ!ティムはそれだけすごい事をやったんだもん!」


「俺達も頑張ったからな!」


「かめー!」


 僕達はロットンさんに連れられ、街役場に集まる。そうしたら、役場の周りには多くの人々が集まっていた!




「来たかロットン!早くこちらに!」


「フェイクさん、興奮し過ぎだぞ!もっと落ち着いてくれよ!」


「いや、これは皆にも伝えなければならないんだ!さあ、早く!」



 フェイクさんは僕達を急かし、街役場の前に移動する。








「では始めよう!君達は配信者なのだろう?カメラは持ってきたか?」


「うん!ちゃんと持ってきたよ!」


「ならば問題無い。さて……。」


 フェイクさんが手にマイクを持つと、集まった人達に向けて話し出したんだ!







「皆の者、良く来てくれた!今日は街のピンチを救ってくれたこの方達に感謝を伝える為にパーティーを開く事になった!皆も思いっ切り楽しんでくれ!」



「「「「おおーーー!!」」」」


 街の人達は大盛り上がりだ。するとフェイクさんが僕達を高台に移動させる。



「今回、この街はトロールの襲撃によって脅威に晒された……しかし、それには王国から依頼された人さらい達が関わっていたのだ。」


「ひ、人さらいが!?」


「人さらい達はトロールの襲撃の後、街を襲撃してきた。おそらく街を支配して、武器の生産を一手に握るつもりだったのだろう。しかし、その陰謀をこの四人が解決してくれたんだ!」



 フェイクさんはロストガルーダの事を隠しながら、今回の事件の概要を伝えていく。ロストガルーダは希少な魔物……居るって分かったら大騒ぎになっちゃうからだね。

それに、フォージャーは王国とも繋がっていた。武器の工場を持つこの街でもし、フォージャーがリーダーになっていれば、確実に……。












「今回の冒険者達、そのリーダーのロットン!配信者のミー!テイマーのティムとパートナーのレル!そして……戦士のラルフとパートナーのタルトだ!」


「お、俺が一番目立ってる!?活躍したのは他の皆だろ!?」


「なに、お前がこの依頼を受けなかったら解決できなかったもんな。それに実際トドメを刺したのはお前だしな!頑張った頑張った!」 


「痛い!頭を引っ張るな!」


「かめ!」


 ラルフさんは顔を真っ赤にして、その隣ではタルトが堂々と寝そべっている。二人とも大活躍だったからね!でも、僕達だってたくさん頑張ったよ!






「では、街の平和と彼らの今後の活躍を祈って……乾杯!」


「「「「「「乾杯ー!!」」」」」」











 ◇◇◇


「もふもふ!もふもふだよ!」


「ワシにも触らせておくれー。」


「わん!わん!」


 レルの周りには子ども達と街の人達が集まってもふもふしてる!レルも気持ちよさそう!











「みんなーありがとうー!ミーの配信見てねー!」


「こっち向いて!写真を撮りたいです!」


「うん!せっかくだからみんなで撮ろう!はい!チーズ!」


 ミーさんは街の人達と写真撮影!名前の売れている配信者さんだから、人がいっぱい集まってるよ!










「アンタ凄いじゃないか!今回のヒーローなんだろ!サインくれよ!」


「えっ!?俺はそんな凄い人じゃ無いよ。あそこの二人が」


「いや!アンタは今後伸びる!だからサインくれ!」


「この子のサインももらいましょう!さあ、どうぞ!」


「かめ!」


 ラルフさんはサインを求められてる!タルトは出された絵の具と紙に足を乗せて、足の型をスタンプしてる!皆楽しそうだなぁ。










「ティム君?皆と一緒に行かないのか?」


「ロットンさん!今はご飯を食べてるので……。」


「ハハッ!たくさん食って大きくならなきゃな!」


 ロットンさんがお皿にたくさんお肉を入れてくれた。僕はそれを頬張りながら、ロットンさんに気になった事を質問する。




「あの、ロットンさんって魔法使いなんですよね?」


「ああ。俺は土の魔法使いだ!このスキルはいいぜ、地面に足がついてりゃどこでも戦える。」


「でも、ロットンさん体を凄く鍛えてますよね?」


「……ティム君。別に魔法使いだから打たれ弱い訳じゃねぇぞ!スキルは才能の一端だ。そう、一端に過ぎないんだ。」



 ロットンさんは僕の肩をそっと叩いた。









「他が伸びないって訳じゃない、得意分野がはっきりしてるってだけさ。だから俺は体を鍛えて、接近戦でも魔法を活用できるようにしてる。そうすれば才能の一端……スキルがより輝くからな!

 ティム君だってそうだろ?テイマーなのに回復魔法使えるじゃないか!」


「はい……レルが怪我をした時の為に、頑張って習得しました。」


「だろ?だから……あー、こんがらかってきた!要はあれだ!努力次第で皆強くなれる!だからティム君もテイマーを極めるなら、色々学んで、ドンドン強くなれ!そんで馬鹿にしてる奴らを全員ぶっ飛ばしてやるんだ!」


「……ふふっ。」


「お、笑ったな!そんなティム君にはたくさんの飯をぶち込んでやるぜ!」


「わっ!?えっ!?ぼ、僕皆の所に行ってきます!」


 僕は慌ててラルフさんの所へ駆け出していった。


「ハハハ!楽しんで来いよ!」


「はい!」










 ロットンさん、格好いいなぁ。僕ももっと、もっと強くならないと!その為には……テイマー以外にも、色々知らなくちゃ!







「せ、先生!助けてくれ!俺はサインって書いた事無いんだよ!」


「ティムー!いいところに来たね!一緒に写真撮ろうよー!」


「わふ!」


「かめ!」









 ……難しい事は後にしよう!今は皆と楽しく過ごすんだ!

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