選別
ここは、空と白と水の世界。
ここは、色のついた、温かい世界。
澄み渡った青い空。
白い床には、鯉と筆で書かれたような朱色の波型の模様がある。
鯉は優雅に泳いでいる。まるで映像のように動いているのだ。
その上には温かな水が流れている。
ちょうど歩いている人のくるぶしまでくるような深さだ。
水は川のように、だが温かな温度を保ち、流続けている。
「心地よい」
ここは、空と白と水の世界。
ここは、色のついた、温かい世界。
澄み渡った青い空。
白い床には、鯉と筆で書かれたような朱色の波型の模様がある。
鯉は優雅に泳いでいる。まるで映像のように動いているのだ。
その上には温かな水が流れている。
ちょうど歩いている人のくるぶしまでくるような深さだ。
水は川のように、だが温かな温度を保ち、流続けている。
「心地よい」
温かな水が足の感覚を優しく刺激する。
ここは、夢の中なのだろうか、それとも天国だろうか。
彼女がそう思った瞬間、八つの流れ星の光が真昼の空を駆けた。
一つは哀しげな青。
一つは絶対無二強者の赤。
一つは白と黒が混じるまだら。
一つは決して間違えることのない勅命の黄。
一つは紫と橙の双子のようなはっきり分かれた二色。
一つは紺色と星色のきらめく夜空色。
一つは風流と言葉を奏でる茶。
そして、最後に白と朱のまだらの石が光となり、彼女の胸に吸い込まれるように入っていった。
不思議な模様と石が胸に埋め込まれていた。そう、それは、力の証。彼女は選ばれたのだ。戦う運命を架される者として。