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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第六章

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夜明けの時、これにて事件解決!

「ウギャァァァ!ウギャァァァ!」


「うぴゃぁぁぁ!うぴゃぁぁぁ!」


「ぴぃぃぃぃぃ!ぴぃぃぃぃぃ!」


 ロストガルーダの親子は、フォージャーに仕返しを出来たから、何だかスッキリとした顔をしている。背中に赤ちゃん達を乗せて、森へ向けて歩き出した。


「これでもう大丈夫だ!気をつけて帰ってね!」


「ウギャァァァ!」


「あの、卵の事は本当にごめんなさい……それと、ありがとう!」


「ウギャァァァ!ウギャァァァ!」


「わん!わん!」




 ミーさんがロストガルーダに話しかけると、こっちを向いたロストガルーダはミーさんを見て、声を上げた!


「わん!わん!」


「うん!ミーさん!ロストガルーダは[卵を守ってくれてありがとう]って言ってますよ!」


「ほ、本当!?」


「はい!」




 返事を聞いたミーさんは笑顔になってロストガルーダを見る。それを確認して、親子は森に帰っていった。













 ◇◇◇



 それから数時間後。フォージャーを拘束したフェイクさんと僕達は、一度街役場に戻って来た。



「随分派手に暴れちまったな……。」


「何、気にする事は無い。貴方達が居なければフォージャーの正体には気づけなかった。本当に感謝しているよ。」


 役場はあちこち壊れてしまっている。壁や部屋はもちろん、どうやら侵入者用に武器を用意してたけど、それも戦いで壊れちゃったみたいなんだ。



「完全に俺が見誤ったか。フェイクさん、申し訳ない。」


「さっきも言ったが気にしてないさ。ところでロットン、どうして私が黒幕だと疑ったんだ?」


「そりゃ、最初に報告した時の反応が……。」


「それは私が貴方を疑っていたから泳がせていたのだ。夜にも言っただろう?」


「……じゃあ、昼間俺を探してた連中は?」


「私が監視を頼んだ部下だ。何か異変があるならすぐに報告するよう命令してあった。」




 ロットンさんとフェイクさんは話していると、同時に吹き出し、大笑いしていた。





「ハハッ!何だこりゃ!俺達どっちも疑ってたんだな!そりゃ怪しく見えるわけだ!」


「そうだな!案外私達は似た者同士かもしれないな!」


 二人とも楽しそう!そんな二人を見ながら、僕達は地面に座り込んだ。






「ちょっと疲れちゃったね、レル。少し休もう!」


「わん!わん!」


「ミーも座るー!」


「俺も座るぞ!全くとんでもない目にあったぜ!」


「かめ!」





 これで一件落着!後はフェイクさん達に任せよう!














 ◇◇◇


「という訳なんだ……本当にごめんなさい。」


「いや、これは難しいな。俺はフェイクさんを疑ってた訳だし相談なんてしないだろう。もし夜にフォージャーに伝えていたら……。」


「これは仕方ないだろう、ロットン。結果的には街への被害は食い止められたんだ。ミー、君を責めるつもりは無い。」



 ミーさんはロットンさん達に、ロストガルーダの卵を持っている事情を説明していた。二人は始めは怒った顔をしていたけど、話を聞くと納得したかの様な表情をしていたよ。





「だが、やはり一言欲しかったかな。俺も情報があれば別の方法を考えたかもしれない。今度別の仲間と依頼を受ける時には、ちゃんと共有しろよ!」


「うん!」







 別の仲間と……そうか、僕達が会ったのは偶然。この依頼が終わったら、ミーさんとはお別れになるんだよね。何だか複雑な気持ちになってる……。





「先生?ちょっと寂しそうだな。」


「あっ、はい。少し考え事を……。」


「しばらく休息も兼ねてここに居るんだ。何かあったら相談してくれよ!じゃ、俺は朝ご飯を食べに行くから!」


「……はい!」



 ラルフさんはタルトを背負って外に出て行く。……僕も元気を出さなきゃ!



「ラルフさん!待って下さい、僕も行きます!ミーさんはどうですか?」



「えっ?ミーも?でも……」


 ミーさんはロットンさん達を見ると、二人はニコリと笑ってミーさんの肩を叩いた。


「気にすんな!ここは俺達がやっとくから!お前達は少し遊んで来いよ!」


「ああ。幸い被害は役場だけだ。安心して楽しんで来てくれ!」


「……うん!分かった!」



 そしてミーさんはこっちに走って来る!




「ティム、ラルフ!それとレル、タルトも!ミーと一緒に配信しよ!」


「はい!」


「おう!」


「わん!」


「かめ!」




 さぁ、まずはご飯だ!何を食べようかなー!


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