付き合いの良い猫
猫の名を呼んでもあまり来ない。側によって座っている事もあるが、手のちょうど届かない絶妙な位置にいる。撫でられたくない為。あまりにも姿が見えないと心配になる。が、あれっどこ行ったとキョロキョロしていると真後ろにいたりする。首を回して見えない位置にいて少し怖い。
呼んでも来ない猫だが、猫が呼んだら行くようにしている。猫の用があるため。お水が飲みたい。トイレ使ったから片付けてなどなど。
先程、蹲って自分の足の爪を切っていたら、見に来た。肘の下に回ってきてみえないと言うように鳴いた。切り爪が飛ぶと危ないので見なくていいのと言ったら離れて行った。
猫語と人間語で奇妙な会話が時々成立して楽しい。猫と暮らしている人は皆そうなのではなかろうか。
子猫はじゃれたり遊びに夢中で、その動きが見ているだけで楽しく可愛いが、大人猫は人間側の都合がよくわかり此方を静かに観察している。猫の楽しみは良くわからないが、時々眼が嬉しそうにキラリとしている事がある。楽しい事がひとつでも多くある猫生だと良いと思う。