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配信テイマー、我が道を行く!〜戻って来いと言われても知りません!僕は大切な仲間と一緒に冒険してるんだから!  作者: ゆん。
第六章

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決着、黒幕の末路は……

「アォォォォォン!」


「来た!これだな、行くぞタルト!」


「かめー!」


 さっきティム先生がやってたのはこれか!レルの口をパクパク……レルが合図をくれるって事だったんだな!


 ……フォージャーを指して首を振ってた。もしかして黒幕はフォージャーだったのか!ならミーと戦ってたのも納得がいくな。




「おそらく下に敵が居る、タルト、床をぶち破るぞ!」


「かめ!かー!」


 タルトはくるくると横に回り始める。だんだんとスピードが上がってきたぞ!




「かめー!」


「分かった、合わせてくれ!」



 体を高速で回転させ、タルトは空中へ浮遊する。そして俺も剣を持って床を見る。



「今だっ!」


「かめ!」


 俺達が同時に攻撃すると、床がドカンと崩れる。そのまま下の階に直行だ!














 ◇◇◇


 フォージャーが廊下に出た瞬間……上の床が崩れた!そこから現れたのはラルフさんとタルトだ!


「何!?上が崩れただと!?」


「行けー!ソードアタック!」


 ラルフさんの剣に魔力が集まり、輝きを増しながらフォージャーに攻撃した!


「ぐぁぁ!?こ、こんなガキに!」


「頑張れタルト!トドメは頼む!」


「かめー!」


「ぐはっ!お、おのれーーー!」


 タルトは全力でフォージャーにぶつかる。フォージャーは勢いに負け、くるくる回転しながら一緒に飛んで行ってしまった。









 あっ!窓を突き破って外に……空中へ飛んで行っちゃったよ!




「おい!威力が強すぎだぞ!アイツどこまで飛んでいった!?ってかお前何で上に!?」


「わ、悪い。これは先生の指示があって、レルが合図をくれたから攻撃したんだよ!タルトー!地面についたら声を出してくれー!」








「かめー!かめー!」





「……わん!わん!」


「レル、聞こえたね!フォージャーは門の所まで飛んでいったみたいです!急ぎましょう!」


「分かった!急ぐぞ!」


















 ◇◇◇


「かめー!かめー!」


「は……早く逃げなければ……まだ、まだ終わらんぞ……。」


 街の門にぶつかったタルトとフォージャー、タルトは大声を上げて皆を呼んでいるが、フォージャーはそれを無視し門を操作、入り口を開ける。



「ハァ…………だが、ここに飛ばされるとは運が良い!傷を癒やして……また戻って来る。それまで、待っていろ!」


 そして門が開き、外へ踏み出すフォージャー。街から脱出して再起を図る。そのつもりだった。







「ウギャァァァ!」


「……へ?」



 気の抜けた声を出すフォージャー。その先には……ロストガルーダが立っていた。















 ◇◇◇


「おいおい、こいつはどういう事なんだ?」


「そ、それはその……。」


 僕達が門に辿り着くと、そこにはタルトとフォージャーが居た。でもフォージャーの方は…………。














「やめっ、やべてっ、悪かった、悪かったから!」


「ウギャァァァ!ウギャァァァ!」


「うぴゃぁぁぁ!うぴゃぁぁぁ!」


「ぴぃぃ!ぴぃぃ!」




 ロストガルーダと赤ちゃん達がフォージャーを囲み、ガルーダはひたすら体を殴り続け、赤ちゃん達はくちばしで突っついていた。




「僕達、ロストガルーダに卵を返しに行ったんです。そうしたら、許す代わりに犯人を殴らせろって言われたんです。」


「おう……まあ子どもがさらわれたとなれば怒るよな。……ちょっと待て、ティム君帰ったんじゃないのか!?」


「あっ。」


「というか、ロストガルーダの卵だって!?俺は何にも聞いてねぇぞ!どういう事だ!」


「それは、ええと。」


「そ、それはミーが話すよ……ごめんねティム。」



 ミーさんも追いついたね。フェイクさんが連れて来たくれたんだ!でも、ロットンさんに怒られちゃった……。ミーさんがロットンさんに怒られていると、フェイクさんが僕の横にやって来た。



「ティム、ロストガルーダはこの街を襲ったりはしないだろうか?もし攻撃する気なら、ここで……。」


「そ、それは無いです!ロストガルーダは犯人を殴りに来ただけです!だからそれが終われば帰ります!……だよね!?」


「ウギャァァァ。」


 僕は慌ててロストガルーダの方を向く。するとロストガルーダは大きくうなずいた。




「ならばいい。適当な所でフォージャーは拘束する。……迷惑をかけたな。」


「いえ、黒幕が分かって無事に解決出来そうなので、よかったです!」


「フォージャー、まさか奴が人さらい達と繋がっていたとはな……。」


 フェイクさん、すごい怒ってる……自分の信頼してた人が黒幕だったのは、やっぱりショックだったんだ……。








「い、痛い!ギャァァァ!!?」


「ウギャァァァ!」



 少しずつ日が昇ってきた中、フォージャーの悲鳴とロストガルーダの怒号が空に響いていた。

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