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薬局よもやま話

コロナウイルスワクチン コミナティ筋注 ー第2回接種記録ー

作者: イトウ モリ

リンクタグを本文中に挿入したらうまく機能しませんでした。

内容を少し修正いたしました。


・・・・


追記のお約束をしてましたので、追記いたしました。

 初回接種記録もあります。良ければ探してみてください。


 2回目接種の方が副反応が強く発現するという噂ですが、実際はどうでしょうか。

 あくまでも一事例として参考にしてくだされば幸いです。


【前回の補足】

 自分以外の1回目接種者の反応です。

 どれも軽度でしたが発熱、咽頭痛、だるさなどの報告を受けました。

 だいたい翌日の日曜日にピークとなっている印象でしたね。


 君は若いからピークも回復も早かったんじゃない? と言われましたが、もうそんなに若いと言える歳ではありません(泣)。たぶん感度が鈍いだけです。



では接種記録を開始します。



■コミナティ筋注 2回目接種(昼)

 外来中。神速で予約患者の診察を終えた医師がワクチンをセットし始めたので打てる人から順次来てくださいと連絡。

 患者の切れ間の隙を見つけつつ、さっと抜けて、さっと打って、ダッシュで薬局に戻ります。

 「接種後は安静に」などと声をかけることもないし、こっちもしない。

 午前の外来をいかに迅速に処理するかが最優先事項です。


 このあと職員のワクチン接種が終われば、医師の方は発熱患者の診察、こっちも車で待機している患者への薬剤交付が待ってますから……。

 一応ワクチン打ったので、前ほど緊張感はなくなりましたが、数が多くて大変です。患者の車を探し出すのとか。


 脱線してしまいました。

 もちろん今回も穿刺の痛みはありません。

 CareNetというサイトで見かけましたが接種部位と接種肢位がポイントのようです。

 どうも上すぎると肩関係の副作用、下すぎると神経関係の副作用が出るらしいです。

 うろ覚えですみません。


 自宅でCareNetにログインできなかったので、後ほど調べ直して加筆します。

 もしかしたら肩の可動範囲や筋肉痛の副作用の発現率には、先生の腕も関係するのかもしれません。(推測です)


・・・・・・・

 追記です。

 穿刺部位(ターゲット)は三角筋中央部です。

 上すぎるとワクチン関連肩関節障害……【腕が上がらない】、下すぎると堯骨(ぎょうこつ:変換されませんでした。正しい漢字は【堯】に木ヘンです)神経障害……【麻痺・しびれ】が起きやすくなります。

・・・・・・・


 仕事しながらなんとなく腕がだるい気がしたけれど、忙しくてすぐ忘れるくらいなのでたぶんプラセボ効果なんじゃないかなと思いながら無事に外来終了いたしました。特変なしです。


 特に何も起きないまま、帰りにスーパーで本日の実験に使用する酒を含む、水もの類を購入。

 2~3キロくらいの重さだと思われるが、ワクチン受けた方の手で持っても自分の三角筋は通常営業。


 おいオレの筋肉! おいオレの筋肉?

 いつもと違うのかい? 違わないのかい? どっちなんだい?


【返事がない。ただの筋肉のようだ】




■接種後6時間経過(夕方)

 残念ながら(?)何も起きません。

 多少? もしかしたら? 程度の腕の違和感。一応体温も測る。36.9℃。うん、朝と同じ。

 腕もグルングルン回せます。

 前回はこの辺でかなり腕がだるくなっていた気がします。


■接種8時間経過

 腕を90度以上上げると痛みが出るようになってきました。

 前方方面は痛みなくバンザイ可能。ネタが全然ないのでまた熱を測ってみます。

 熱は37.2度、正直これは自分的に発熱には入らない。

 期待する展開なし。



 どうせなら……


「あ……っ、ダメ……。もう、ダメだよワクチン。これ以上熱くなったら、ボク、もぉ……っ!」

「うふふ、かわいい坊や。発熱だけで許してあげると思ったら大間違いよ。今度は喉を腫れさせてあげましょうか?」

「あ! ……ダメ……っ。お願い許してワクチン。

 喉が腫れて、痛くなったら、声が……、声がヘンになっちゃうぅ……っ!」



 ――的な展開が欲しかった……。


 あれ? これじゃ須加シリーズですね。


 これは第2回接種記録、いわば報告書的なものです。

 こんな報告書上げちゃったら、もれなく上司と3密応接室で面談確定ですね。


 例えば……。


「だ……っ、ダメです係長……っ。会社でこんなこと……、誰か来たら……っ」

「あら、あんな文章で私のことを誘っておいてそれはないんじゃないの?」

「――っあ! 係長! ダメです、ダメ……、あぁ〜〜……っ!!」


 なーんて。


 先日完結した熟女の真佐江でお楽しみください。




■接種10時間経過(夜)

 前方方向に腕が上がるので、洗髪も余裕。初回接種の2日目くらいな感覚。


 そして待ちに待ったアルコール実験です!!


※参考情報。イトウのアルコール分解酵素はホモ型で酒に強い体質です。大学時代に確認済み。

普段飲みはしませんが、日本酒やワインのチェイサーに梅酒のソーダ割やカクテルを飲みます。

ちゃんぽん上等です。

 コロナ流行以降は仕事飲みがなくなったので、ほとんど飲まなくなりました。


 目分量ですが、アルコール度数8%の梅酒50ml+炭酸水50ml=100mlの梅酒のソーダ割。

 ……1杯です。


 耐え難い眠気が。

 目も開けていられないほどの強い眠気が。


 しかし、ただおネムなのか酔ったのかは不明。ワクチンとの因果関係もこれでは……むにゃむにゃ。


 おやすみなさい。



■接種14時間経過(深夜)

 なんとなく覚醒。喉が乾いたので水を飲みに行く。

 そこから頭が冴えて眠れない。

 新しい話の構想が膨らんで目がギンギンに。

 前回もそうでしたが、少し眠りが浅くなる気がします。

 2時間ほど悶々とした後、詩を作って投稿してみました。


 腕は違和感なし。しかし接種側を下にするのはやっぱり無理な模様。


■接種18時間経過(朝)

 何も変わらず。詩の投稿後、黙々と小説を打ち込み中。

 ネタがないので熱を測る。37.1℃ 

 もう微熱ありってことにしちゃおうかな。


 あいかわらず面白いネタはありません。前方に腕が上がるので車の運転ができました。

 初回接種の時はハンドルを握る高さまで上げるのが辛かったので、運転は避けました。


■接種24時間経過(昼)

 睡眠時間が不足していたので昼寝しました。

 接種側を下にしても寝れます。熱は36.7℃。

 そろそろ特変なしが続くので、記録を終わりにしようかなと思います。

 あ。腕は全方向に上がりました。



【結論】

 副反応のネガティブ情報が広まり、自分も含めワクチンを敬遠する医療従事者もいましたが、結局自分の実感としては初回も二回目も『大したことなかった』、そして『初回より2回目の副反応の方が軽かった』という結果になりました。

 繰り返しますが、あくまで1事例です。


【総括】

 強い副反応を経験した人にしてみれば、つらい思いをしたので、こんなに大変だったと発信する気持ちもわかります。

 ただ、そういうネガティブな情報だけが偏って発信されてしまうとこれから接種をする人に負のバイアスがかかってしまうことも心配です。


 ※統計上、2回目の副反応が強いというデータがあることはあります。先行接種のデータなので今後は母数の変化に伴い変わるかもしれません。


 イベント発生もなく、つまらない内容だったかもしれませんが、ワクチン啓発の一環としても、一薬剤師として、あえて何も起こらなかった記録を書かせていただきました。



 最後にポジティブな医療ニュースを共有させていただきます。


◇ファイザー製新型コロナワクチンが変異株7種にも有効。接種者9割に中和抗体確認。

 横浜市立大学より、5/12に発表。


◇新型コロナワクチン、半年後も効果持続。南ア型にも有効。

 米ファイザー、独ビオンテックより、発表。


◇1回目接種後14日以降にCOVID-19報告率が60%減少。

 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会より公表。


 詳細は検索すれば見れると思います。


 注目すべきは3番目ですね。

 人の心は弱いものです。1年以上自粛を余儀なくされてしまえば、もう耐えられなくなる人が出てきてしまうのは必然でしょう。

 路上飲み、会食、飲み会……。もう止めることはできないのかもしれません。


 医師会が政治パーティーをしたという報道も、今まで耐えてきた人たちのリミッターを切ってしまう一因になる可能性が大です。残念なことです。


 もう人の意志の力に期待するのは無理だと割り切り、ワクチン接種を早急に進めるしかないのかもしれません。

 湿っぽい終わり方になっちゃいましたね。


 世の中に明るい話題があふれる日が、早く戻ってくることを祈ります。



・・・・・・・・・・・・・

 追記

 薬局メンバーはみんな2回目の方が楽だったと言ってましたが、クリニックのスタッフはかなり発熱したそうです。


 現在の統計では、2回目接種は局所的副反応(痛みなど)の頻度は下がり、全身性の副反応(発熱など)の頻度が上がると言われています。

 これも母数が増えることで割合は変化していく可能性があります。


 ちなみにワクチン接種後の解熱剤はアセトアミノフェンでなければダメだということではありません。ワクチンによる発熱は1~2日程度なので、使用頻度は多くはありません。


 あくまでも推奨です。(いろいろ言いたいことがあるのですが、この件に関してエビデンスが出ているのかを自分がまだ確認してないのでここでは明言を避けます)


 手持ちにロキソプロフェンやイブプロフェンなどのNSAIDsがあり、アセトアミノフェンがないのであれば、わざわざ入手するために外出や診察までする必要はないと自分は考えます。


 そして安静にできる環境にあるのであれば、せっかく働いている免疫反応(発熱)を薬で抑えるのではなく、薬を飲む代わりに、しっかり水分と栄養を摂って、ゆっくり休養することが一番大切だと思います。

 

・・・・・・・・・・・・・



お読みいただきありがとうございました。

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